《中編》 より

 

 

【物質問題と感情問題】
 自分たちの欲するすべての物が手に入るアストラル界にいる私たちにとって、問題や教訓というものは別なところにあります。物理的な世界では、・・・中略・・・、物理的な問題が純粋に感情的な問題を上回っています。いっぽうアストラル界においては、私たちは物理的な問題から解放されて、自らの感情にもっと丸ごと向かい合い対処するようになっているのです。金星人たちは情緒のバランスを維持するために多大な努力を払わなければならないのです。(p.237)
 どの階層においても愛着は、魂の自由を奪う最も危険なものであると書かれているのだけれど、地縛霊レベルの下層アストラル界のこととして読むなら、ごもっともな内容である。しかし、人類が進化した先の世界と思って読むと、ちょっと意外な気がする。
 物質問題がない世界では、どうしても感情的な側面が肥大化して心を占領してしまうのだろう。そして、そうだからこそ、進化して行く魂を携えた人間として、地上でも「バランスの取れた人間性」とか「徳」という概念が重要とされているのだろう。
    《参照》   『ジュリアの音信』  山波言太郎  でくのぼう出版
              【霊界の様子】 【人格が宝】
 スピリチュアルな人々は、「愛」の重要性を認識しているだろうし、それを祈りとして実践していているだろうけれど、それが本当に身に着いたものであるかどうかは、現実世界での足跡に照らしてみないと本当に安定したものかどうか分からない。

 

 

【思考を変えない限り】
 世界は人間の集合的な思念を反映して創られているのです。木がどのように見えるかという心のイメージが世代から世代へと引き継がれて、これらの思い込みの思念が木々を変わらぬ姿のまま保っているのです。人の心のイメージが変化すれば、木々も変化するのです(訳注:これは現代の量子力学にも通じる考え方である)。人が「これは不可能だ」と言う時、彼は制限された考え方から発言しているのです。あらゆることは可能なのですが、無知であるがために人は自らに制限を設けているのです。(p.200)
 個人の場合はその人個人の思考によって、家庭のような少人数の集団では主導権を持つ人の思考によって、世界は人間の集合的な思念によって制限が定まっているということ。
 後者の例は、スポーツなどで一度世界記録が破られると、相次いで世界新記録が出る傾向があることから理解できる。
 個人の場合は、《中編》の【朝の日課】に書き出したような方法によって、自分自身の制限(周波数)の幅を押し広げる手法を実践するのが最適かつ最強だろう。

 

 

【精神的開花と個性・創造性】
 人間は精神的に開花を遂げると、これまでよりもいっそう個性的になります。これは惑星の精神的な成長としても現れます。地球はまだ精神的に幼少期にある惑星ですので、大多数の人々はコントロールされていて、大勢順応の習慣がはびこっています。(p.221)
 これを読んで、幼少期にあるのは、地球人というより日本人、日本人と言うより公務員のことだろうと思ってしまった。「前例がないからやらない」が常套句であり、ひたすら個性を埋没させ、長いものに巻かれて風見鶏的に生きるのは、正に公務員の公務員たる性である。民間人の中にもこういった人々がいることはいるけれど、大局的見れば、明らかに公務員により良く当てはまる内容である。公務員の発想には創造性などほとんどないから、公務員が作るのは、働くことのない公務員の椅子(職場)を増やすための箱物ばかり、というドン引きな痴呆行政の実例など、今でもテンコモリあるだろう。
 つまり、一般的な公務員というのは、精神的に開花していない人々であり、なおかつ、地球では歴史を通じて官僚制が肥大化するという一般則があるのである。そんな公務員が政治を支配して大多数の人々をコントロールしているのだから、地球はよくよく進化を制限された悲惨な星なのである。
 金星では成長するにつれ、住民は都会を離れ、大量生産の利便性を捨て、より自然な生活を営むために村落で自給自足の生活を送るようになりました。各人はより個性的で創造的になるように、自分自身に必要なものの大半は自分自身でまかなえるようにしました。
 精神的に進化を遂げた惑星は自然な結果として、創造的に個性を表現する独創的な人間の住む星となっています。偉大なる変容の前、金星の人々は芸術活動に没頭していて、生活のすべての領域において、創造性が何よりも大切なものとみなされていました。調和と美しさの創造の中に自分自身を表現することがまさに自己の存在目的であると考えられていたのです。そして金星で栄えていた文化はすでにアストラルレベルまで進化していたので、アストラル界への移行は抜本的なものではありませんでした。私たちの同胞は生存のために必要なことよりも、人生における創造的な喜びに専心していましたが、移行後も家族と家庭がひきつづき生活と創造的表現の中心となっていました。(p.221-222)
 個性と創造性、そして芸術性は、進化してゆく人類にとって大きな意味を持っている。
 21世紀は日本が世界の中心となることを定められているのだから、日本と日本人はこれからいよいよ個性と創造性を発揮するようになることだろう。しかしながらそれも、腐りきった官僚支配の政治が終わらないことには見込みなし、という気がしないではないけれど、日本人の本当のパワーは、政治ではなく民衆によって保持されているのだから、何とかかなるだろう。例え、福島第一原発のメルトダウンを、なすすべなく放置しながら、その事実を隠蔽し続ける政府と官僚タッグによる極限的悪政によって、日本民族がかつてのユダヤ人のように国を捨てディアスポラの運命になったとしても、である。

