長野県松本市のペット繁殖場「アニマル桃太郎」が、1000匹の犬を劣悪な環境で飼育していた件。
無資格の人間が、無麻酔で帝王切開を行っていました。
ご存じの方も多いと思いますが、先日、
社長の百瀬耕二と、従業員の有賀健児が逮捕されました。
***************一部引用***************
長野県警は11月4日、松本市のペット繁殖場「アニマル桃太郎」の
社長・百瀬耕二容疑者(60)と社員の有賀健児容疑者(48)を動物愛護法違反(虐待)の疑いで逮捕した。
アニマル桃太郎は松本市内の2カ所の繁殖場で計約1000頭の犬を飼育していた。
「家宅捜索をした際には、繁殖場にところ狭しと5、6段積み上げられたケージに、複数の犬が押し込められていました。
糞や尿も垂れ流しで衛生環境は最悪。
乳腺に腫瘍があったり失明していたりする犬も多かったようです。
そもそも数人のスタッフで、1000頭の犬に目が行き届くはずがありません。
これまでにも通報があったようですが、状況は改善されず
30年もの長期にわたり、劣悪な環境下で飼育されていたようです」(捜査関係者)
10年程前にアニマル桃太郎の元従業員から証言を得たという関係者が話す。
「今回桃太郎が飼育していた1000頭のうち、200頭はフレンチブルドッグだったと言われています。
当時から頭が大きく腰が細い、虚弱な小型犬が流行っており、出産時には帝王切開が必要となるケースが多かったのですが、
百瀬容疑者がそれを無麻酔・無資格でやっていると聞き、最初は耳を疑いました。
『麻酔を打つと、法律違反になるから打たない』と周囲に“犯行”の謎の言い訳をしていたようです。
縫合手術は素人で雑だったため、腸が出たままになった犬もいたと聞いています。
子犬は母犬の“初乳”を飲むことで免疫をつけます。
母犬に適切な処置を施さぬまま、乳をあげるために生かし続けていたようです」
元従業員は、百瀬から「ここで見たことを口外するな」と脅され、告発するのを非常に恐れていた様子だったという。
一方、こうしたアニマル桃太郎の悪評は、以前から業界では知れ渡っていた話のようだ。
「指導の権限があるのは保健所だけですから。
知人はアニマル桃太郎の惨状を憂いて保健所に何度も足を運んでいましたが、担当者からの『大丈夫です』の一言でいなされていました。
年2回は立ち入り検査に行っているはずですが、保健所は百瀬の言いなりでろくに確認をしていなかったのでしょう。
感情論として取り合ってもらえなかったようです。
『狂犬病ワクチンは全頭接種しているのか』と“法的”なケアの確認も取ったようですが、
『獣医師が出向き、接種させたと百瀬が言っている』との返答を寄越すばかり。」
今年9月、ようやく県警が繁殖場に家宅捜索に入った。
実態解明に向けて動きが進むかと思われたが、桃太郎サイドは思わぬ反撃に出る。
「捜索が入ってから数日後、なんと約1000頭いた犬の大半が、埼玉県内の関係業者に移送されてしまったんです。
犬を運び出したのは、ペットオークションを行う業者。
代表は、繁殖場とオークション・ペットショップという現在の流通構造を作り出した業界では超が付くほどの有名人です。
代表と百瀬は以前から取引がある古い付き合いでした。
代表は『獣医に見せて犬の健康状態を確かめる』と移送の理由を語っているようですが、それを理由に百瀬は衛生環境が悪い繁殖場の1つを捜索後にすぐに取り壊した。
業界のブラックなイメージを世間に持たれる前に、早急に“証拠隠滅”を図ったといわれています」(前出の関係者)
アニマル桃太郎で育った犬は県外も含む全国のペットショップで販売されており、
繁殖場から近い大手ホームセンターでも扱われていたようだ。
近隣の住民からは、繁殖場の様子はどう見えていたのか。
繁殖場の近くに住む、百瀬容疑者を幼い頃から知る親戚が証言する。
「夜に犬が鳴くと、耕ちゃん(百瀬容疑者)が𠮟りつける声が聞こえました。
従業員は逮捕された有賀氏と、他に女性が3人ぐらいいたかな。
嫁も事務所で電話を取ったりと、事務作業を手伝っていましたね。
