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 氣功師さんの著作だけれど、非常に有意義な内容が記述されている。低級な教祖が主催する宗教団体に属している人々が読んだら、著者の氣功研修の方がはるかに高度な霊性を備えていることに気づけることだろう。

 

 

【病気は・・・】
 いつも私は、「病気は神仏からのメッセージだから、そのメッセージの意味を知らないと治らない。気づけばすぐに治る」 と言ってきました。 (p.59)
 私の役割は、病気治しを通じて目に見えない世界の存在、重要性を教えていくことです。そして、より多くの人の意識を、個人的なものから宇宙的なものに成長させることだったのです。意識が高まれば、結果的に、病気も治ってしまします。(p.103-104)
 病気になるなどの、様々な人生上の障害は、心の持ち方が影響している。直しても、その原因となっている心の持ち方、考え方、行動が改まっていないと、いずれ再発するなどして元に戻ってしまう。
 宗教団体が行っている霊的な施術などの場合もまったく同じことで、会員歴の長さに応じて良くなるということはありえない。心が改善されてそれが維持されていなければ、さまざまなマイナスを引きこんで何度でも凶運に見舞われるのである。
 著者が気功として扱っている領域は、さまざま宗教団体が “浄霊” とか “救霊” という表現で行っている領域とまったく同じである。

 

 

【我力は失格】
 氣功師になるのは簡単なのですが、一度氣功師になれば一生氣功師かと言えば決してそうではないわけで、自分の我で人の治療をするようになると、その時点で失格になってしまうという非常にシビアな世界です。(p.105)
 宇宙の氣を取次ぐのが目的だから、我力が入った瞬間に、“宇宙の清浄な氣“ が遮断されて ”気功師の汚れた気” に入れ替わってしまうのだろう。このような、いわゆる念力行者のやり方になってしまうと、宇宙の気はそもそもダウンロードできない仕組みになっている。
   《参照》   『不思議の科学』 森田健 (同朋舎)
            【念力のパフォーマンス】
 しかし、早く(氣功師を)養成しないことには、天変地異か戦争か病気か、何か分かりませんが、これまで人類が体験したことのないようなことが起こってくると言うわけですから難しいなどとは言っていられません。(p.105-106)
 この本が著されたのは1995年だけれど、この状況は今も何ら変わっていないらしい。著者のグループのように氣という概念を中心として人を救済できる人を養成するにせよ、まっとうな宗教団体のように霊という概念で人を救済できる人を養成するにせよ、在る程度の数を揃えるという課題は、高度な霊覚者たちが今も真剣に取り組んでいることらしい。
 やがて来る素晴らしい世界へ行ける人を一人でも多く養成することが、私の新しい役割なのです。(p.107)

 

 

【お金】
 これから時代が大きく変わろうとしているのが現代です。今までの価値観が通用しなくなるのです、貨幣経済が崩壊するとまで言っている人もいます。
 そんな時代に、貯金をすることは意味があるでしょうか。「そういう不安な時代だから貯金をするんだ」 と言う人もいるでしょうが、これまでのようにお金さえあれば何とかなる時代ではなくなるとしたらどうでしょう。お金よりももっと大事なものが人生を左右するとしたら、いくら貯金をしていてもまったく無用の長物となってしまうのです。(p.76)
   《参照》   『デイ・オブ・オメガポイント』 渡邊延朗 (ガイア出版)
             【オメガポイントまで】

 世界が大きく変わる時期が上記のオメガポイントなのかあるいは別の時なのか、そしてその変化の様相はどのようなものなのか具体的にはっきりしてれば、職を失ったのを機に失望のあまり自殺しようなどと思っているような人々も、多額の富を持ちすぎて資金運用に頭を悩ましているような人々も、それぞれ冷静になって別の生き方を真剣に模索するであろうに、そのエポックの時期は決して明確にされているわけではない。人類全体の意識レベルしだいで、人類の将来はどのようにも可変だからである。

 

 

【ホリスティック医学】
 西洋医学でも、やっと心の世界に足を踏み入れましたが、もっと進んで霊的な世界をも対象にできて初めてホリスティックな医学になるのです。(p.116)
 こういうことをはっきり書ける著者のような方ってあまりいない。

   《参照》  『テラヘルツ波エネルギーの神秘とその応用 第1巻 基礎編』 新納清憲

            【霊的健康】

 

