《前編》 より

 

【プログラミングを覚えたい人へ】
 もし、この本を読んでいる人で、これからプログラミングを覚えたい人は、絵や写真が多くてわかりやすい言葉で書かれたプログラミングのなるべく薄い入門書を、買ってきてください。最初のページから、書いていることを淡々とマネして、写経してください。たまに改造してみてください。最初は、それのみでいいです。
 だいたいわかったら、1冊全部やる必要はありません。難しい解説が長々と書かれているページがありますが、理解しなくてもいいです。プログラムが動けばいいのです。
 今なら、本を買わないで、
ドットインストール(http://www.dotinstall.com) でもいいかもしれません。
 最初は、本当にそれのみです。
 頭がいいかどうかより、最初の最初で写経する根気があるかどうかのほうがはるかに重要です。(p.114)
 下記の記述で、「地道に写経する精神」の重要性と汎用性を確認しておきましょう。
 僕は2002年にオーストラリアの永住権を申請しました。その過程で、A4用紙3~4枚の英語の小論文を書かされるのですが、当時、僕はフォーマルな形式の英語の長文を書くことが全くできませんでした。センター試験程度の英語の知識もあやしかったです。問題集を買って、問題を解いてみて、語学学校の先生に添削していただいたところ、赤字でほとんどの部分を直されて、原型をとどめていませんでした。そもそも英語の冠詞や前置詞を理解していない人間に、論理的でフォーマルな形式の小論文を書くのは無理です。まず合格は無理でした。
 そこで、ネットでその模範解答だけ集めてきて、毎日毎日、地道にそれを写経したところ、あっさり合格しました。オーストラリアに旅行でやってきた僕に永住権が授与されました。「地道に写経する精神」は他でも応用がきくのです。
 どんなに歳をとっても、どんなにベテランになっても、何かを学ぶ時には、プライドも恥も捨てて、素直に「地道に写経する精神」だけは、ずっと持っていたいと思います。(p.118)
 チャンちゃんのこの「読書記録」も、言うならば「写経」である。本の特定の部分を「写経」して、ついでに手前勝手なコメントを書いてお茶を濁しているのだけれど、たった一回とはいえ「写経(引用部分の書き出し)」をするかしないかでも、読書の効果は後々大いに差が出てくるのである。

 

 

【学習するなら起業しろ】
 学習するなら起業しろという考えはすばらしいです。今なら、楽天ビジナスなどを使えば仕事も集めやすいでしょう。
 僕自身も、本来は組み込みやドライバーのプログラマーでした。ネットの知識を身につけたのは、何も知らないのにWebデータベースの仕事を受けたためです。(p.126)
 生徒として学ぶより、教える側の方が、より良く、より深く学べるのは、体験者なら周知のことだろう。
 つまり、お金を払うより、お金を貰いながらの方が深く学べる。
 企業家セミナーでは、ほぼ常識的な見解。
 (といっても、チャンちゃんはこの読書記録を金儲けのために活用する意志は100%ない)

 

 

【非コミュグラマーが独立するのに必要な、たった2つの勇気】
 「非コミュ」とはコミュニケション能力が劣っているという意味です。非コミュなプログラマーだった僕が独立するのに必要だった、たった2つのスキルについて書いてみようと思います。・・・中略・・・。
① nullなり適当な数値をつっこんでコンパイルする勇気
② プライドを捨てて、人に聞いたり、頼ったりする勇気
 これのみです。「null」とはプログラミングの用語で「からっぽ」または「空欄」のような意味です。ヌルと発音します。コンパイルとは、この場合は「実行する」という意味に解釈してほしいと思います。(p.128)
 どんな業務であれ、誰だって最初は、知らないことや分からないことだらけなのだから、②はとっても重要。
    《参照》   『へえ、儲かる会社はこんなことをやっているんだ!』 小山政彦 (三笠書房)
              【情報収集】

 著者が初めて仕事を受注した時の見積もりに関するやりとりが p.135 あたりに書かれているけれど、なんかよく分かる内容である。
 「あなたが。多少のコンパイルエラーでもへこたれないプログラマーならば、独立してもうまくいくと思います」 (p.139)

 

 

