イメージ 1

 中丸さんの著作には、一貫して2012年の年末をエポックメイキングな時として書かれていたけれど、実際には“その時”は、いまだに来ていない。だからこそ、「日本人には、いまだに、来るべき日本の時代を準備するための猶予期間が与えられている」と思って、進化向上する目的で中丸さん著作を読むことができる。
 この本には、フリーメーソン、国際問題、皇室問題、歴史問題、経済状況、次元上昇などのあらゆる問題が、コンパクトに要領よく記述されている。世界に関わる日本の全体像を知りたい人にとっては適書だと思う。2008年2月初版。

 

 

【日本の「国際貢献」とは】
 世界を飛び回っていると、日本の憲法を称賛する声をよく耳にします。
「戦うことよりも、戦うことを放棄することのほうが難しく、勇気がいる。私たちの国も日本を見習うべきだ」
 こう、さまざまな人種、国籍、宗教の人に言われます。特にアラブ諸国では、日本人と名乗っただけで、「日本は戦争をしない。なんと素晴らしい国だ」と、喝采を浴びることもしばしばです。いつも身近に戦争がある彼らにすれば、戦争を放棄した日本は畏敬の念をもって接すべき国であり、まさに「神の国」なのです。
 戦争は大量殺戮以外のなにものでもありません。・・・中略・・・。憲法九条がうたうように「正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求」し、平和のための法を守るべきです。これこそが、日本の「国際貢献」です。(p.62)
   《参照》   『5次元世界の「超」歩き方』 中丸薫/エハン・デラヴィ (徳間書店)
              【日本国憲法第9条の特殊性】

 

 

【官僚の変質】
 ある時期までの日本の官僚は、世界の中でも良質でした。日本の官僚が優秀だったからあれだけの経済発展ができたのです。私は通産省で審議委員を8年間務めましたが、当時を振り返ると、たとえば佐橋滋次官などは国益のために懸命に働いていました。深夜まで電灯をつけて一生懸命やっていた。それが、いまはどうでしょうか。国益なんか、どこかへ吹き飛んでしまっています。(p.86-87)
 日本の官僚が完全崩壊してしまったのは、ノーパンしゃぶしゃぶ事件を仕組まれた時かららしい。
    《参照》   『次元「超」突破』 エハン・デラヴィ×中丸薫 (ヒカルランド)《後編》
              【官僚の実態】
 西郷隆盛は明治維新を果たした後、官僚になった人たちが豪邸を建てたり、西洋かぶれなパーティーをするのを見て、「国家の政治は清貧を心がけてやらなければできないのではないか」と言って、明治政府から去っていきます。あの意識、西郷隆盛の高潔なる生き様を日本国民はいま一度思い起こすべきです。これほどすばらしい人がいたのだと。(p.121)
 高潔どころか、日本ではなくアメリカのために国富を横流しし続ける官僚と、埋蔵金を資金源に天下りを目的とする官僚は、いずれも日本国民を食い物にするという点で共通するのである。アメリカという愛人に国富を貢いだり、巷の下衆な愛人に貢いだりする程度の官僚たちなのである。彼らには「敬天愛人」の意味など分からない。

 

 

【神の光を遮るもの】
 心が乱れたり、ちやほやされて天狗になったり、驕りの心が出てきたときに、光り輝く心に膜ができます。神の光を遮る膜は、妬みの心、怒り、嫉みの心、怠惰、驕りの心からできています。
 一気に上がっていった人が、一気に音を立てて崩れていくときもあります。すべては心しだい。心の状態に曇りができたときに、守護霊は指導できなくなるからです。(p.165)
    《参照》   『大除霊』 深見東州 (たちばな出版) 《前編》
              【守護霊と悪霊】

 

 

【自分の任務を・・・】
 ヘルベルト・フォン・カラヤンにインタビューした時の会話。
 今後の目標を聞くと、帝王らしからぬ、謙虚な答えが返ってきた。
「私に課せられた責任を、誠意を持って成し遂げるだけです。人間の目標とは、自分自身に任務を与え、最善を尽くすことだと思います。私はあなたの国の仏教、特に禅宗に興味があります。『人事を尽くして天命を待つ』とでも言いましょうか、周到な準備と最大の努力の前に道は開けます。自分の任務を全身全霊でやりぬくことが、人生で一番だいじではないでしょうか」 (p.180)

