イメージ 1

 大阪・日本橋の 「中川無線電機」 の創業者である中川昌蔵さんは、60歳で原因不明の病気になり、退院後、3年で会社を二部上場させて経営から退き、その後は 「自分の使命とは何か」 「その使命をどう果たすか」 ということに専心し、講演活動を行ってきたという。1998年7月初版。
 
 
【実例体験記】
 この本は、80余年を 「守護霊に守られて」 生きてきた人の、実例体験記でもあります。(p.5)
 中川さんは、戦前、商売などする気もなく中国大陸を歩いていたら、前世で部下だった中国人の導きで、ラジオ販売の商売を始めることになってしまった。日本に戻っていたら徴兵されて、おそらく南方で戦死していたという。つまり、守護霊に守られていた。

 

 

【簿記がわかりにくい理由】
 タイトルとは関係ないことだけれど、膝を叩く記述である。
 簿記がなぜわかりにくいかという理由があります。それは、貸借対照表で、「貸し方」 「借り方」 という言葉を使うことでしょう。
 貸借対照表は明治の初めにフランスから入ってきたのですが、それを翻訳した日本人が間違えて、「貸し方」 と 「借り方」 を逆にしてしまったのではないかと私は思うのです。なぜなら、資産の上に 「借り方」、借金の上に 「貸し方」 と書いてあるからです。
 そして、その間違ったまま、現在まで踏襲してきたのではないかというのが、私の推測です。
 ですから、私の会社では 「貸し方」 「借り方」 という言葉は一切使わず(使わせず)、「資産」 と 「負債」 に替えて書くことにしたのです。そうすれば、まず1か月くらいで皆、書けるようになります。(p.67-68)
 確かに! 納得! 

 

 

【会社の経営理念】
 私が全国を回って教えたのは、会社の経営理念をはっきりさせなさいということでした。 ・・・(中略)・・・ 。
第1に、「我が社はお客さまのためにある」  ・・・(中略)・・・ 
第2に、「我が社はそこで働く人の生活を向上させるためにある」。
第3に、「会社というのは、働く人が精神的・技術的な能力を上げるための学校と同じものである」 (p.71)

 

 

【右脳を発達させる方法】
 テレビを見るとき、正面より左にテレビを置くと良いらしいのですね。すると、どうしても左目を主として使うことになるわけです。
 音楽などを聴くときも、左側に音源を配し、左耳から聴くようにする。箸や歯ブラシも時々左手で使ってみる。
 そういうように、左半身をなるべく多めに使っていると、左半身と連動している右脳が刺激され、右脳が発達するとのことでした。(p.88-89)
 守護霊の世界とアクセスを良くしようとするなら、ロジカルな左脳ではなく直観的な右脳の機能を活性化させておかなければならない。
 映画館で最前列の左右両翼に坐って同じ映画を見てみて、スクリーンに向かって右翼側で見たほうが冴えているなら右脳もやや健全である。
   《参照》   『脳が若返る30の方法』 米山公啓 中経出版
            【映画館で左右どちらの席に座るか】

 

 

【守護霊が好きな概念】
小林 守護霊が最も好きな概念は 「謙虚さ」 で、もっとも嫌いな概念が 「傲慢さ」 であるように思うのです。
 「おごり」 「たかぶり」 「うぬぼれ」 「傲慢」 の4つは、いつも気をつけていないとすぐに芽吹くものなのではないでしょうか。
中川 全くそのとおりです。謙虚でないと守護霊が動けないのです。(p.109)
 守護霊は、傲慢な人を気づかせようと行動することもない。
 守護霊が絶対に順守するのは、 「本人の気づきを待つ」 ということ。
   《参照》   『守護霊を動かせ!』 深見東州 (たちばな出版)
            【守護霊の霊界での有様 と 人間の側へのかかわり原則】

 

 

