今回は、我が家が悩んだポイント~外壁編~をご紹介。

同じように悩んでいる施主さんの一助になれば幸いである。

※私見を多分に含んでいる為、参考程度にご覧ください。

 

外壁とはなんぞや?

 

こんなところからスタートした我が家の外壁選び。

種類も知らなければ、機能もシラナイ。

県民共済住宅で選ぶことができるのは、ALCと窯業系サイディング、オプションでタイル外壁である。

最初に受けた印象は「標準はALCか窯業系サイディングから選んでね」と。「オプションで外壁をタイル貼りにしてもいいですよ~」ぐらいな感じ。

ところが、この選択肢が既におかしいことに後々気付くのだが、最初はそんなことすら知らない状態。

 

※ALCとは…「Autoclaved」(高温高圧蒸気養生された)「Lightweight aerated」(軽量気泡)「Concrete」(コンクリート)の頭文字をとって名づけられたもので、「高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート」の意味を持ちます。

 

■最初に外壁を選んだ要素

・デザイン

・耐震性

・価格

 

上記の3つの条件を勘案していくと、必然的に窯業系サイディングにいきつく。我が家の第一候補は窯業系サイディングであった。比較検討したのは下記のようなイメージ。

 

☆デザイン

タイル>窯業系サイディング>ALC

 

※窯業系サイディングのタイル風の雰囲気は非常に良かったが、やはりタイル風であってタイルではない。色合い、質感、経年劣化による重厚感など、本物には遠く及ばず。選べる種類は窯業系サイディングが断トツ。

 

☆耐震性

窯業系サイディング>ALC>タイル

 

※窯業系サイディングの軽さは別格。ALCは軽いとはいっても、他のコンクリートと比べての話。タイルは様々な面から、木造軸組み工法には相性が悪いらしい。我が家は吹き抜け構造なのでなおさらNG。金属系の施工ならタイルがベストかもしれない。

 

☆価格

窯業系サイディング=ALC>タイル

 

※窯業系サイディングとALCは引き分け。我が家をタイル施工した場合、180万円ほどの追加費用が必要とのこと。

 

さらに、色々と調べていくと上記のような要素以外にも、様々な要素があることに気づかされる。

追加要素はこんな感じ。

 

■追加要素

・厚み

・断熱性

・防音性

・耐火性

・メンテナンスコスト

 

☆厚み

ALC>窯業系サイディング>タイル

 

※ALC(37㎜)、窯業系サイディング(16㎜前後)、タイル(セラヴィオS:8㎜)もっと厚手のタイルであれば、窯業系サイディングよりも上か。

 

☆断熱性

ALC>タイル>窯業系サイディング

 

※断熱性といっても気持ち程度。本来は断熱材の性能が重要なので、あくまで目安程度。これは、厚みのあるALCが有利。ALCはコンクリート内部に気泡があり、それが熱を伝えにくくする模様。タイルの家は涼しいイメージだが…。

 

 

☆防音性

ALC>窯業系サイディング=タイル

 

※これも外壁の厚さがものをいうところ。ALCユーザーいわく、音は窓から入ってくるイメージだそう。これは、生活音が外に漏れないといった面からも重要。

 

☆耐火性

ALC>タイル=窯業系サイディング

 

※これもALCに一歩分がある。窯業系サイディングも耐火性能は高い。

 

☆メンテナンスコスト

タイル>ALC=窯業系サイディング

 

※やはり、タイルが優秀。30年というスパンで見た場合、ALCと窯業系サイディングはほぼ同じような感じ。シーリングのメンテナンスも五十歩百歩。ただ、30年以降はALCのほうが断然安くなる。ALCは塗装のたびに新築同様の外壁になるイメージ。窯業系サイディングは30年後に外壁を貼り換えた場合、多額の出費が見込まれる。

 

 

 

上記のようなことをグーグル先生を使って調べてみたものの、最終的にALCか窯業系サイディングかどちらにするかは悩んでいた。

 

ALCに関して詳しくはこちらからどうぞ→へーベルパワーボード

 

素人がいくら悩んでも結論は出ないので、二回目の打ち合わせ時に設計士さんに相談してみることに。

 

秩父のクマ「外壁に選ぶならALCと窯業系サイディングはどちらがいいですか?設計士さんだったらどっちにします?」

 

設計士さん「ALCです」(キッパリ)

 

秩父のクマ「何でですか?」

 

設計士さん「ALCのほうがお得ですよ。」

 

秩父のクマ「???」

 

設計士さん「現在建てている木造軸組み工法の外壁は、8割ぐらいが窯業系サイディングです。なぜかというと、ALCはほとんどの場合オプション扱いなんですよ。」

 

混乱している私を尻目に、設計士さんはなおも続ける。

 

設計士さん「同じ金額で選べるなら、間違いなくALCです。」

 

なるほど。つまり、ALCはお得ってことでOK?

そもそも、ALCと窯業系サイディングを同じ土俵で比べること自体が、他のハウスメーカーではあまりないということ。

県民共済住宅では、両方とも標準になっているから施主さんが迷うらしい。

例えば、ALCはオプション2,000円/㎡だったら、我が家は間違いなく窯業系サイディングを選択していただろう。なぜなら、外壁はそんなにこだわっていないから。

 

色々と調べていくとALCは、YKKAPの窓とも相性がいいらしい。雨仕舞の関係らしいが、我が家はもともと、窓はYKKAPを採用予定の為、願ったりかなったり。

窯業系サイディングのデザインも捨てがたいが、ALCも吹き付け塗装次第でかなりオシャレにはできそう。

 

お得ならALCで。

 

ということで、我が家の外壁はALCに決定した。

 

次回は、ショールーム巡り#新宿編1回目のお話を。

 

長文お読みいただきましてありがとうございました。