男はなんの為に茶道を學ぶのか?
「茶道教室がサロンのようで楽しい。」
というような目的で茶道を學ぶ男性は
ほぼ、いないだろうと私は思っています。
女性の方はこの話を聞いて驚くでしょう。
私自身、
一日も早く學んで、
早く稽古を終りたいなぁ~と
いつも思っていました。
女性が9割、先生も9割女性です。
男性が茶道を學ばない理由
今の茶道は女性ばかりで
気が引けるという理由
それだけではありません。
女性と男性では
茶道を學ぶ目的が全く違うからです。
男性なら
1.仕事や生活に茶道を生かしたい
2.茶道文化や歴史を學びたい
3.侘びとは何か?体感し極めたい
目的はこれだと思います。
私は、点前教則だけに従った
茶道教室では「男性の目的」を
かなえるのは、まず無理だと思います。
だから私達なりの方法で
茶道を仕事や生活に心に生かせる男性の
人材を育成したいと思います。
心に生かす?茶道?とは何ぞや?
抽象的ですが、これで良いと思います。
日本には何度か国風文化が見直された
時期があります。
まさにコロナ禍の令和の今も、その時です。
20代では興味が無くても
30代~40代以上になれば男性は自ずと
私たちを育んでくれた日本、日本文化の
素晴らしさに目が行きます。
しかし、その日本、
日本文化を知りたい!という
どこにもありません。
相手を力で倒したり、模造刀を振り回す
歳でもありません。
男性には家庭にも会社にも責任があります。
それは日本人として
日本に暮らすならば
日本文化を學び
そこから家の歴史や
地域の歴史を學び
家庭や社会に伝えていく使命が
男性には必ずあると私は思います。
そしてそれこそが、
実は国際人を作る早道です。
男性には男性の役割があり、
女性には女性の役割があります。
裏千家は男女の点前区別はありませんが
表千家でも、武者小路でも
点前が學べる範囲は男女区別されています。
そしてどんな流派であっても、
どんなに偉くても有名でも姿、なり、形
「凛」として「清潔」な茶道は最低条件です。
あなたの心眼で判断し、良く見極めてください。
元茨城笠間藩の赤穂義士の「義の正義」の後
尊皇攘夷という思想が生まれ
刀を振り回し、血で血を洗ってきました。
刀やピストルという武器を持てば
「情」より「義」が立つのは男の必定
武器ではなく「茶杓」を
心には「反骨心」を
身体を鍛え
戦うなら「知性」で
そして一服の茶で「調和」を
お互いに時間の無い中ですが、
伝えたい心と、學ぼうという心
啐啄同時の間合いで
茶道を通じ、まだ知らない日本を知り
共に成長いただきたいと思います。
結果が出せる學びを大切に