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 読みたい本がなくって既読本の書架から取り出し7年ぶりに再読してみた。近未来を告げるアセンション関連の予言書である。2003年7月初版。

 

 

【プロローグ】
 本書はいわゆる予言書の部類に入る本です。
 近い将来、(ポール)シフトが起こり、多くの人々が死ぬと書かれています。
 一見、我々に恐怖心を与える内容ですが、その予言はかつて1990年代に起こると言われていましたが、人々の霊性が進化したことにより延期され、災害の規模も小さくなったと本文に書かれています。

 とすると、我々が、さらに霊的に進歩することにより、災害はさらに小さくなる可能性があります。(p.4)
 この記述と同じ内容は、この系統の多くの著作に書かれている。
 下記リンクは一例だけれど、1990年代の日本人スピリッチュアリストの著作の中にも、危機的状況を感知していた記述はいくつもあった。
   《参照》   『氣づきの時代』 中川雅仁 (中央アート出版)
              【我力は失格】

 この本は、「人類の総体的な霊性の進化によって、シフトによる災害規模は小さくなったけれど、それを避けることはできない」、という論旨で貫かれている。
 シフトに先んじて、人間が学んで知っておかなければならないことや、シフトによってどうなるのかを、書き出しておいた。

 

 

【存在の本質】
 この著作は、ガイド(霊的存在)の語りによって記述されている。
 「存在の本質は霊 ―― 魂のなかにある。肉体は時と共に使い古されるが、酷使され、滅びるものだ。しかし肉体の死は存在の本質、君たちとは何の関係もない。我々はみな永遠不滅の存在だ。時と宇宙の始まりの時に、創造主による生命のきらめきとして創られた我々は、滅びることはない。善良な者はそのまま生き続け、悪いものは何度も物質的形式内に戻って過ちを償い、必要な教訓を学ぶ。真の生命は霊そのものであり、肉体ではない。自分の物質的肉体に永遠にしがみついていたいと願う人々がいる理由は、我々の領域では理屈に合わない。というのも、我々はカルマに報い、新しい洞察を得、徐々に物質的形式に戻る必要性を排除するからだ。生命は霊の中にある。肉体の中ではない。」(p.48-49)
 宗教団体に属していたって、自分自身のご利益のことしか念頭になく、この様な最も基本的なことですら認識していない人々が多いことだろう。仮に宗教団体の霊性に問題がないのなら、信者に学ぶ意志がなさすぎるのである。

 

 

【霊的進化】
 予言されたシフトについて、ガイドたちはこう続けました。「我々は、地球上の生命体にとってシフトは避けられないことを知っている。シフトを怖がるべきではない。なぜなら生命は失われないからだ。そして霊への移行の前、移動中、その後でもっとも重要なのは〈魂の態度〉だ。肉体をもったまま生き残るものは自分の奥深くにある叡智に気づき、解放された自然の力への対応の仕方を悟るだろう。 ・・・(中略)・・・ 霊に移行した者たちも同じく、劇的な変化に目醒めるはずだ。 ・・・(中略)・・・ こちらの世界にきた者たちは、 ・・・(中略)・・・ まだ肉体を持っている者たちと本当に別れたわけではない。そちらの世界の者たちは目醒めを経験し、まもなくこちらの世界の者たちと直接コミュニケーションをとることが可能になる。〈永遠の命〉が存在するさまざまな世界と交信する新しい方法を学ぶからだ」 (p.53-54)
 この本ではシフトという言葉が使われているけれど、この記述内容はアセンションの様子を示している。地球がフォトンベルトに入るのを契機に、地球規模の大異変(ポールシフト)が起こり、肉体を持ったまま生き残った者達は、大脳の中心部にある松果体が活性化し霊的に進化するということである。このようなことは、過去の読書記録で、何度も書き出している。
   《参照》   『ネオスピリチュアルアセンション』 エハン・デラヴィ/中山康直/白峰由鵬/澤野大樹 (明窓出版)
              【アセンション後】

 

 

【シフトによる地球の状況】
 「前に我々が予見したよりも、シフトによるダメージは信じられないほど小さくなった。人類の霊性がずっと良くなったからだ。米国の東海岸で、浜辺と建物の一部が破壊されることを除けば、被害が比較的少ないはずだ。西欧も、前に予言したよりもずっと被害が少ないだろう。(p.83)
 その他の地域は
 「日本の国土の一部 ―― 高地 ―― はそのまま残るが、一部は消えてしまうだろう。オーストラリアとニュージーランドの国土はさらに広がるはずだ。 ・・・(中略)・・・ アフリカは緑化される。おそらく地球全土のなかでもっとも被害が少ないだろう。地中海沿岸の地域は広範囲で被害を受ける。われわれの予見では、ロシアの気温はわずかに高くなり、ウラル山脈は特に安全な地域になるだろう」 (p.93-94)
 「日本の一部は消えてしまうだろう」 と書かれているけれど、一部とは四国(死国)のことだろう。しかし、高度な霊性を有するサイキッカー・セイザンさんは、このままでは四国が沈んでしまうからと、数年前に既に秘儀を行なっている。
   《参照》   『宇宙戦争 ソリトンの鍵』 光悠白峰 (明窓出版) 《前編》
              【四国の未来】

