《中編》 より

 

 

【ライトワーカーと、その目的】
「ライトワーカーは、もとをただせば人間ではない場合が多いのです」 (p.111)
 ライトワ-カー(Light Worker)とは、「光の奉仕者」の意味で、人類の進化を援助するために地球に生まれて来ている人々のことなのだけれど、そのライトワーカーは、つまり、精霊、天使、ET(地球外生命体)などの生まれ変わりが多いと言っている。
 地球に来る限り、エネルギー衝突の体験は避けられません。地球に生まれ変わることの目的。それは、地上に天国を作るため、意思の示現と奉仕を通じてエネルギーの取り扱いを学ぶことです」 (p.121)
 人間界に生れる前、“それぞれの界”で“当たり前にできた”ことが、“人間界”では“普通にできない”。だからエネルギーの取り扱いを学ばなければいけないと言っている。
 確かに、それができないと、この地上を天国にすることはできない。でも、現在の地球は徐々に周波数が上がりつつあるから、それぞれが地球に生まれてくる前の“界”の様相に若干近づきつつある。だからこそライトワーカーの活躍が期待されているんだろう。
 地球が向かう先を、先んじて告知し、意識の次元で先導することも一つ。それって本書のドリーンさんばかりではなく、スピリチュアル本の著者たちが、皆、していることである。

 

 

 

【精霊の生まれ変わり】
「実を言うと、人間の姿となって生まれ変わるのは、人間がやることに最もうんざりしている元素霊なのです。そして、人間に生まれ変わった後は、他の人間に嫌われたり、疎まれたりする役割を担うことになります。肉体をもって生まれ変わるのも、容易なことではありません」 (p.113)
 勝手に自然を破壊する人間に“最もウンザリ”して、そんな人間から地球と自然を守るために、人間に生まれ変ったら変わったで、今度は“人間から嫌われたり、疎まれたりする”って、強烈ですよ。
 タコでイカでピーマンでナスでオタンコナスでアホンダラの人間たちになんか、絶対に負けないでね。

 

 

【天使の生まれ変わり】
「天使の生まれ変わりに対しては、見知らぬ人でも心を大きく開きます。人を安心させ、信用させる波動を発しているからでしょう。人間として生まれ変わる前にいた場所を考えれば、当たり前です。天使界から生まれかわった人々は、すべての人の一番良い点を目に映します。人の心を開かせるのは、こうした資質です」
「しかし、天使の生まれ変わりの人びとにも悩みはあります。恋愛がうまくいかないのです。基本的な原因は、出会うすべての人と恋に落ちてしまうことです。よって、天使の生まれ変わりの人々は、伴侶としては正しくない相手を選ぶほうがいいかもしれません。相手を理想的な伴侶に変えることに価値を見出せるからです」(p.120)
 だったら、天使の生まれ変わりに出会ったら、アウトロー野郎みたいなブリッ子になりきっていればいい。
 なんて書いたら、もしかして デスペラード って、天使の生まれ変わりが綴ったラブソングかも、とかって思ってしまった。

 

 

【スターピープル】
「スターピープルとは、文字通り地球外生命体です。しかしこれは宇宙人という意味ではなく、地球で多くの時間を過ごしていないという意味なのです。ほとんどが、人間に生まれ変わって初めて地球で暮らすのです。魂に刷り込まれた過去世の記憶も、他の人のアカシック・レコードで代用したものにすぎません。代用した記憶を刷り込むことによって、地球環境の激烈さを和らげるのです」(p.120-121)
 スターピープルの実相について、こんなに簡略にかつ納得できるように記述されたものって他にないだろう。
 人生の途中からETの魂に入れ替わっちゃう場合は、ウォークインと言われるけれど、この場合は人格的な変容も起こるらしい。その場合、生まれる前のブループリントにその時期が書かれているはず。

 

 

【過ちを犯してしまったら】
「人間として完全になることが大切なのではありません。神の子であるあなたは、すでに完全な存在だからです」
 天使の声でした。周波数が高く、送られてくるメッセージは愛のエネルギーと前向きな気持ちが発する暖かさで満ちています。
「人間として大切なのは、表面的には見えないものに意識を向けることです。人から愛されたいと思うなら、過ちに対して寛大でないなければなりません。過ちを犯してしまったときには、それを天界に向けて解き放てばいいのです」
 どういうことですか?
「精霊の話を覚えていますか? ものごとを元通りにする、という話です。過ちを犯してしまったことに気づいたら、“私は過ちを犯してしまいました。この過ちが関係するすべての人にもたらす影響、時間軸のすべての方向で起きる影響を元通りにしてください”と唱えてください。過ちは、愛のない考え方や恐れの気持ちから生まれるものにほかなりません」 (p.144-145)
 このような“意識のワーク”は有効であるからこそ、このように具体的に記述されているのだけれど、時間に関する地上での洗脳が効き過ぎている人は(そんな人は、そもそも本書を読まないだろうけど)「バカバカしい」とすら思うのかもしれない。

 

 