【「好きなことをやりなさい」という大人の不見識】
 僕は、若者に対して「好きなことをやりなさい」と言う大人は無責任だと思っています。好きなことをやっていくと、将来の選択肢はどんどん減っていくのみだからです。
 あなたが好きなことは、あなたができることにだいたい似ています。例外もいっぱいありますが、ほぼ似ています。
 僕が高校のときに読んだ数学の参考書にこう書いてありました。
 「好きだからできるようになるのではない。できるようになったから好きになるのだ」
 数学の本にそう書かれると、「好きか嫌いかは、解けるようになってから言えよバーカ」という意味にとれなくもないです。しかしながら、僕は、この言葉は、人生における重要なことを伝えていると思います。(p.158)
    《参照》   『夢がなくても人は死なない』 三浦展 (宝島社) 《前編》
              【下流の人ほど・・・】
    《参照》   『七つの原理』 丸山敏秋 (新世書房)
              【「ハイ」という応答】
 「好きなこと」のみをやっていくと、何もできない無限ループに陥る可能性がすこぶる高い。「とりあえずやってみる人」のほうが好きなものを見つけやすいし、ずっとパッピーな未来があると思います。(p.161)

 

 

【ムーブメント:メディアを作ってリーチする】
 「初代ドラゴンクエスト」関連の『ジャンプ』の記事は堀井雄二自身が書いていたようです。・・・中略・・・。完全に自作自演のスクープ記事だったのです。(p.171)
 ガンジーも独立運動を起こす前に、新聞社を興しました。それをメディアにして、自分の思想のムーブメントを広め、独立運動をなしとげ、当時、イギリスの植民地だったインドを独立に導きました。・・・中略・・・。
 宮崎駿さんも映画「風の谷のナウシカ」を作るためにメディアを効果的に使いました。「ナウシカ」の映画の企画書がボツになったために、アニメージュという雑誌に「風の谷のナウシカ」の漫画を連載したあと、それを原作として映画化しました。映画の企画書が先で、原作をあとで作ったわけです。メディアを作って、ムーブメントを作ってから、リーチしていたためです。
 いいものを作るのも大事ですが、メディアを作ってリーチするパスを確保しないとムーブメントを起こすのは難しいと思いました。(p.172-173)
 「いいものなら自然に広まる」というのは、「かつては、あり得た話」かもしれない。
 現代は、様々なメディアが輻輳している。故に大衆が一挙に動くということは起こりにくい。口コミの影響力でさえ、メディアの虚構によってコントロールされてしまう。このような状況下にあるのだから、最低限、独自に行使し得る何らかのメディアを使って、ムーブメントのプロローグを演出しないことには始まらないだろう。
 インターネットを使っていない層の人々は、今でも新聞・テレビというマスメディアを支配している「闇の勢力」にリーチをかけられたまま、新時代を指向することすら思いつかない状況下に置かれているけれど、世界全体が、地球という閉じた系から出て、宇宙時代へ向けて大きく変わるムーブメントは、世界中のマスメディアの一斉解放が起きるかどうかに由るところが大きいだろう。
    《参照》   『日月神示の緊急未来予測』 大石憲旺・中矢伸一・高島康司 (ヒカルランド) 《後編》
              【電通を操るオムニコ・インターナショナル】

 恐怖を基とした情報を意図的に流すマスメディアの情報支配力や、戦争の遂行力の根源は、結局のところ全てカネである。しかし、今、世界の裏側では、着実に通貨改革が起こりつつある。
 マスメディアを支配し、戦争を自由自在に勃発させ支配してきた「闇の勢力」が、逆リーチを突き付けられているのである。世界中のマスメディアの解放が起こるのは時間の問題だろう。
 下記リンクは重要です。キッチリ読んでおいてください。
    《参照》   シェルダン・ナイドルニュース 2015年3月24日

 

 

【自殺者の内訳】
 学生の自殺者が千人を超えてニュースで話題になりました。しかし、・・・中略・・・。
・日本の自殺は30代から60代の無職のオッサンが大多数です。
・女性の自殺者は3割程度です。
・学生の自殺は2パーセント程度で、チョコボールの銀のエンゼルより少ない。(p.177)

 ちなみに、統計を見るかぎり、無職の次によく自殺するのが、自営業です。
 日本に自殺が多い理由は、就職がどうのではないように思います。・・・中略・・・。原因は健康問題や経済的な理由が多いように見えます。(p.179)
 非婚時代に突入している日本で、「雇用の平等」と言われていても、女性の方が男性より経済的には不利なのが実態なのに、自殺者の6割は40歳以上の無職の男性だというから、ヤッパリ「女性は強い」。というかヤッパリ「男性は弱い」。いや、家族を守るための保険金自殺だろうか?
 経済的な問題ゆえに命を絶とうとしている人がいるなら、世界を格差社会化させてきた「闇の勢力」が今まさに力を失いつつあり世界は善き方向に舵を切りつつあるのだから、自殺を思いとどまるように、と伝えてほしい。
 「闇の勢力」という evil(悪)が転ずれば、必然的に、その鏡像文字である live(生)を謳歌する世界に変わるのだから。

 

 

<了>