【病気の原因】
小林 96年春に、ダライ・ラマの主治医をしている人と話をする機会がありました。その方が言うには、病気には3種類あり、内臓が病んでいるもの(いわゆる病気)が3分の1、細菌が入り込んだものが3分の1、霊が病気を起こしているものが3分の1だということでした。
中川 それは正しいと思います。(p.144)
 いい加減な宗教に凝り固まっている人は、何でもかんでも霊のせいにしたがる。デタラメ。
 近年の地球には、細菌によるパンデミックの危機が迫っている。

 

 

【仏壇の習慣】
 地獄界は暗いうえに悪臭がします。仏壇で先祖供養をするときに、まず灯明をあげるというのは暗いからで、臭いのでお香をたきます。そして花を供えますが、花は霊的な光を発しているのです。
 霊的な人が見たら、花から光が出ているのがすぐにわかります。有能な画家はその光《オーラ》を描いているので、生きた花に見えます。そうでなかったら、いくら精巧に描いても造花をスケッチしたように見えます。
  ですから、光を出すために花を供えるわけですが、霊界という世界は、花が咲きよい香りがして光にみちあふれています。
 つまり、霊界には線香やろうそくなど必要ないのですから、仏教の習慣というのは地獄界に落ちた人を供養する作法であるようです。下手をすると地獄霊を呼ぶことがありますから、あまりしないほうがよいように思います。(p.152-153)
 地獄霊を救済する術もないのに供養なんかしていたら、憑依されて運が悪くなるばかり。

 

 

【テレボーテーションという淘汰方法】
 過去にもテレポーテーションというかたちで何回か淘汰が行われてきたのですから、これから起きないとはいえません。私は50%以上の確率で起きると考えています。今は、神はいつ、どのような方法で行うかの検討が終わり、あとはGOサインを押すだけという状態にあると思います。地球的に言えば、近い将来に起きるのではないでしょうか。(p.181)
 足立育朗さんのことにも言及しているから、ここで言っているテレポーテーションとは、下記のリンク書籍に書かれていることを想定しているのだろう。
   《参照》   『真地球の歴史 波動の法則Ⅱ』 足立育朗 (PHP研究所)
            【最終的な解法】
            【テレポーテーションがもたらす結果】

 

 

【守護霊さんとの付き合い方】
 「守護霊さんありがとう」 とか、朝 「おはようございまう」 と毎日一回言えばよいのです。
 つまり守護霊の存在を認めるということです。あとは 「ああしてほしい」 「こうしてほしい」 など言わなくても、守護霊はあなたの心を読みとってやってくれますから、任せておけばいいのです。
  ・・・(中略)・・・ 。簡単明瞭で、技術も何もいりません。(p.185)
 誰にでも守護霊はいるけれど、傲慢すぎるとか、向上心がなさすぎると、守護霊はウンザリしているだけかもしれない。プロのような領域で向上している人には、指導霊がつく場合もあるらしい。
 だいぶ以前に 『守護霊を持て』 という著作を読んだことがあるけれど、著者御自身が主催する宗教の教団霊に守護してもらうと幸せになれるというふうな意味の著作だった。その本の著者は汎論的な霊界のことが分かっていなかったのだろう。
 常に守護霊の存在を意識していて守護霊との霊線が強ければ、邪霊に割り込まれるようなことはないけれど、そうでない場合は、いろいろと禍々しきことどもに遭遇しやすくなってしまう。
 守護霊に関して、一般的かつ詳細なことを知りたい人は、下記の著作が相応しい。
   《参照》   『守護霊を動かせ!』 深見東州 (たちばな出版)

 

 

【天皇家】
 天皇家は三十数名の高級守護霊団にいつも守られており、正倉院も常に十名以上の守護霊団が守護しているので、盗むどころか入ることさえできないということです。
 もしそれを無視して入るようなことでもあれば、病気になるとか、手足がおかしくなるとか、滅多にないことですが、たちまち神罰が下されるらしいのです。(p.190)
 日本を日本たらしめている天皇家は、このように守られている。だから神国・日本なのである。
 

<了>

 

 

  小林正観・著の読書記録

     『「き・く・あ」の実践』

     『この世の悩みがゼロになる』

     『守護霊との対話 ― 中川昌蔵の世界 ―』

     『悟りは3秒あればいい』

     『神さまが教えてくれた幸福論』