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幼児期の保育・教育をする上で、
「成果」・「結果」と「学ぶ意欲」・「プロセス」とは?
(2012.10.3wed.)
例えば・・・
砂場で団子作りをしているとします。
初めは、ただ作って団子やおにぎりの代わりにしているかもしませ
ん。
すると、次第に「もっと硬いのを作ろう」、「綺麗なのを作ろう」
と思うこともあるでしょう。
そこで先生が教えて“あげて”しまったらどうなるでしょう。
おそらく、先生が教えてくれた作り方以外は作らなくなるでしょう
。
硬くするには、こう。
綺麗にするには、こう。
というように。
先生が“求めて”いる、成果や結果になりがちでしょう。
では、子ども自身で、試してみたり、子ども同士で気付きあったり
したらどうでしょう。
初めのうちは、おそらく、なかなか上手くいかないこともあるでし
ょう。
折角、作ったのに壊れることもあるでしょう。
でも、壊れたらどうするか。
子どもって流石だなって思うことがよくあって、
壊れたら壊れたなりに一生懸命に考えますよね。
先ずは、自分で一生懸命に考えてみるでしょう。
そのうちに、友だちや年上の子に教えてもらったり、気付きあった
りするでしょう。
そうやって、一生懸命に作った物っていうのは、子どもにとってと
ても大事な物です。
それが、また、壊れる。
そこまでの思いがあると、壊れた時にきっと子どもは大きなショッ
クを受けることでしょう。
状況によっては立ち直れなくなることもあるかもしれません。
場合によっては、そこで終わってしまうかもしれません。
ですが、それ以上に「もっとやってみよう」、「もっといいものを
作ってみよう」
という、思いが出てくると思います。
(勿論、そこには教師の援助が必要だと思います。)
もしかしたら、団子作りから新しい発見があり、他の遊びに繋がる
かもしれません。
それは、それでいいと思います。
子どもの遊びには、答えはないので。
でも、思うのは……
考えてやってみた⇒ダメだった⇒違うことを試してみた⇒足りなか
った⇒更に違うこと・・・出来た!
というように、迷いながらも考えて、試していくことで自分の成長
に繋がっていくと思います。
「上手くいかない経験」も「困難を乗り越える経験」も「上手くい
く経験」も自分で得ています。
ただ、教えられているだけとは違うのではないかと思います。
大妻女子大教授の岡先生がおっしゃる、山に例えると・・・
小学校の山は1こです。
そして、教師は山の頂上にいます。
勿論、小学校では勉強を教えることが多い(全てではありません)
ので、
1つの答えに向かうように教師が導き出し、出来たことで一緒に喜
ぶのでそうなると思います。
「先生のお陰で登れた!ありがとう。」というように。
幼稚園ではどうでしょうか。
幼稚園の山はたくさんあります。
どの山を登るかは子どもに合わせて選びます。
いつどの山を登るのかは、分かりません。
必要な時に必要な物が出ます。
さて、山を登り始めるとしましょう。
しかし、子どものすることです。
迷ったり、遠回りしたりするのは当然です。
でも、教師は答えを言いません。
迷って、迷って、迷って……でも、自分で(子ども)見つけ出し、
いつか登り切ることでしょう。
教師は、子どもが迷っているのを分かりながらも、子どもの進む道
をどうしていくか見ていく。
それが、環境構成でもあり、とても大事なことなのだと思います。
そうすると、「途中は大変だったけど、自分で登ったんだ!先生、
今度連れてってやるよ!」
というようになるでしょう。
勿論、そう至るまでには教師の援助は必要です。
迷っているのを分かりながらも答えは言わない。
でも、登りきるためにはどうしていくか……ということを見極めて
、必要なことを気付かせていく。
教師の援助は一つではないし、決まっているものではありません。
それが、なかなか難しいのですけれど……。
要するに・・・
「成果」や「結果」を大事にするのか
「学ぶ意欲」や「プロセス」を大事にするのか
成果志向の子どもは、
『安定して出来ることを求めるので新しいことに手を出さない傾向
』にあるようです。
学び志向の子どもは、
『とりあえず、やってみよう。失敗しても次成功すればいいんだか
らと思う傾向』にあるようです。
これは、コミュニケーションにも絡んでくるようです。
コミュニケーションをとるには、他人との折り合いが出てきます。
自分勝手な主義・主張ばかりしては、上手くコミュニケーションが
出来ません。
ある一定の範囲では効果を発揮するけれども、それ以外では全くダ
メ。
そんなことが、最近の学生や新人社会人には多いようです。
相手をなかなか受け入れられない引き算だけの人生では、なかなか
上手くいかないものです。
遊びの中に学びがあり、
学びと発達には連続性があります。
成果の質って何か
プロセスの質って何か
学びの基礎って何か
