会社、辞めました。
さっき、本当についさっき。
2時間前まではオフィスにいて、あれやこれやと引き継ぎをしていたのに。
今はもう関係ない人。
派遣でしたが、正社員と同等の業務量と責任ある仕事内容でした。
でも、それでも別に頑張れていた。
私が一番キツかったのは、
ファンがたくさんいるそのプロダクトのことを、
雑に扱う人が上司だったこと。
そのプロダクトのことが好きなファンの人たちのことを、
なんとも思っていない、その上司の言うことを聞くことが、
私にはどうしてもできなかった。
私もこれまでの人生で、いろんなものを好きになって、
ハマって、応援してきました。
だから、わかる。
「自分が大事にしているもの」を作っているメーカーの人が、
そのプロダクトやそのファンを雑にしている、なんて悲しすぎる。
私はいつもお客様とインターネットを通じてやり取りしていたから、
いかにお客様がプロダクトを愛してくれているか、毎日感じていた。
それを雑でいい、そんなに大事にしなくていい、
適当でいいです。なんて
そんな指示には従えなかった。
私は、そのプロダクトやそのファンの皆さん、
スタッフ、キャストの皆さん、関わる全ての人が大好きだった。
だから、今こうやって、
「(そのプロダクトに関係ない)ただの人」
になってしまったことがとても寂しい。
自分が決めたことだろう。
そうだ、そうだけど。
今はただ、ひたすらに、
心にぽっかり穴が空いたみたいなそんな感じ。
自分が好きなもの、誰かが好きなもの、
「適当でいい」だなんてそんな風に思えない。
自分が好きなもの、誰かが好きなもの、
同じように好きにならなくていい。
ただ、リスペクトは必要だと思う。
適当にしろという指示と大事にしたいという自分の気持ちの間で、
埋められない溝があった。
みんなみたいにスルーできたらいいのに、
はみ出しものの私はどうしてもスルーできなかった。
大事なものを大事にしたかった。
最後は胃痛と動悸でどうにもならなくなって、
離れることになってしまった。
私がいた会社は、
辞める人が辞める時に結構泣く。
なんでだろう?と思っていたけど、
今ならわかる気がする。
「みんな、会社の作るものが大好きだったんだ」。
ああ、こんなに好きになれるプロダクトに関われて、
本当に幸せな時間だったんだな。
のんびり屋の優しい社員さんが袋にパンパンに入れて最後に持たせてくれた
会社のプロダクトを眺めながらそう思う。
さ!明日から新しい人生。
頑張ろう!!