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 前半は、スティックエバーズさんの占星術をベースにした近未来の予測が書かれている。ここ数年の予測として記述されている悪しき未来は実現しないだろう。大きなポイントはタイトルにもあるように、日本の役割なのだけれど、それはピンチとチャンスは裏表という処にある。
 占星術に紐づけられた未来学の本として読めばいい。2012年9月初版。

 

 

【中国の情報扱い】
 僕がもっている一番のニュースは、もし世界に何かが起きたら、日本人より先にまず中国人がその情報を把握するということです。中国政府がどんなに情報を隠蔽しても、大学生がルーターを全部自分たちで配線がえして、そして情報を流す。ですから、どんどん情報が出てきています。(p.37-38)
 発信元が海外の情報なら、複数の経路から中国国内に流せるかもしれないけれど、ルーターをどうこうしたって、発信元の主要なPCを中国政府側が遠隔から動作不能にすることなんて容易にできることだから、そんなに情報拡散は用意じゃないだろう。特に反政府暴動目的の情報発信なんて、システム上でガンポイントされているんだろうから、どんなに苛烈な格差社会になっていようと、中国政府がみすみすチュニジアやエジプトの二の舞になることなど考えづらい。

 

 

【中国の〈宇宙情報〉扱い】
 むしろ中国は、「民衆vs中国政府」ではなく、「アメリカ政府の宇宙情報隠蔽vs中国政府の宇宙情報開示」という構図で、世界の変革に一役買う可能性がある。
 彼ら(中国人)はすでにUFOの存在も、知的な宇宙船をもっていることも認めています。中国のニュースを見ると、普通にニュースキャスターが上空にいるUFOをレポートしていて隠していません。アメリカだったら隠します。
 どうして中国だけそうなのか。中国人は、アメリカがほとんどの国よりも15世代ぐらい先の技術をもっていることを知っているからです。国家安全保障局のコントロールのもとで、全く違う先進的な文明をアメリカがつくりつつあることを彼らは知っている。(p.222)
 なぜアメリカはそんなに突出した先進技術をもっているかと言うと、リバース・エンジニアリングに依って得ているからである。
   《参照》   『あなたの前に宇宙人が現われます!』 田村珠芳×グレゴリー・サリバン (ヒカルランド) 《前編》
             【リバース・エンジニアリング】

 

 

【ドルの通貨危機:2014】
 2012年から2015年に起こる天王星―冥王星スクエアは、米国ホロスコープの太陽とミッドヘブン(ホロスコープの頂点、第10室0度)にストレスフルな影響をもたらし、その緊張度は2014年4月14日の天王星―冥王星スクエア直前に、激しくピークアウトに達します。よってこの時期、下がり続ける米国ドルが通貨危機に陥る可能性があります。(p.137)
 重要なのは、これから起こるドルの崩壊が世界的な貨幣制度に、大きな修正をもたらし、10年後には米国ドルはもはや、世界の「準備通貨」ではなくなっている可能性があるということです。(p.138)
 ドルの通貨危機は、起きないんじゃないだろうか。もうドルの相対的沈下なんて分かり切ったことで、世界各国はドルでの決済なんてしていない。下記からリンクを二つ辿れば・・・。
   《参照》   『ドル消滅の仕組み』 中丸薫・ベンジャミン・フルフォード (青志社)
             【アメリカの覇権は、もう終わっている】

 問題なのは、経済的な覇権は終わりつつも、リバース・エンジニアリングによる突出し過ぎた軍事力をアメリカが保持しているという点だろう。
 

 

【日本:2014~2015】
 天王星―冥王星スクエアは、日本に新たな刺激をもたらし、今までにないテクノロジーを発展させるでしょう。具体的には、太陽エネルギーや核融合などの補充可能な代替エネルギーが生まれ、輸入化石燃料離れが急速に進みます。そして、新しいマイクロ産業の発展を促し、医療品や電子機器、また、生態系バランスを考慮した、生体力学法による食糧生産をもたらすでしょう。
 そして2015年の終わりまでに、ナノテクノロジーや零点エネルギー、ロボット工学による人工知能システムの集大成を使って、日本は新しい(1型文明)経済、21世紀産業、エネルギーシステム基盤の構築に向けて、急速な進歩を遂げるでしょう。(p.163)
 このとおりならいいけど・・・・。
 「生体力学法による食糧生産」とあるけれど、どういうことなのか、これ以上の説明がないから分からない。
 また「人工知能システム」という表現があるけれど、これが重要なポイントである。
 私たちの頭脳と一種の人工知能をうまくインターフェースし、そして統合することで、私たちがこれまで想像もできなかったような知的なパワーを入手することができるはずです。一度、この特異点を達成することができれば、このトレンドをちょっと超えますと、人間の文化、文明の中でも非常に爆発的な動きといいましょうか、指数関数的な成長が見られるはずです。(p.243-244)
 すでに人間の意識を読みとるコンピュータはできているそうだから、現在の人類は、プレアデスの宇宙船建造テクノロジーを実現する初歩段階にあるはずである。
   《参照》   『プレアデス星訪問記』 上平剛史 (たま出版) 《後編》
             【プレアデスの宇宙船建造テクノロジー】
 