耕ちゃんが繁殖場のペットの糞尿が垂れ流された新聞紙をビニール袋に入れて、当時勤めていた建設会社のトラックで運ぶ姿を見ることもありました。
夏頃には風が吹くと近隣まで臭いがひどくてね。
『血統書付きの犬を売らないといけなくて、変な子犬が産まれるといけないからケージの外には出さない』と言っていました。
私自身は繁殖場に立ち入ったことはありませんね」
百瀬容疑者は地元松本市で生まれ育ち、元々は動物好きの優しい少年だったという。
「子供の頃はひよこやモルモットを育てたりする優しい子でした。
兄から譲り受けた、ドーベルマンぐらいの大きな犬を飼っていたこともあります。
母親からもらったボロ布で、生まれたばかりの動物を拭ったりと可愛がる姿を見ましたよ。
大学卒業後は、地元の建設会社で働いていました。
誰かをいじめるような人ではないですよ」(前出の親戚)
一方、繁殖場に立ち入った人から見た、百瀬容疑者の印象は180度異なったようだ。
「動物看護の専門学校生の知り合いが、学校の研修で桃太郎を訪れたことがありましたが、
百瀬容疑者が動物を『まるで商品としてしか扱っていない』と絶望的な表情を浮かべて帰ってきたのを覚えています。
桃太郎から犬を買った知人も、人間に怯える性格がいつまでたっても消えないと話していました。
幼少期の育てられ方も関係しているのか、業界では『桃太郎の犬は早く死ぬ』という噂を聞いたこともありますね」(前出の関係者)
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さて、かなり中身の濃い内容となっております。
まず、この犬たちの地獄は、当然のことながら最近になって始まったことではなく、すでに30年前からこのような状態だったとのこと。
「麻酔を打つと、法律違反になるから打たない」
確かに麻酔は獣医師しか使えません。
いや、だったら獣医師に頼めよって話ですが、もちろんそんなまともな感性は持ち合わせていません。
経費が無駄だし、帝王切開は獣医師により行われることが義務付けられたのは実は今年の6月からでした。
30年も、フレンチブルドッグなどを中心に、合法的に無麻酔で帝王切開が行われてきたという事です。
一体、どれだけの数の犬たちが、麻酔のないまま切り刻まれてきたのか。
縫合も雑で、腸が飛び出たままの犬もいたと。
想像を絶する苦しみだったでしょう。
これは別に、アニマル桃太郎に限った話ではありません。
こんなものは氷山の一角でしかなく、そこら中で起こっていることです。
この状態を許してきたのは
小さくて、個性的で、かわいいものを欲し、
全部のブリーダーがそうじゃない、良いブリーダーもいる、と言い訳しながら、
何も考えず現実を知ろうともせず、ペットショップやブリーダーから購入してきた消費者たちです。
百瀬は、子供の頃は動物好きだった、という一文で思い出したのですが、
信濃毎日新聞が、以前、このような記事を出していました。
「鎮痛薬を投与していた」
— 澤木崇🌈 (@takashisawaki) October 4, 2021
お前も鎮痛薬だけで腹かっ捌けよ
「幼少期は友達と話すのが苦手で心の拠り所が動物」
関係ない事聴くな話すな、お前の背景なんか誰も興味無い
「このような形で犬を手放す事になり申し訳ない」
お前が飼ってる方が最悪、警察の世話になっといて勝手に横流しするな pic.twitter.com/5tyTuBSuBW
ツッコミどころが満載の記事なのですが、サイコパスって、ここまで平然と嘘をついたり、反省したフリができるのがすごいですよね。
いつも感心します。
ここまで堂々と嘘をつくと、本当に反省しているんだな、とか思っちゃう人も一部出てくるんでしょうね。
これを真に受けて、掲載する信濃毎日新聞のレベルもなかなかのものです。
売れればそれでいいという考えなのでしょうけど、日本の愛護レベルの低さを表していますね。
ここにも幼少期は、動物が心のよりどころ、と書いていますね。
動物が好き、とは一体何なのでしょう。
動物をかわいいと思っていれば好き、動物と触れ合っていれば好き、
