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 太陽系の天体に関するこのムー・ブックス・シリーズの中では、この本が一番最後に書かれたものなのだろうか。これを読めば、既刊本で扱われているメネシスやヤハウェといったコードネームの天体に関する情報も簡略に分かるだろう。2007年4月初版。
   《参照》   『太陽の謎とフォトンベルト』 飛鳥昭雄・三神たける (学研)

 

 

【ノアの大洪水】
 『旧約聖書』 の記述が正しければ、ノアの大洪水が起こったのは、今から4500年前だということになる。恐竜が絶滅したとされる6500万年前とは、文字通り桁が違う。多くの人が面くらうところである。(p.64-65)
 年代の桁が違うのに、ノアの大洪水によるものとはっきり特定できる化石も発見されている。
 化石が発見された地層の地質年代を測定する技術は、科学的にも確かなものではない。また、生物の化石生成に関しては、短時間で化学変化が起こらなければそもそも化石にはならないという事実が指摘されている。化石だから時代が古いという科学的根拠はない。

 

 

【地質学の盲点】
 整合地層をつくるためには、実は水が必要なのである。泥水をかき混ぜて、しばらくすると、砂や土が沈殿する。大きさや形、そして種類によって、沈殿する速度は違うため、そこにはきれいな層ができる。コップで実験すると、見事なまでの整合地層ができる。
 すなわち、地球上、いたるところに古生代や中生代の整合地層が存在するということは、それを形成するほど大量の水があったことを示している。地上が全て水浸しになってしまうほど、膨大な量の水・・・それこそ、ノアの大洪水である。
 地層は古いものから順番に堆積するという先入観があるため、下の層から発見される化石は古い時代のものだと解釈されるが、これは間違っている。コップの中の泥水を見ればわかるように、これは沈殿速度の差でしかない。(p.63-64)
 地球の海水位は、過去、数回にわたって一挙に数十メートルも上昇したという事実は、多くの人々によって語られている。世界各地の海面下数十メートルに多くの遺跡が発見されているのだけれど、地震などで地面が沈降したという考え方は、局地的現象を説明する場合にしか使えない。

 

 

【巨大恐竜の謎】
 巨大な動物として引き合いに出されるキリンやゾウにしても、体長が10mを越えることはない。重力が浮力によって相殺される水中では、体長30mのシロナガスクジラがいるものの、陸上では、せいぜい5mが限界だろう。
 ・・・(中略)・・・ 。体長50mを越える雷竜は走り回れるだろうか。
 実は、これが不可能なのである。現在の地球の重力1G下では、巨大恐竜は一歩も動けない。という研究がある。科学評論家の権藤正勝氏は著書 『巨大恐竜の謎と重力増大』(学研)のなかで、それを定量的に証明している。(p.85-86) 
 酸素濃度が高いと生物は巨大化するという一般則がある。しかし、巨大化したら1Gの重力下では生存できないのだから、あくまでも重力が問題だろう。重力とは、引力と遠心力の合力だから、かつて巨大な恐竜が存在したというのなら、かつての地球の自転速度は速かった(遠心力が大きかった)か、かつての地球は現在より小さかったということになる。
 重力が大きくなった原因としては、地球外から多量の水なり土砂が地球に降り注いだと考えるのがオーソドックスだろう。現在の世界の砂漠の分布域はほぼ一か所に集中しているし、イリジウムという鉱物の分布域は、ウェーゲナーの大陸移動説による移動前のパンンゲア大陸にマッピングして見ると一か所に集中するという。

 

 

【月の特性】
 ノアの大洪水は月が地球に超接近したために内部の水がスプラッシュし、地球に落下したことによるものだ。
 月の内部の水は、すでにほとんど抜かれてしまっているのである。いうなれば、空っぽ。氷の地殻の下はガランドウになっていると予想されている。(p.105-106)
 月の表面には土があるものの、内部は氷塊でできていると考えられている。その証拠として、隕石衝突によってできた月の表面にあるクレーターが、どれも一様に浅いことがあげられる。地殻が厚ければもっと深いクレーターができるはずだけれど、内部が氷塊だから溶けて平らになってしまうのである。

 

 

【ノアの大洪水を引き起こしたヤハウェ】
 ノアの大洪水直後、地球は急激に膨張し、大陸が放散し、かつ高速で移動を開始した。プレート同士の激突によって、高い山脈が形成され、広大な海洋が誕生した。当然ながら、それまでの環境は一変。別世界のようになってしまった。
 地上に棲む動物にとって、もっとも影響が大きかったのは重力の変化であり、気候の変化だったに違いない。月からやってきた水の質量の分だけ地球の重力が大きくなった結果、桁はずれに大きな動物は生息できなくなった。新生代第三期には棲息していたメガテリウムといった巨大哺乳類も、やがて絶滅。(p.168-169)
 ノアの大洪水を引き起こした天変地異のトリガーは、地球外天体ヤハウェの地球異常接近。それによって、月から多量の水が地球に降り注ぎ、地球規模の大洪水が起こり、同時にポールシフトも起こったことによって様々な地殻変動が生じた、というアウトラインである。
 月の専門家であるキルモア博士は、まさに4500年前に起こったノアの大洪水の黒幕は反地球ヤハウェにほかならないと主張する。(p.232)
 ヤハウェ発見の経緯については、p.210に書かれているけれど、ヤハウェを主題にした著者の他の著作もあるから、興味がある人は読んでみればいい。太陽を中心に、地球の軌道と点対象の位置を同速度で公転する惑星が存在するのだという。
 実は、水瓶座の意匠通りに、近未来の地球が、水瓶からこぼされたかのような大水害に襲われる可能性について、多くの日本人霊能者さんたちも、未来を見て伝えているのである。
   《参照》   『宇宙戦争 ソリトンの鍵』 光悠白峰 (明窓出版) 《後編》
             【水は月から】
   《参照》   『地球維新 解体珍書』 白峰・鹿児島UFO (明窓出版) 《後編》
             【日本と日本人が根本から変わらなければ・・・】

