寝具・クッション・衣料などに用いられる、「ダウン」と「フェザー」。
ダウンは、水鳥の胸に生えているもので、陸鳥(ニワトリなど)にはありません。
フェザーは、水鳥の翼部分の羽根です。
水鳥は大きく分けて2種類。
グース(ガチョウ)と
ダック(アヒル)がいます。
ダウンやフェザーは、水鳥からどのようにして採られているかご存じですか?
ダウンジャケット、羽毛布団などを購入しようと思っている方々は、こちらのリンク先の動画をご覧ください。
*************概要欄 翻訳*************
「このビデオは、ガチョウの体から羽を引き裂く残忍さを示しています。
彼らはこの非常に苦痛な手順に数回耐えなければなりません。
摘採後、動物は取り乱し、肉体的に負傷します。」
EUでは、モールド中の「コーミングアウト」を除いて、ライブプラッキングは禁止されています。
ただし、この禁止は明らかに十分に管理されていません。
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家畜として飼育されているガチョウたちの様子が映っています。
そして、両手で首をつかみながら、ガチョウを運ぶ作業員。
床には大量の羽。
椅子に座ると、ガチョウの足を縛りました。
そして、ガチョウの羽を、引きちぎり始めたのです。
生きたままむしられたガチョウたちは、悲痛な叫び声をあげています。
この状況で、笑いながら作業を行う作業員たち。
全てをむしり取られたガチョウ。
作業スペースと飼育スペースの境にいる、職員に渡されます。
ここで、端数の羽を職員に再度ちぎられてから、飼育スペースに戻されます。
すると ガチョウは、隅に向けて走り出します。
そして、敷料の裏に隠れました。
よほど怖かったのでしょう。
しかし、職員は、なぜか隠れているガチョウを引っ張り出しました。
しかし、このガチョウは、それでも隅に行き、隠れようとしました。
段差があって上がることができず、最後はそのまま隅でじっとしていました。
他のガチョウも、羽をむしり取られた後は、隅でじっとしていました。
この様子を見れば、どれだけ怖かったのか、辛かったのか、想像に難くないでしょう。
ダウン、フェザーの採取方法は、以下の3種類があります。
① ハンドプラッキング(鳥の死骸から手でむしり取る)
② ライブハンドプラッキング(生きた鳥から手でむしり取る)
③ マシーンプラッキング(鳥の死骸から機械でむしり取る)
プラッキングは、ピッキングとも言います。
冒頭の動画は、ライブハンドプラッキング の映像です。
生後12~14週間で1回目のプラッキングが行われます。
作業員が一羽一羽の鳥を押さえこみ、無理やり胸から腹にかけての羽毛をむしり取ります。
皮膚が裂けるほどの傷を負い、血を流すことがあります。
傷を負った際は、素人の作業員が、無麻酔のまま針を突き刺し、糸で縫いつけます。
骨折や窒息をする鳥もいます。
作業員の手から離れた鳥たちは、一目散に逃げ出すか、ピクピクと痙攣しうずくまります。
屠殺場に運ばれるまでのおよそ4~5年の間、約6週間おきにこのハンドプラッキング作業が繰り返されます。
羽毛を生産できなくなった鳥は、
屠殺工場に運ばれ、フックに足を掛けて逆さに吊るされ、首の動脈を切られ、血を抜かれて殺されます。
そして、プラッキングで最後の羽毛と羽根をむしられた後、ベルトコンベアーに乗せられ解体されていきます。
その後、食用もしくは飼料用として出荷されます。
業界は、ダウン、フェザーの90%以上は、食用の水鳥などの死骸から取ったものであると主張していますが、
50~80%が、より儲かるという理由で生体からむしり取られたものだという推計もあります。
利益が絡み、平気で嘘をつく業界側の言うことなど、何のあてにもなりません。
以下は、マシーンプラッキングの映像です。
見た目はあれですが、すでに水鳥は死んでいますので、この時には痛みは感じていません。
しかし、マシーンプラッキングで採取されるのは、鳥肉、フォアグラ、卵などの生産の副産物です。
こうした産業はすべて、
狭い環境に閉じ込めたり、麻酔なしで体の一部を切りとったり、強制給餌をさせるといった、虐待的な飼育を行なっています。
つまり、マシーンプラッキングで採取したとしても、その生産過程が残酷なので、同じことです。
副産物だから、このような残酷な扱いをされても虐待じゃない、とでも言うつもりですか?
それにあなたの購入したダウンが、
ライブハンドプラッキングによって採られたものか、マシーンプラッキングで採られたものかなんて、
どうやって見分けるんですか?
仮に、販売側が、マシーンプラッキングによって採ったものと主張しようと、一体誰がその確認を行うんですかね?
そんなのいくらでも詐称できますよ。
販売側が仕入れ先に騙されている可能性だってあります。
実際、ダウンにはResponsible Down Standard(RDS)認証という肉用に殺した水鳥から得たと証明するマークがありますが、
動物保護団体の調査により、この認証を得た複数の生産農家が、
実はライブプラッキングを行なっていたことが明らかにされています。
利益の絡んだ側の主張とか、認証なんて、何の意味もありません。
自然に抜け落ちた羽を拾い集めていたら、供給が全く追いつきませんし、儲かりません。
ダウン・フェザーが当たり前のように存在している時点で、大量生産している、つまりは虐待的に生産されているってことです。
つまり、あなたがダウン・フェザーを買うことは、あなたが鳥たちを虐待していることと全く同じです。
買わなければいい話です。
いくらでも代替素材があるのに、そこまで意地になって、ダウンやフェザーの商品を買う必要はないでしょう。
ダウン・フェザー商品を買うのをやめてください。
ダウン・フェザーに限らず、動物性の素材の生産は、すべて動物虐待の産物です。
需要があるから供給があります。
商品を買う人が、お金を支払い、生産者を支えているのです。
つまり、動物性の素材を使用した物を買うのであれば、動物虐待、動物の殺戮を行っているのはあなた自身です。
賢明な消費者がこの裏側に気づき、買うことをやめない限り、動物達の苦しみは一生続きます。
動物性のものは買わないようにしてください。
衣類や小物やアクセサリーは、今使っているものを限界まで使う。
どうしても必要な場合は、タグを見て、動物性の素材が含まれていないか確認する。
中古のものを買う。
などの工夫をお願いします。
バッグ、靴、家具、車の座席の素材、ペットのおもちゃ、首輪なども注意してください。
以下は、アニマルフリー(動物性素材を使わない)ブランドです。
基本は、動物性にしろ何にしろ、今あるものを限界まで使うことです。
最近は、エシカル(倫理的)消費が叫ばれていますが、
最大のエシカルは、「消費しないこと」です。
どうしても新しいものが必要な場合は、こういったアニマルフリーのブランドから購入するとか、
タグを見て、動物性素材が使われていないものを購入するとか
古着を購入するようにしましょう。
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