2019年2月下旬から3月上旬にかけて旅したモロッコ。
旅行記に記す街もあと残り3地点となりました。
今回はジブラルタル海峡を望む港町・タンジェです。


この前に宿泊したシェフシャウエンから車でゆっくり二時間ほど。

高速道路に危ない方々がいました〜。
怖いよ〜、危ないよ〜。
あとモロッコの人の運転は、ちょっとくねくねしていたり線をはみ出したりしていることが多いんですよね・・・。
心配になります。


まあ、そんなこんなでタンジェで泊まるホテルに着きました。
Grand hotel VILLA DE FRANCEです。
ここは、今回のモロッコ旅行で最初に泊まったマラケシュのホテルのフランス人オーナー、フランソワが教えてくださったところ。(フランソワが出てくる記事



本当はこの日私たちは、タンジェでなくここから近いセウタというところに行こうとしていました。
セウタはスペインの飛び地領。
地図でみればモロッコの一部のように見えるのですが、モロッコではないので国境線があります。
アフリカ大陸にありながらスペインって!
そしてイスラム教もキリスト教も混在、異教徒同士の結婚も自由(テレビ情報)、
海に面しているから魚介が美味しいらしいし。ということでかなり行ってみたかった場所なのです。


ところがマラケシュでフランソワに旅程を聞かれ、
旅の後半にセウタに行こうと思っていることを告げると、
もんのすごくしぶーい顔で「やめたほうがいい。」と言われました。
(↑フランソワ)
なんでも、国境付近は非常に混沌としており、
薬物の運び屋などの犯罪に巻き込まれる可能性があるので旅行者には危険であるとのこと。
「代わりに近くのタンジェはどうかな?
知っているホテルで素晴らしいところがある。」
と紹介してくれたのが今回滞在するタンジェであり、このホテルなのです!
フランソワ本当にMerci !

なぜかって・・・。


人の紹介で来た、とフロントで告げると
ホテルの人が大喜びしてなんとスイートルームにアップグレードしてくれたのです。


閑散期ということもありそんなことが出来たのだと思いますが。

すごく素敵なホテルでした。

モロッコに来て初めて、とってもリゾートを感じてついショートパンツを。
イスラム教の国では女性が肌を出すのはよくないと聞いて旅行中足が隠れるパンツかロングスカートでしたが、ここならちょっと安心。
旅行に来て暖かい風に足を当てるのはとてもいいものです。

19世紀のコロニアルホテル、といった趣きでした。
映画「ベニスに死す」を思い出します。

ホテル内のレストランも素敵でした。
ちょうどランチの時間^_^


私たち以外お客がいないので、
静かで優雅な時間でした。



そして物価が日本と違い、
こういうホテルでもかなりお安くて驚きました。


このあと大雨が数時間降り、部屋で止むのを待機したあと出かけました。





やはり子供達が人懐こくてすぐに近くに来て話しかけてくれる。



これといった見所はこのときは見つけられないながら、人の生活が見られたし、
ヨーロッパとアラブの文化が混ざり合ったような街だと感じました。


さて、夜。ふたたびさっきのレストランへ。
ベリーダンスショーがありました!

生演奏。息子と踊りました。

息子は疲れて席で眠ってしまったのですが。
(そんなに踊り狂わせたわけではありません笑笑)
椅子をベッドのように二つくっつけてくれて、毛布がわりにかけるものを用意してくれた接客係さんありがとう。

お料理は本当に美味しかった!





翌朝。

よくお日様の入るダイニングで朝食をいただいたら、意外とお客様が他にもいてびっくり。


さ、ふたたび散策。


たとえばここ。
パッと見た感じはヨーロッパ風なんだけど、
モザイクタイルがやはりイスラム。こういうミックスされた文化は本当におもしろい。


ああ、やっぱり猫がいるのね。


さて、この日訪れたのは。

旧アメリカ公使館です。

モロッコは、
1777年に世界で初めて、アメリカ合衆国を「国家」として認めた国です。



この旧公使館はアメリカとして初めて国外に建てた公館だそう。
いまはモロッコとアメリカの交流の資料館や文化活動のために使われています。

このお部屋とてもアメリカっぽい。
映画などに出てきそうです。


モロッコのモナリザ、と呼ばれていると資料に書いてあった絵。

モロッコでアメリカの国旗を見るのは不思議な気持ちでした。


そしてここはケネディとジャッキーも訪れたようです。


ホテルに戻ってきました。
今度はこちらを見学。
今回泊まったホテルは、画家のマティスが滞在した部屋があり見学可能なのです。

マティスの絵が飾られていました。


マティスが眺めた外の景色。



当時使っていた電話も残してあります。

マティスはきっとこのタンジェの空気を気持ち良いな、と感じながら絵を描いたのでしょうね。
海や空の鮮やかな青がとても美しいです。


案内してくれたホテルマンの方が息子に帽子を貸してくれました^_^

お部屋も見せてくれてありがとう!

このあとは、モロッコの首都、ラバトへ向かいました。


これまでのモロッコ旅行記はこちらです^_^
モロッコ① マラケシュ観光
モロッコ② マラケシュ観光
モロッコ③ ジャルダン・マジョレル
モロッコ④ バヒア宮殿
モロッコ⑤ ワルザザードへ
モロッコ⑥ アイトベンハドゥ
モロッコ⑦ 職人の街フェズ前編
モロッコ⑧ 職人の街フェズ後編
モロッコ⑨青と猫の街シェフシャウエン


フレンチジャズライブ お知らせ
2019年8月30日金曜
野毛 ル・タン・ペルデュでライブをします。
19時〜、20時〜、21時〜、22時〜の4回ステージがあり、
好きなお時間にお越しいただけるようになっています。

ジャズ、ボサノバ、シャンソン、フレンチポップス、そして日本のアニメソングのフレンチボッサバージョンなど、ほぼ全曲フランス語で歌います。
ミュージックチャージはなく投げ銭で、
ご自身が自由に設定した金額をステージごとに金魚鉢に入れる変わったシステムです^_^

マスターがパリで10年パントマイムをやっていた人で、
ヨーロッパじゅうで買い集めたものたちで飾られた不思議なお店で私は大好きです!
もし良かったら遊びにいらしてください^_^