 

 

【「影の政府」は、なぜ情報公開しないのか?】
 宇宙科学の理論を覆す “ヤハウェ” という天体が存在する事実について、NASAは 「影の政府」 の命令に則して世界には公表していない。もちろん、この本の主題である “惑星NOX” についても。
 冥王星の外側の軌道を巡る太陽系惑星は実はまだいくつもある。冥王星に次ぐ第10番惑星である “惑星NOX” は、大きさからいっても太陽系惑星と定義するのに相応しいものであったのだけれど、それをしてしまうと、世界中の耳目が “惑星NOX” に集まってしまい、かえって不都合と判断した 「影の政府」 は、あえて冥王星をも太陽系の惑星から除外することにしたのではないだろうか。
 アメリカ政府には、ふたつの顔がある。アメリカ大統領が元首を務め、議会が政治を司る表の顔と、軍産複合体がバックとなって国家利権を優先させる裏の顔である。この裏の顔を 「シークレット・ガバメント(影の政府)」 という。(p.213)
 単なる天体情報というだけであるなら、機密扱いにする必要などないだろう。
「土星の衛星タイタンと同じく、惑星NOXにもエイリアンの前哨基地がある。いずれ決定的証拠と一緒に公開するつもりだ」

 エイリアン ―― 異星人と翻訳されがちだが、ここでいう意味は 「異邦人」 である。彼らは異星人の典型的スタイルとしてえがかれるグレイではない。地球人と全く同じ姿をしたヒトである。ただ圧倒的に進んだ科学技術をもっているため、エイリアン・クラフトとしてのUFOを製造し、惑星間飛行を可能にしている。いみじくもジェファーソンは土星の衛星タイタンを引き合いに出しているが、エイリアンが前哨基地を置いているのは、太陽系の惑星すべてに及んでいる。(p.351)
 圧倒的に進んだ科学技術を持つエイリアンは、それ故にこそ進化の道筋からはずれた存在である可能性があることを知っておいたほうがいい。
   《参照》   『闇の世界権力の「日本沈没計画」を阻止せよ』 中丸薫/レオ・ザガミ (ヒカルランド) 《後編》
             【エイリアンと人間の違い】

 

 

【世界の終末問題】
 そうこうしているうちに、終末は深まっている。1999年の世紀末シンドロームが去った今、新しい世紀のもと、多くの人は終末の世にあることを忘れがちだが、現実は恐ろしい。着実に、破滅へと向かっている。地球温暖化は、まさに、その最たるものといえるだろう。2040年には、北極海の氷すべてが消滅するというシミュレーションさえ提出されているが、もはや、温暖化にブレーキをかけることはできない。
 地球温暖化の裏側についてはいずれ公表するが、ひとつだけいえるのは、世界には破滅を待っている人もいるということだ。世界が滅亡するのが預言ならば、一歩進んで、預言成就のために、世界を滅ぼそうとする輩もいるのだ・・・。 (p.355)
 20歳以下の若者は、地球温暖化と言われてもそれほど自覚はないだろうけれど、30年以上生きている人々は、子供の頃に比べたら異常に熱くなっていることを明らかに感じている。
 気象庁の天気予報では 「例年に比べますと・・」 という表現が使われているけれど、その例年が、過去30年の平均値であるなら、近年は当たり前に5度程度熱くなっているのだけれど、異常気象を語りすぎるのも問題があるから、例年を、過去10年程度の平均値として語っているはずである。
 とにもかくにも、現在の地球は、宇宙規模のイベントの中で異常な状態に晒されているのである。そのような状況は、過去の読書記録の中に何度も記述している。故にこそ、この本が扱っている “ノアの大洪水” のような 『聖書』 に記録されている天変地異のような現象を真面目に考慮せざるを得ない状況になっているのである。
 なおかつ、 『聖書』 を基とし “終末” を実現しようとする行動と意識が、重く地球全体にのしかかっている。彼らの意識と行動こそが、巨大な枷となっているのである。
   《参照》   『闇の世界権力の「日本沈没計画」を阻止せよ』 中丸薫/レオ・ザガミ (ヒカルランド) 《前編》
             【闇の世界権力の世界人口削減計画】
             【世界の終末】
   《参照》   『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた (上)』 ヴィクター・ソーン (徳間書店) 《後編

             【人口削減計画】
             【ベクテル社と “地球最後の日プロジェクト” 】
 
<了>

 

飛鳥昭雄・著の読書記録