こんにちは。字を書くことが楽しくなる美文字教室~千葉県銚子市~講師の湯浅育子です。
ただ今 字を書くことで身につく力について書いています。
第2回目は【観察力】です。
【観察力=気づく力】と考えてもよいでしょう。

書写はただ字を書くだけではないのです。
お手本があり お手本と同じように書けるように練習します。

まずは そのお手本をとなりに置いて しっかり観る。

この作業からまず入ります。

第1画目は どこから始まり どの方向に向かって引き どのあたりで止めるか?

第2画目は?第3画目は?・・

そして太さはどの線を太く書くかどの線を細く書くか?


この作業の繰り返しなのです。

頭はひっきりなしに文字を分析しているはずなのです。

まさに【鋭い観察力】が必要です。

昔は「お手本をよく見て書きなさい」と 言われていました。

今ももちろんそうです。

でもね、
【観察力】が未熟な年齢の子にそう言っても どこをどう見ればよいか分からないわけです。

まずは 自分の字とお手本がどこがどう違うかを一緒に考え 気付かせることです。

そうすると お手本と自分の字の違いを自分で気付けるようになります。

まさに【観察力】が養われたということだと思います。

【観察力】は 知識とは違って教えられない力です。

昔は知識を詰め込む教育が多くされてきました。
しかし今は 考える力 気づく力 が大切になってきています。

この力はお勉強でも社会に出てからも大きな力を発揮していくはずです。