 

 

【朗報?】
 さらに朗報として、ガイドたちはこう書きました。「我々がずっと以前から予言していた通り、古代レムリア大陸が再び太平洋に姿を表し、アトランティス大陸の一部も北米とアフリカの間に現われる」 (p.96)
 海底に没した古代の大陸に関して、昔読んだ本では、太平洋にあったのはムー大陸、大西洋にあったのはアトランティス、インド洋にあったのはレムリアと書かれていたけれど、最近のアセンション系列の本では、太平洋にあったのはレムリアと記述しているものを見かける。
 かつて太平洋にあった大陸の名称は、ムーでもレムリアでもどっちでも良いけれど、広瀬謙次郎さんの 『21世紀超予言』(扶桑社)の中には、2020年の新世界地図として、大和(ムー)大陸が日本列島と繋がる地形で描かれている。アトランティスについてはこの本と同様である。

 

 

【なぜシフトは起きるのか?】
 シフトがなぜ必要なのか、そしてシフトがどんな目的を果たすのかを、ガイドたちに尋ねました。返事はこうでした。「シフトは、人間によってもたらされた地球の邪悪なものを浄化するために絶対に必要だ。また、地球の人間たちの中に侵入した非常に多くの邪悪な存在を退治するためにも必要だ。シフトは地球のそうしたものをほとんどすべて浄化し、地球だけでなく残りの人間達の波動を高める。シフトが起こると、地球と人類の波動は極度に高められる。 ・・・(中略)・・・ 」 (p.72)
 シフトに備えるために一人ひとりの人間が霊的にできることは何なのだろうか?
「運命として定められたシフトを人間の力で避けることは不可能だ。 ・・・(中略)・・・ 祈りと瞑想は自分自身の波動を高め、大自然の力と調和できるようにする。それによって地球の波動の変化による衝撃をあまり感じず、その変化にシンクロ出来るようになる。良き生活を送り、他者を同胞として愛することからはじめるのはすばらしい方法だ。毎日決まった時間に瞑想し、人を裁いたり、憎んだり、非難する代わりに愛を送るよう心がけると良い」 (p.73)
 「いかなる善行も悪行もこちら側の世界のはずみ車(何かを変えるきっかけ)のなかで見失われることはない。したがって、他者を助けようとする試みは、霊的レベルでの進歩への片道切符でもあるのだ」 (p.103)
 アセンション系列の本はいくらでもあるけれど、それらを読み耽ってばかりいても始まらない。
 そんな本のことなど一切知らなくてもいいのである。要は、人の幸せのために愛念を込めて祈ったり、実際に行動することの方が遥かに大事である。

 

 

【地球を先導する宇宙からのサポート】
 前途には、宇宙の存在による訪問の大いなる可能性に人々が目醒めることにより、地球での科学的新発見の時期が急速に速まる様子が見える、そうした訪問により、シフトとそれに続く新しい千年期へのさらなる準備を先導する科学的発見が次々となされるはずだ」 (p.116)
 現在でも、インスピレーションという形で新発見が与えられているのだけれど、シフト後は、高度に進化した存在に対する人類全体の意識が変わるので、自覚的にそれが行われるようになるのだろう。
 「シフト後には、誰もが空間を移動するのと同じく簡単に時間を行き来できるようになる、先にあるのは驚くべき時代だ。だから君たち地球人は元気を出してしっかりせよ! すべては神の計画の一部であり、この世の肉体内に住むすべての者の想像をはるかに超えたスピードでシフトはやってくる」
 ガイドたちに精神の宇宙旅行の手ほどきをしてくれるのは地球外生命体なのか尋ねると、否定的にこう説明しました。「精神の宇宙旅行に関する知識をもたらすのは、高次に進化した目覚めた存在で、シフト後に人体に宿るはずだ。 ・・・(中略)・・・ その新たな存在たちは人類に高次に進化した知識と情報をもたらすだろう」 (p.198)
 高度に進化した存在(HEB)たちは肉体を持たない存在だから、人体を有する側の魂が、霊性を理解できず知的にもよほど劣ったレベルでない限り、その人体に宿って大活躍するようになり、地球は平和な星になって行くのである。
   《参照》   『神との対話 ③』 ニール・ドナルド・ウォルシュ (サンマーク出版) 《後編》
              【HEBと人間の違い】

イエスに関しても、HEBが人体に宿ったことによって特異な存在となっていたのである。
   《参照》   『仏陀からキリストへ』  ルドルフ・シュタイナー  風の薔薇
              【神殿における12歳のイエス】 【ヨハネの洗礼】

 シフト後の人類は、イエス並みに高度に進化した存在が徐々に増えてゆくことによって、この地球を高度に進化させてゆくはずである。

 

 

<了>