 

 

【金星の首都レッツ】
 伯父は私たちがアストラル界を巡る旅に出る数日前に、レッツは同時に二つの世界に完全に存在している都市であると説明してくれていました。この物理的な首都は物理的な金星の精神なのです。アストラル都市のレッツが最初に存在し、物理的な都市のレッツはその複製として現れたのです。それは金星の偉大なる変容の時代に起きました。その時に人々は自分たちが物理的な世界に残してきた都市の複製としてアストラル界に都市を再現させたのですが、その逆となっているレッツは本当に独特な存在です。(p.273)
 アストラル界に原型があって、物理的な地球にその複製が現れている例に、下記リンクのカンデラブロの地上絵がある。
   《参照》  『[UFO宇宙人アセンション] 真実への完全ガイド』 ペトル・ホボット×浅川嘉富 《3/4》
              【ナスカの地上絵の役割】

 

 

【アガム・デスとカツリパ修道院】
 私たちの目的地はヒマラヤ山脈の中のスピリチュアルな都市で、アガム・デスという名で知られていると言いました。ほとんどのスペース・ピープルは、惑星地球の低い波動に順応していくために、まず最初にアガム・デスを訪れるのです。(p.291)
 アガム・デスはまた地球における「黄金の英知」学院のひとつでもあり、もうひとつはチベットのカツリパ修道院です。これらの寺院では太古の教えが保持されていて、それは金星では至高なる神性の法則として昔から尊重されてきたものです。(p.315)
 アガム・デスとシャンバラとのかかわりは、特に何も書かれていない。
 金星から来たオムネク・オネクが、地球人として生きるために、前もってここに滞在した期間は3年。
 
 
【スペース・ピープルのパートナー】
 他の惑星から来た多くの人たちが地球に住んでいて仕事を持っているとのことでした。結婚している人たちはいても、自分の母星から妻を同伴してきていない限り、大部分の人は独身であるそうです。(p.342)

 他の惑星から来ている大部分の独身さんたちは、地球での役割を終えた時、シップで出迎えてくれる人に出会うだろう。

 

 

【アストラル博物館と創造性】
 博物館を訪れる発明家たちは、地球からだけでなく、物理的な世界の他の惑星からもやってきますが、彼らは意識的に、もしくは睡眠中の夢の中で体外離脱して、自身の問題への解決策を入手しようとしているのです。・・・中略・・・。本当のことを言えば、みなさんの物理的世界におけるすべての発明は偉大なアストラル博物館に起源をもっているのです。最初の発明はまず・・・中略・・・アストラル界に住む科学者たちによってなされ、上から降りてきたアイデアをこのアストラル界の環境で完成させてから、次にそれを物理的な世界に適応させていくのです(異なった密度の世界に降ろすためには、それぞれの密度に固有の特性と法則に適合するように変換させる必要があるのです)。密度の濃い世界での創造性とは、より希薄な世界での現実に既に存在しているものを感受する能力に他ならないのです。その根底にある精神的な法則は「上の如く、下も然り」です。(p.146-147)
 アストラル博物館にあるフリーエネルギー装置を見ている人は少なくないのだろうけれど、だからと言ってそれを見たすべての人々が、この地球上においてフリーエネルギー装置を実現できているのではない理由が、この既述からよくわかる。やはり、この物質世界における科学的知識のない人では、実現できないのである。単にスピリチュアルな能力が秀でているというだけでは、この地球上において大きな貢献はできないだろう。
 また、下記リンク内容に則するなら、地上世界の人間は、アルファ波状態の時に、アストラル博物館にアクセスできるということになる。
    《参照》   『宇宙人遭遇への扉』 リサ・ロイヤル&キース・プリースト (ネオデルフィ) 《前編》
              【ひらめき:「情報のダウンロード」】