【夫婦のすれ違い】
 心理療法士でもある私は、夫婦が感情面で理解しあっていなければならないという事実を知っていました。感情面での理解は、お互いに思っていることを、とことん話すことによってのみ生れます。私生活と仕事に直結する話をできないマイケルと、理解し合えるはずがありません。(p.152-153)
 著者の場合は、マイケルとの縁を終わらせて別の人、スティーブンと再婚する過程が、『魂の伴侶と出会う旅』になっているのだけれど、この本のタイトルに興味を持って手にとった人は、どのような気づきを得るのだろうか?
 スピリチュアルアルな世界や宗教的な世界に興味がある人々と話していると、「家族にこういうことを話しても、聞いてくれない」とか「馬鹿にされる」という人が結構多い。でも、そう言う人の話をよく聞いていると、結局のところ本人自体がモノ・カネに呪縛された社会意識というコントロールグリッドから一歩も出ていないことが分かってしまうことが少なくないのである。
    《参照》   『アセンションの超しくみ』 サアラ (ヒカルランド)  《前編》
              【社会意識(コントロール・グリッド)という檻から出る】
 そういう人たちって、本気でスピリチュアルを理解していないのだし、単なるお茶飲み話しの域をそれほど出ていないのである。つまり、スピリチュアルな話を通じて意識が進化しているのではなくて、単に、スピや宗教的な話を用いて、相手が自分の感情を満たしてくれるかどうかを試している(もっと酷い場合には、相手を判定し裁くための道具としてスピや宗教を使っている!)のである。スピ系のセミナーに行けば、そんな段階の人に出会ってしまうこともある。
 そんな人々が、『魂の伴侶と出会う法』というタイトルのこの本を手にとったとしても、意識レベルからして全くその段階に達してないような気がする。そう言う人は、畢竟するに、自己愛恋愛に始まって経済的安全保障結婚に至る、地球人のありふれた人生路線の上を、満たされないままに走ってゆくだけだろう。
 楽しくないこと書いちゃった。ゴメンチャ。

 

 

【ツイン・フレーム】
 私たちは、間違いなくソウルメイトでした。“ツイン・フレーム=一対の炎”です。ひとつの源から生まれ、男性と女性の肉体に分かれて宿った魂。それが私とスティーブンでした。常に同じタイミングで物質界に生まれるとは限りません。一方が人間の肉体を持ち、もう一方がスピリット・ガイドとなる場合もあります。(p.203-204)
 チャンちゃんのツイン・フレームはシケ桃。
 どっちも手前勝手かつ気ままの権化みたいにグータラな生き方だから、互いによく合うし文句がない。明らかに違うのは毛の量くらい。なんたって相方はワンコですからね。

 

 

【パンのメッセージ】
「絵を教えているときです。パンがいきなり現れて、パレットの中に飛び込みました。あたりはもう絵具だらけ。でも、悪気がないことはわかっていました。私の気を惹きたかったのでしょう」
「メッセージの内容は感じ取れましたか?」
「なんだか急に、思い切り遊びたくなりました。抱えているものすべて解き放って楽しまなきゃいけないと思ったのです。クリエイティブなことをしているときには、特に遊びが必要だと感じました」
 キャロルは私に、パンとコミュニケーションを取るよう言っているのです。(p.219)
 ここで言っているパンとは、ピーター・パンの原像となっていた、「半獣神のパン」のこと。
    《参照》   『ピーター・パンはセックス・シンボルだった』 松田義幸 (クレスト) 《前編》
              【ピーター・パンのルーツ】 【理想の男性の原像】
 私たちは目を閉じ、パンに話しかけてくれるよう祈りました。しばらくすると、男性の声がはっきりと聞こえてきたのです。「影と遊びなさい。楽しさと遊び心を忘れないようにするのです」
 受けたメッセージを伝えると、スティーブンがこう言いました。「僕に送られてきたメッセージとほとんど同じだ。驚いたよ。裸でいることを恐れてはいけない、と言われたんだ。着飾らないままで生き、影も含めて自分の真実の姿を恥じるべきではない、とね」
 ふたりとも、パンから同じメッセージを授けられたのです。・・・中略・・・。スティーブンも私も、決して完全ではありません。お互いの欠点も明らかにし合っています。そしてふたりとも、過去の暗い思いはすべて解き放ち、笑って忘れることができていました。私たちは、エゴが生み出す恥の感情を押し隠すより、解き放って癒しの光を当てたのです。そうして、心の底から笑うことができるようになりました。(p.223-224)
 パンは、“パチパチパチ”ではなく、“パンパンパン”って拍手していただろう。

 

 

【すべての人に伝えてください】
「すべての人に伝えてください。精霊界は、すぐ足元に存在することを。精霊も人間も、同じ目的を持った一族なのです。わたしたちがどんな存在なのか、そしてわたしたちが何の表象であるのかがわかれば、自然の中でわたしたちと交わろうとする人の数は増えるでしょう。気持ちをひとつにすれば、母なる地球を浄化することができます。この点を強く伝えてください。」 (p.237)
 下記リンクでは、“精霊界”が“自然界のスピリット”と記述されています。
    《参照》   『空なる叡智へ』 サアラ (ヒカルランド) 《後編》
              【マザーアースとのコミュニケーションが必要】

 

 

 

  ドリーン・バーチュー著の読書記録

     『エンジェル・フェアリー』

     『魂の伴侶と出会う旅』

     『ソロモン王と聖なる天使たち』

     『チャクラ・クリアリング』

 

<了>