 

 

【ガルブレイスの日本評】
 20世紀屈指の経済学者、ジャン・ガルブレイス氏は、97歳で亡くなる3年前、「日本は文化的な発展、社会的な協力、社会的な成功、個人の満足という点で、独自の伝統を持っている。日本は、より多くの財やサービスを生産する以外の価値に重きを置く、新たな文明に向かう発展段階にあり、世界を先導するであろう」と語りました。(p.185)

 

 

【トインビーの日本評】
 「戦争はイデオロギーや宗教のために戦っているように見えますが、真の理由は権力と支配の争いです。人類の自滅を防ぎ得る唯一の武器、それは謙遜ではないでしょうか・私は21世紀の、人間復興のうねりが東洋から起こると考えています。特に仏教と神道の二つの宗教を持つ日本が大きな役割をはたすことを期待しています」
 20世紀の英知と称賛された博士は、日本人に多大な期待を寄せ、ことあるごとに、「すべての国は日本の憲法を見習うべきだ」と発言していました。また、伊勢神宮を参拝したときには、「ここにはすべての宗教の源がある」とも述べています。博士が絶賛した日本人の精神性の素晴らしさを。はたして私たち日本人は、どれだけ魂感覚で理解しているのでしょうか。(p.203-204)

 

 

【ジャンヌ・モローが語るウーマンリブ運動】
「ウーマンリブは、男性の権力と戦って望むものを得るという意味では、とても挑発的ですね。この運動がなかったら、男性との賃金格差やいろいろなことは昔のままだったでしょう。でも、この運動の誤りは、女性が男性と争っていることです。男も女も一人では子どもを産めません。男女は尊敬し合って、平和的に共存すべきではないでしょうか」(p.247)
   《参照》   『迫り来る地球大変容で《レインボー・トライブ/虹の民》に生まれ変わるあなたへ』 キーシャ《前》
              【傷ついている男性性と女性性】
   《参照》   『女神と鳳凰にまもられて』 暁玲華 (アメーバ・ブックス) 《前編》
              【女性の生き方】

 

 

【「天に宝を」アッシジのフランチェスコの言葉】
 かつて聖フランチェスコは、裕福な生活、虚構で彩られた教会に別れを告げ、ボロを一枚身にまとって、「宝は地上ではなく、天に積め」と説きました。その言葉に多くの人が目覚め、従いました。
 私たちもいま、天に宝を積むことこそが生きる意味であると、自らの行動を持って示すときを迎えています。(p.244)
 「天に宝を積む」を現代風に表現を変えて言えば、「宇宙銀行に預金する」だろう。
   《参照》   『宇宙銀行』 植西聰 (サンマーク出版)

 

 

【武士道】
 戦争中、ある日本の駆逐艦の艦長が、相手の船が沈んで、何百人というイギリス兵が海に浮かんだときに、敵船の乗組員を全員救助しようと、命綱にもしがみつけない人は飛び込んで救いました。その人たちが生き延びて、この話がイギリスで『MY LUCKY LIFE』(by Sam Falle)という本になって出版され、話題になりました。欧米なら全員を殺してしまうところでしょう。ところが日本の艦長は、そうしなかった。それが武士道です。日本人が持っていた美しさ、品格、強さが、武士道に典型的に表れています。(p.196)
   《参照》   『失敗の愛国心』 鈴木邦男 (理論社)
             【戦争史の中の奇跡】
 武士道を取り戻すことが、日本の伝統文化を守っていく精神でもあります。外国に行っても、たとえば、宮本武蔵の『五輪書』がニューヨークの書店に並んでいます。ビジネスマンが読んで学んでいるのです。(p.196-197)
    《参照》   『宇宙一切を救うアセンション・サイエンス』 榎本孝明&エハン・デラヴィ (徳間書店)
              【エハン・デラヴィさんの来日理由】