 

 

【ニコラ・テスラ】
 テスラは地球そのものから得られる無尽蔵のエネルギーを利用することにおけるパイオニア(先駆者)で、エネルギーは巨大な発電所で発生させる必要はないことが分かっていました。当時テスラが何を言わんとしているかを知っていた者たちは、彼とそのアイデアの信用を貶めることに成功し、磁力の秘密が世界中に恩恵を与えるのを防いだのです。(p.311)
    《参照》   『闇の支配者に握り潰された世界を救う技術』 ベンジャミン・フルフォード (講談社) 《前編》
              【封印されたニコラ・テスラの技術】
 彼がかつてこの地球に存在したことを知っている人はごく少数です。そして彼が地球を援助するために金星から来たことを知っている人はさらに少数です。(p.311)
 テスラは、金星で生きた後に、転生というかたちで地球に生まれたと書かれている。

 

 

【科学は9進法】
 地球より進化した惑星ではゼロという概念は存在しません。自然の法則に従えば、すべての中で9進法が最もふさわしいのです。ちなみに、地球の政府が墜落した空飛ぶ円盤を長年にわたって調査したところ、それらの寸法は9進法で設計されていることが分かったと言います。(訳注:アダムスキーも、進化した惑星の科学は9進法であり、自然界にゼロという状態は存在しないと伝えており、太古の昔に地球にゼロの概念が導入されたことが科学の進歩の障害となったと述べている)。(p.376-377)
 粗雑な波動帯で生きる物質過程の生命形態を有する地球人には、観測する上での装置の精度的限界があったから、それらを横断的にゼロで表してきたのだろう。しかし、少なくとも日本人が理解する「空」の概念は、「無」や「ゼロ」を意味するものではない。
   《参照》   『新ミレニアムの科学原理』 実藤遠 (東明社) 《前編》
             【形而上とゼロ】 【 「0」 が次元の通過点 】

 地球がアセンション(周波数上昇)してゆく過程で、おのずと人間がさらに繊細な波動帯で生きるようになれば、それまで測定値ゼロとしかいえなかった領域が徐々に数値化されるようになり、やがて9進法の科学に到達するのかもしれない。

 

 

【惑星地球は周波数上昇による変容を迎えている】
 この広大な宇宙は多次元の平行世界となっているのです。今、地球はかつての金星と同じような変容の時を迎えています。(・・・中略・・・)。
 地球の人々の意識がしだいに変化し、より高いレベルへと向かっています。もしこの状態がこのままつづき、スピリチュアルな発展を遂げていけば、まさに金星で起こったものと同じ変容がここでも起こるのでしょう。ただそれは劇的な変化ではなく、非常に緩やかなプロセスです。とても自然なものであるため、多くの人々は自分たちが移行の過程にあることにほとんど気づいていません。あなたが瞑想したり祈りを捧げたりする時は、穏やかで調和した変容のプロセスをイメージすることにエネルギーを注いで下さい。それが地球の周波数を高めるためにあなたができることなのです。そして多くの人々が意識レベルを向上させた時、私たちは進化したテクノロジーを地球に提供するつもりです。(p.386)
 変容のプロセスはもう数十年前から始まっている。ここ30年間ほどの IT技術を始めとする地球の科学技術の変化の様相は、ホッケースティック曲線のように、過去数千年間の世界史上にない急上昇を遂げているけれど、これも地球変容の事実を示すものとなっている。
 また、「変容は非常に穏やかなプロセスです」とあるけれど、それは第三密度から第四密度への変化過程のことを言っているのだろう。
    《参照》   『ギャラクティックファミリーと地球のめざめ』 ジャーメイン&サーシャ(リサ・ロイヤル) 《後編》

              【第3密度から第4密度へ】

 しかしながら、少なくともここ数カ月の間、宇宙の中心から地球に、高周波の波動が降り注いでいることを、スピリチュアルな人々はみな知っている。それらはかつて肉体が体験した事のない周波数であるために、肩こりや、関節痛や、耳鳴りや、肉体の疲労や、眠気となって肉体に現われている。高周波に対応できていない意識レベルの低い人々程、そのような症状の期間は長くなる。
 いずれにせよ、近未来の地球は、大きく変わってゆくだろう。

 

<了>
 

  オムネク・オネク著の読書記録

     『金星人オムネク 地球を救う愛のメッセージ』

     『私はアセンションした惑星から来た』