ということを、考えながら日々の保育・教育をしていくと、新しい
発見があるかもしれません。
『「成果」や「結果」を志向するのではなく、
「学ぶ意欲」や『プロセス』を志向する』
ということが、重要になってくるようです。
先ずは、環境構成の見直しから・・・ですね。
(一部参考:大妻女子大学教授 岡 健 先生)
。
硬くするには、こう。
綺麗にするには、こう。
というように。
先生が“求めて”いる、成果や結果になりがちでしょう。
では、子ども自身で、試してみたり、子ども同士で気付きあったり
したらどうでしょう。
初めのうちは、おそらく、なかなか上手くいかないこともあるでし
ょう。
折角、作ったのに壊れることもあるでしょう。
でも、壊れたらどうするか。
子どもって流石だなって思うことがよくあって、
壊れたら壊れたなりに一生懸命に考えますよね。
先ずは、自分で一生懸命に考えてみるでしょう。
そのうちに、友だちや年上の子に教えてもらったり、気付きあった
りするでしょう。
そうやって、一生懸命に作った物っていうのは、子どもにとってと
ても大事な物です。
それが、また、壊れる。
そこまでの思いがあると、壊れた時にきっと子どもは大きなショッ
クを受けることでしょう。
状況によっては立ち直れなくなることもあるかもしれません。
場合によっては、そこで終わってしまうかもしれません。
ですが、それ以上に「もっとやってみよう」、「もっといいものを
作ってみよう」
という、思いが出てくると思います。
(勿論、そこには教師の援助が必要だと思います。)
もしかしたら、団子作りから新しい発見があり、他の遊びに繋がる
かもしれません。
それは、それでいいと思います。
子どもの遊びには、答えはないので。
でも、思うのは……
考えてやってみた⇒ダメだった⇒違うことを試してみた⇒足りなか
った⇒更に違うこと・・・出来た!
というように、迷いながらも考えて、試していくことで自分の成長
に繋がっていくと思います。
「上手くいかない経験」も「困難を乗り越える経験」も「上手くい
く経験」も自分で得ています。
ただ、教えられているだけとは違うのではないかと思います。
大妻女子大教授の岡先生がおっしゃる、山に例えると・・・
小学校の山は1こです。
そして、教師は山の頂上にいます。
勿論、小学校では勉強を教えることが多い(全てではありません)
ので、
1つの答えに向かうように教師が導き出し、出来たことで一緒に喜
ぶのでそうなると思います。
「先生のお陰で登れた!ありがとう。」というように。
幼稚園ではどうでしょうか。
幼稚園の山はたくさんあります。
どの山を登るかは子どもに合わせて選びます。
いつどの山を登るのかは、分かりません。
必要な時に必要な物が出ます。
さて、山を登り始めるとしましょう。
しかし、子どものすることです。
迷ったり、遠回りしたりするのは当然です。
でも、教師は答えを言いません。
迷って、迷って、迷って……でも、自分で(子ども)見つけ出し、
いつか登り切ることでしょう。
教師は、子どもが迷っているのを分かりながらも、子どもの進む道
をどうしていくか見ていく。
それが、環境構成でもあり、とても大事なことなのだと思います。
そうすると、「途中は大変だったけど、自分で登ったんだ!先生、
今度連れてってやるよ!」
というようになるでしょう。
勿論、そう至るまでには教師の援助は必要です。
迷っているのを分かりながらも答えは言わない。
でも、登りきるためにはどうしていくか……ということを見極めて
、必要なことを気付かせていく。
教師の援助は一つではないし、決まっているものではありません。
それが、なかなか難しいのですけれど……。
要するに・・・
「成果」や「結果」を大事にするのか
「学ぶ意欲」や「プロセス」を大事にするのか
成果志向の子どもは、
『安定して出来ることを求めるので新しいことに手を出さない傾向
』にあるようです。
学び志向の子どもは、
『とりあえず、やってみよう。失敗しても次成功すればいいんだか
らと思う傾向』にあるようです。
これは、コミュニケーションにも絡んでくるようです。
コミュニケーションをとるには、他人との折り合いが出てきます。
自分勝手な主義・主張ばかりしては、上手くコミュニケーションが
出来ません。
ある一定の範囲では効果を発揮するけれども、それ以外では全くダ
メ。
そんなことが、最近の学生や新人社会人には多いようです。
相手をなかなか受け入れられない引き算だけの人生では、なかなか
上手くいかないものです。
遊びの中に学びがあり、
学びと発達には連続性があります。
成果の質って何か
プロセスの質って何か
学びの基礎って何か
ということを、考えながら日々の保育・教育をしていくと、新しい
発見があるかもしれません。
『「成果」や「結果」を志向するのではなく、
「学ぶ意欲」や『プロセス』を志向する』
ということが、重要になってくるようです。
先ずは、環境構成の見直しから・・・ですね。
(一部参考:大妻女子大学教授 岡 健 先生)