動物を飼っていれば好き、動物園や水族館や競馬などの動物がいる娯楽施設に行けば好き。
本当の好きとは何か、こちらに分かりやすく書いてくださった方がいます。
同じ「好き」でも利己(エゴ)と利他(愛)の違い。
— 動物命軽視=人命軽視 (@GoVegJ_moi78) October 12, 2021
後者なら「娯楽」(エゴ)の為に「鞭打つ」ことはしない。
「熱い姿を見るのが好き」全てが利己的動機。
動物達は純粋だから人間に一生懸命応えようとする。
彼らの純粋さを搾取し続けた末に殺処分して裏切る…。
これのどこに愛がある… https://t.co/hpDboR0zUe
世の中の動物好きは、大抵、利己の方です。
自分に利がある間の好きは、本当の動物好きではないですね。
本当に好きなら、動物の気持ちを優先します。
ツイートのような動物の娯楽系が最も分かりやすいですね。
ばん馬を通して得られる刺激や興奮が得られるから馬が好きなだけであって、
本当に好きなら、ソリを引かせたり、ムチを打ったり、用済みになったら出荷するなどといったことは真っ先にやめています。
しかしそれはせず、一生懸命世話している、という謎のアピールを行って正当化します。
水族館のイルカトレーナーは、追い込み猟の現実を知りながら、トレーナーを続けています。
ブリーダーたちも、殺処分があるのを知りながら、雑種が健康であるのを知りながら、ブリーダーを続けています。
百瀬で言えば、コミュ力がなく、動物なら構ってくれるという、自分にとっての利がある間限定の「動物好き」。
だから、お金という利が絡めば、1000匹の犬たちを数人の従業員で飼育し、麻酔なしで帝王切開を行うということができるわけです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/23c410ef8688f681ab67256d26e396b84184b4f6
アニマル桃太郎は廃業になったようですが、無麻酔で帝王切開をするようなサイコパスが反省することは絶対にありません。
最初の記事に、ペットオークションを行う業者の知り合いに犬を渡し、証拠隠滅をはかったとあります。
その知り合いを通じて、また何かしらの形でペット業界に関わっていくのでしょう。
それにここだけが廃業になったところで、他にも同じようなところはいくらでもあります。
消費者が犬猫をペットショップやブリーダーから買うのを辞めない限り、この問題は解決しません。
外見とか、血統とか、年齢とかいった、自身の欲を優先させるのではなく、恵まれない保護犬や保護猫を引き取る、あるいは飼わないという選択をしてください。
今回の1件について、行政の検査も問題視されています。
9回の立ち入り検査をしたのものの、法律違反が認められなかったとして、業務停止などの処分を見送っていたとのことです。
最初の記事でも、本人の主張だけでそれを鵜呑みにし、何の対応もしない、お役所仕事っぷり。
正直、この業者で違法性が見つけられないなら、どの業者なら見つけられるんだという話ですね。
これを受けて、ハガキアクションがあります。
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長野県松本市の繁殖犬虐殺事件
悪徳ブリーダー百瀬の残虐な行為はもちろんの事
それを長期に渡り黙認していた行政の罪は大きいです。
これほど多くの犬が虐殺されてもなお行政の怠慢が許されるのであれば
この先、数値規制なんて何の役にもたちません。
犬や猫はこの先も金を産む為の道具として、狭くて汚いケージの中で強制繁殖をさせられ殺されていきます。
こんな世の中は絶対に許してはなりません。
取り急ぎ、アクション用のハガキを作成しましたのでよろしければご使用ください。
セブンプリント番号 RX2X2DAL
11/09 23:59まで有効
(カラーの有無は印刷時に選択)
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11/9 ブルーコーブデイ