《前編》 より

 

 

【グリーン・ヒルトン・メモリアル条約】
 1955年に非同盟諸国を中心に世界167カ国で締結された「グリーン・ヒルトン・メモリアル(Green Hilton Memorial)」という新たな条約は重要なものだ。
 この条約では、調印した167カ国それぞれから富を募り、それを担保に独自の金融システムでお金を発行し、アジア・アフリカの発展計画に充当していくことが約束されていた。ちなみに、その167カ国の資産を合わせると、当時の世界人類の富の85%を占めていたと言われている。もし順調に推移していれば、21世紀の私たちの暮らしはもっと明るいものだっただろう。(p.151)
 この条約は、正しく機能するどころか、闇の支配者達によって良いようにされてしまったことは、下記に書き出しておいた。
   《参照》   『勃発! 第3次世界大戦』 ベンジャミン・フルフォード (KKベストセラーズ) 《後編》
             【アジアの王族達による「拡大マーシャルプラン」の要請】
             【スカルノとケネディ】

 この集められた資金源の最高責任者(名義人)はインドネシアのスカルノだったということだけれど、スカルノ大統領の血統について興味深いことが書かれている。
 

 

【スカルノ大統領の血統】
 途方もない富を手にしたアジアの王族たちは、その資産である長期計画の実現を目指していた。彼らはかねて「各国の王同士の対立を解消して世界に平和を築くには、最終的に世界統一政府を樹立する必要がある」と考え、それを実現するために、すべての王家の血を引く人間・・・つまりは、世界統一政府の資金源となる莫大な財産を管理する正統な後継者を誕生させようと構想を練っていた。
 そうして、実際に世界でも有力な128王族の長男と長女を政略結婚させて64人の後継者を誕生させ、それと同じ工程を繰り返して32人、16人、8人、4人と絞込み、最後に128王族すべての血を引く1人の人間を誕生させた。
 こうして生まれたのがインドネシアのスカルノ大統領だった。(p.164)
 そんな血統のスカルノ大統領さえ獄死させて、その資金を勝手に使いこんできたのが闇の支配者達なのである。

 

 

【闇の支配者達へのかつての資金提供者】
 たとえば、ロックフェラー1世にその資金となる金を提供したのは、フィリピン王族とスペイン王族の流れを汲むモンカドという人物であり、ロスチャイルドに金を貸したのは中国王族であった。(p.165)
 ロスチャイルドに金を貸した中国王族って、下記リンクにある呉の一族なんだろう。
   《参照》   『新説2012年 地球人類進化論』 中丸薫・白峰 (明窓出版) 《前編》
             【古代ユダヤと秦一族の繋がり】

 

 

【脱中東化しているアメリカ】
 冒頭にある“こうした状況”とは、闇の支配者間での対立のこと。
 こうした状況を受け、ペンタゴンは現在、中東にある基地すべての閉鎖を検討しているという。また、オバマ再選によるアメリカとイスラエスの関係悪化で、アメリカ政府内から、「イスラエルはアメリカの国益にとって最大の脅威だ」とする報告書が提出されたという情報もある。これはCIAなど16の諜報機関が共同でまとめたものだという。(p.178)
 具体的には、イスラエルを建国したロスチャイルド勢が孤立しているのだという。

 

 

【日本の変革】
 日本でも、欧米サバタイ派マフィアの下請けを担ってきた売国奴たちが背水の陣へと追い込まれている。たとえば欧米勢の石油メジャーは、すでに日本から撤退している。つまり、その莫大な石油利権が、これからは欧米勢力の息のかかっていない純粋な日本勢のものになるということを意味している。
 さらに水面下では、大手メディア関係者や財界人など、サバタイ派に仕える売国奴たちを近いうちに引退へと追い込む流れが生じている。中国と日本の戦争を煽るような幼稚なキャンペーンは、彼らの最後の悪あがきだと思ったほうがいい。(p.179-180)
 サバタイ派に関しては、下記リンクに書かれている。
   《参照》   『勃発!サイバーハルマゲドン』 ベンジャミン・フルフォード(KKベストセラーズ)《4/4》
             【「闇の支配者」といわれる3つの系譜】

 サバタイ派に仕える大手メディア関係者って、戦争推進報道が大好きな「三宝会」の連中なんだろう。
   《参照》   『闇の世界権力の「日本沈没計画」を阻止せよ』 中丸薫/レオ・ザガミ (ヒカルランド) 《前編》
             【戦争は “やらせ” によって引き起こされる】
 

 

【納税者が脱税者を助けるという狂気の構造】
 真面目に納税してきた一般市民は年々生活の苦しさを感じながら、金融危機後は「公的資金」として税金を差し出すことで、タックスヘイブンを利用してきた金融資本家、金融機関、多国籍企業、ヘッジファンド、機関投資家、各国政府機関関係者を助けるよう迫られている。
 この不合理は決して忘れてはならないことであり、この先、どんな金融システムが確立されようと、不正の温床となっているタックスヘイブンに監視と罰則を与える機関が用意されるべきだ。(p.203)
 タックスヘイブンとしては、ケイマン諸島などが有名であるけれど、この本にはデラウエア州のことが記述されている。
   《参照》   『日本を貶めた「闇の支配者」が終焉を迎える日』 ベンジャミン・フルフォード 《前編》
             【ケイマン諸島の金融特区を巡る制度】
   《参照》   『聖書の暗号は知っていた』 伊達巌 (徳間書店) 《中編》
             【アメリカ国内にあるタックスヘイブン】
 幸い変化の兆しは見えている。
 たとえば、金融機関の秘密主義を是認してきたスイスでは、300年続いてきたその仕組みを廃止することが決定した。・・・(中略)・・・ 今後は調査のために他国から銀行の口座を開示するよう求められた場合、断れなくなる。
 たったこれだけのことで、今まで横行していた金融資本家や多国籍企業、金融機関などの脱税行為は難しくなり、その結果として多くの金が世界中の一般市民へと還流していくようになるだろう。(p.203)
 今まで世界の金融を支配してきた闇の勢力は、FRBに象徴されるように通貨発行権限を独占し、金融破綻を演出してぼろ儲けした上に、タックスヘイブンを利用してシャアシャアと脱税していたのである。
 そしてこんな連中の仕掛けた金融破綻の尻拭いをするために、一般の納税者からカツアゲされた税金が充てられているのである。
 この出鱈目すぎる世界の仕組み!!! が、平然と通用してきたということ自体が・・・ねぇ~。

 

 

【視点を移し、物事をとらえることができるかどうか】
 現状では、パナソニックやソニー、シャープといった日本を代表する企業がジャンク格に落とされようとしている。だがこれは、先進諸国の市場が衰え、BRICSなど新興市場が拡大する現実を日本の政財官が軽視し、欧米市場重視を続けた結果だ。
 このままの流れでいけば、トヨタなども危険水域に入るかもしれない。だが、いち早く欧米市場からアジアやBRICSなどの新興市場へ舵を切ったコマツ、いすゞ、スズキ、ニコンといった企業は同じ製造業でも業績を伸ばしている。
 こうした明暗は私たち個人にも当てはまる話だ。欧米のプロパガンダ、呪縛から逃れ、アジアへBRICSへと視点を移し、物事をとらえることができるかどうか。 
 闇の権力者たちの力が目に見えて弱くなっている今こそ、私たちは新しい価値観で世界を見つめ直す必要がある。(p.206)

 

<了>