 

【病気の原因は波動】
 病気の多くは、悪い波動に原因があると、私は考えています。悪い波動と言うのは、農薬や化学添加物のように生命を殺す波動を持ったものと霊的なものがありますが、後者の影響がかなり大きいようです。
 霊的な悪い波動とは、宗教でいう憑依霊のことです。肉体が滅びた後、目に見えない部分、霊や魂と呼ばれるものはしかるべき場所へ帰っていくことになっていますが、この世に執着があって行くべき場所へ行けずにさまよってしまう霊が今は非常に多いのです。さまよっている霊は、肉体を持った人間に助けを求めすがってきます。 ・・・(中略)・・・。ついつい波長の合う子孫にすがったりします。それが現象として出てくるのが病気だったり事故だったりするのです。(p.116-117)
 著者と面識のあるらしい 足立育朗さんは、たいそう科学的な記述の 『波動の法則』 を書いていたけれど、要はその波動の中に “霊” も含まれているのである。一般人には著者のように “霊” とかあるいは “おばけ” と言うような言葉で具体的に表現してもらった方が分かりやすい。

 

 

【悪い波動にとりつかれないためには】
 悪い波動にとりつかれないためにはどうすればいいのか。簡単なことです。毎日、笑っていればいいのです。(p.127)
 明るく元気に毎日笑っていたような人は、死んでも浮遊霊になどならないで、行くべき世界へ行っている。暗く重たい想いで生きていた人が死ぬと地縛霊や浮遊霊になりやすい。どっちに波長を合わせるかの問題である。

 

 

【本人の心の持ち方だけでは解決できない場合】
 ある大企業の社長から 「息子の非行で困っている」 という相談を受けたことがあります。 ・・・(中略)・・・ 。競争社会では弱肉強食が常識です。泣かせるほうは何も悪くない。泣くほうが弱いから悪いのだと言うことになっています。 ・・・(中略)・・・。やはりそれは間違いです。きちんと、息子さんを通してメッセージが届いているのです。息子さんは悪い波動に完全に乗っ取られてしまっていて、自分ではコントロールできない状態にありました。 ・・・(中略)・・・ 。悪い波動を取るよりも重要な、親の意識改革が進まない限り、本当の解決は得られません。(p.139)
 ちょっと前に、企業経営者と結婚している女優さんの息子が非行問題で2回もワイドショーに出ていたけれど、たぶんこのケースだろう。女優の母親が 「私の育て方に問題があった・・・」 と言いつつ自省的にどんなに涙を流しながら真剣に息子に関わっても、原因は旦那の生き方なのである。
 仕事柄、恨みを買いやすい裁判官とか警察官の家族というのは、このようなケースに該当しやすいだろう。

 

 

【人生が何かうまくいかない人】
 人生が何かうまくいかないという人は、一艘の船に船頭が何人も乗っている状態です。ですから、行くべき方向が定まらず、転覆しそうになったり、川を逆に走ってみたり、陸に乗り上げそうになったりするのです。(p.184)
 この場合の、何人もの船頭が乗っている船とは、祖先などの複数の霊に憑依されている状態のことである。
 宗教団体に何年属していようと、人生がうまくいかない人は、間違いなくこのケースなのであろうけれど、こういったことを教えてくれる宗教団体は殆どない。
 たいていは教祖にそれだけの審神力も救済力もないのであろうけれど、あっても一向に良くならないのであれば、組織運営のための資金源として飼殺しにされているのである。やや良識的であれば、「何百万お金を積んでも直せないほど、あなたの家の因縁は深い」 と言って暗に退会を勧めるかもしれない。それが事実であるなら、信者内の不信感蔓延を事前に防ぐためにも、暗にではなく直接本人に対し明確に退会を進言する方がクールである。

 

 

【放射能による病気の治癒】
 私が旧ソ連の病院で行った真氣光治療で、殆どの人の症状が急速に改善していきました。被爆した子供たちを日本へも招き、治療を施しましたが、全員が健康を取り戻して帰って行きました。(p.208)
 著者は1年のうち3分の1は海外で活躍していたと書かれている。全身病となってしまう放射能が原因であっても、それにおかされた体の波動を矯正できる真氣光治療には、ソ連の科学者も注目していたらしい。
 
 
<了>

 

   《関連参照》   『驚異の「気能力」』 悟楽 現代書林