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 前世紀末から、出口王仁三郎さんの 『日月神示』 に関して多くを書いている著者。この本は、ご自身の機関誌に書いてきたものが編集されてできている。2011年5月31日初版。

 

 

【東電の電力供給能力】
 福島原発の停止によって、東日本では、しばらく計画停電が実施されていた。またこの夏の供給が心配されているけれど・・・さて、
 広瀬隆さんによれば、福島原発を全部停止したところで、火力(石油・石炭・天然ガス)と水力を稼働させれば余裕でバックアップできるのだそうだ。
 一年間のうち、電力のピーク時というのは、真夏の午後あたりになるが、この最も電力需要が多くなる時間帯とて、火力と水力だけで十分まかなえるという。 ・・・(中略)・・・ 
 東電は、・・・(中略)・・・2003年、事故の隠蔽が発覚した時、国の命令により点検を行うため、これら17基の全原発をとめたことがある。その時、首都圏が停電になったとか、電車の運行本数が減らされたということはあっただろうか? (p.28)

 原発がないと首都圏の電力は十分まかなえませんよ、というアピールが目的なのではないか。
 原発問題の奥には深い闇がある、その政策を決めるのは官僚であって、政治家ではない、そして、日本を実質的に支配する官僚と、自己保身と利権によってのみ動く一部の政治家がグルになって、アメリカからの指示によって動かされるという構図だ。日本は本当に 「属国」 なのだと今回の原発災害を調べていくうちに思い知らされた次第である。(p.30)
 まあ、現実はこんなもんである。
 今も、現実を知ろうとしない知事や市長のいる地方自治体では、計画停電がおこなわれていないのにもかかわらず、節電を口実に図書館の閉館時間切り上げを実施している。不勉強で杜撰で怠惰な地方行政職員が、県民や市民を犠牲にしつつ、夏場も “便乗サボリ” の口実にすることだろう。

 

 

【コルマンインデックス】
 2012年12月23日に、時の終焉を迎えると一般的に囁かれているマヤ暦に関して、コルマン博士は終了時期を2011年10月28日と主張しながら、その意義を語っているという。
 コルマン博士のマヤカレンダー解釈 「コルマンインデックス」 の特徴というのは、「マヤカレンダーが本当に指し示しているのは意識総体の超越的な(神的な)進化の厳密な予定表であり、天体の周期など実際に存在する如何なる現象とも直接には関係していない」 と考えるところにある。つまり、「人類の意識進化のコズミックプランを表現したもの」 がマヤカレンダーだということだ。(p.280-281)
 このマヤカレンダーには、意識進化の過程に応じて第1サイクルから第9サイクルまで存在する。そのサイクルの時間的長さは、第1から第9まで次第に短くなっていく。
 現在(2010年)われわれがいるのは、第8サイクルである。このサイクルは Galactic(銀河系)アンダーワールドと呼ばれ、1999年1月5日に始まっている。このサイクルの目的は、「統合の原理が左脳の分析的な知から右脳の直観的な知に移行し、物質に限定されない宇宙的な意識が出現する過程」 である。
 そして最後の第9サイクルは、Universal(全宇宙)アンダーワールドと呼ばれ、2011年3月9日に始まることになっている。このサイクルはマヤカレンダーの最終段階であり、この期間で「人類の意識の進化が完成する」 とされる。(p.281)
   《参照》   『闇の世界権力の「日本沈没計画」を阻止せよ』 中丸薫/レオ・ザガミ (ヒカルランド) 《後編》
              【真の2012年とは、二元性(幻)を打ち砕く精神面での文化的改革】

 

 

【マヤ暦と日本】
 ウェブボットの開発者であるクリフ・ハイは合気道をアメリカの道場で学んでおり、日本に対して強い憧れがあるという。また、来日したコルマン博士は 「日本については、マヤカレンダーは当てはまらない」 と述べたそうだ。
 真に智恵と理解がある人が偏見のない目で正しい情報に接するならば、世界を救う様々なヒントは日本にあることが次第にわかってくるはずである。(p.230)
 時間は意識と不可分のものであるけれど、マヤカレンダーは、なぜ、日本には当てはまらないのだろうか?
 一つには、キリスト教、ユダヤ教、イスラム教のような “世界の終末” という思想を、神道国家日本は持っていないからだろう。
 二つ目としては、神道的生き方として基本中の基本である “永遠に続く今(中今)を生きる” という叡智からは、時の終焉を見い出せないからだろう。
 三つ目としては、理解するために黒白を明確にしたがる諸外国人に比べて、曖昧領域での意識活動が多い日本人は、そもそもそれほど二元性に囚われた思考方法をもっていないからかもしれない。
   《参照》   『日本人はなぜ国際人になれないのか』 榊原英資 (東洋経済新報社) 《前編》
              【矛盾するものを両立させる日本】

 諸外国人が左脳的なのに対し、日本人は右脳的ないし全脳的な傾向が最初からあるということである。つまり、日本人の多くは当たり前のように第8サイクルをクリアしているのであり、第9サイクルをクリアする人々もおのずと多くなるということなのだろう。
 ウェブボットに関しては下記。
   《参照》   『すでに世界は恐慌に突入した』 船井幸雄・朝倉慶 ビジネス社 《後編》
              【WebBot(ウェブボット)】

 

 

【気象変動予測レポート】
 米国防総省が2003年10月に当時のブッシュ政権に向けて発表した気象変動レポートで、・・・(中略)・・・。
 報告書によれば、「温暖化のピークは2010年で、それから急速に寒冷化が進む」 ということである。つまり、猛暑だった2010年の夏が温暖化のピークなのだという、そして翌年から急激な寒冷化が始まり、食糧や水、資源の欠乏から国家間の緊張と紛争が激化するという。 ・・・(中略)・・・ 。
 この報告書を題材にして製作されたのが、 『デイ・アフター・トォモロー』 というハリウッド映画である。(p.264-265)
 急速な寒冷化とは言え、いくらなんでもその映画のように急に都市が氷結するというようなことが起こるわけは無い。ポールシフトが起こって両極の側にシフトした都市ででもない限り、映画のような極端なことは起こらないだろう。
 2010年が温暖化のピークとはいえ、まだ数年は温暖化傾向が続くのである。
 そんな状況にある現在、 「2012年に南極に大地震が起こり、氷河が一挙に海中に崩落して世界中の海水位が数か月という短期間で上昇してしまう、というのが人類にとって最悪のシナリオだった」 とサイキッカー・セイザン(深見東州)先生が今朝話していた。
   《参照》   『来るべき世界』 ルース・モントゴメリー (ナチュラルスピリット)
              【シフトによる地球の状況】

 しかし、その危機も10年先に延期されたそうである。10年先は、国防総省のレポートが正しければ、だいぶ寒冷化が進んでいるだろうから、また、別の心配が加わってくるだろうけれど、その間にさらに人類全体の霊性が高まれば、危機は未然のうちに回避できる可能性が出てくるのである。