 

【タイプ0からタイプ1へ】
 上記の書き出し文中に (1型文明) という用語があるけれど、これに関して。
タイプ0は、化石燃料、つまり石炭や石油からエネルギーを得ている文明です。
タイプ1は、その惑星、この場合は地球ですけれども、そのすべてのエネルギーをうまく活用できるような文明を指しています。
タイプ2は、その属している恒星系、つまりこの場合は太陽ですが、そのすべてのエネルギーを活用できるような文明。
タイプ3は、銀河系全体のエネルギーを活用できる文明です。(p.194)
 現在の地球は、タイプ0からタイプ1へと移行しつつあるのだけれど、その中でも最強なものは、地球を取り巻く磁気からエネルギーを取り出すシステムだろう。もちろんこれは、邪悪な支配者が独占しない限り、潤沢すぎる故に全人類に等しく供給されるフリー(無料)エネルギーになる。
 これが完成すれば、人類は貨幣経済から容易に卒業できてしまう。

 

 

【日本はヘタをすると、中国の後塵を拝することになる】
 これをやるに当っては、米国に次いで中国のほうがリードしていると言っていいでしょう。中国はインターネットを無線で自由にできるようになっていますし、2012年までに英語をしゃべれる国民の数が世界で最も多い国家になると思われます。また、世界で最も冷温高温の核融合技術とか太陽光発電あるいは自由エネルギーなどの研究に多額の投資をする国になると思われます。
 どういうことかといいますと、中国はすでにタイプ1の文明をめざして進んでいる、あるいは少なくともその基盤を築こうと考えたり、あるいはそれに向かってプランニングをしている。つまり、100年先を見ているというわけです。その種の考え方こそ、まさに今の日本に求められているというわけです。しかも、その分野でリーダーシップを発揮するというのが日本の役割ではないかと考えられます。(p.242)
 日本の為政者は、この様な視点をもっているのだろうか?
 海底に石油があるからと言って日中間で尖閣諸島問題にかまけているべき時代ではないのである。そんなのは、タイプ1の文明においても覇権を維持していたいという邪悪なアメリカが、アジアに仕掛けている余りにも見え透いた罠である。
   《参照》   『大宇宙連合からの啓示』 田村珠芳 (徳間書店) 《2/4》
             【「闇の権力」による尖閣諸島問題】

 中国も日本も新しいエネルギー開発が進みさえすれば、尖閣諸島にこだわる必要など全くなくなるのである。脱石油・脱原発、そしてフリーエネルギー開発。そこに日本のすべての使命と命運がかかっている。
   《参照》   『バシャール スドウゲンキ』 須藤元気・ダリル・アンカ (VOICE) 《後編》
             【海面上昇】

 

 

【未来から影響を受ける時代】
 未来が現在に影響を与えています。これは物理学でわかっていることですが、過去が現在に影響を与えているというのは当たり前ですが、私たちが加速して未来に向かっていくと、日々、未来が現在に影響を与えるようになります。これからは、私たちは過去よりも未来から影響を受けるようになる。(p.219)
 アメリカでは常に「未来学」という分野が存在している。そのような分野に意識がフォーカスしている人々は、当たり前に人類より進化した技術文明と出逢っているのだけれど、現在は、人類全体がそのようなステータスに移行しつつある段階なのだろう。
 正直なところ、もう10年以上前の本など読んでも無意味な感じがする。チャンちゃんに限らず、多くの人々がそう思っているんじゃないだろうか。過去から学ぶより未来から受け取った方が効果的な時代になっているからだろう。科学の分野では特にそれが言えるはずである。
 今までは直線的に過去から現在に行って、未来に行くというのが人々の常識でしたが現在も過去も未来も一緒に存在する、そういう宇宙観、世界観の逆転があります。(p.237)
 アセンション系列の本を幾つも読んできた人なら、こういう認識を違和感なく受け入れることができると思うけれど、殆ど本を読まず、いまだに現在や未来を過去の延長線上にしか認識できない(しようとしない)人って、話していても本当につまらない。そんな認識では未来をより良き方向に変えようがないのだから。

 

<了>