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 1997年10月初版の本であるけれど、世紀末が過ぎて大きな破局が来なかったからといって、でたらめな本ということにはならない。
 むしろ、現時点で読んでみて、この本に記述されている通りに世界は動いてきていると、驚くほどの内容である。

 

 

【最終破滅プログラムは・・・】
 聖書と黙示録のわけのわからない結論プログラムの中で、誰が読んでもはっきりわかることが一つだけある。
 それは “場所” だ。・・・(中略)・・・、現在のエルサレムの跡とちゃんと決まっているのだ。(p.48)
 中東イスラエル領内にあるエルサレムが、ハルマゲドンと呼ばれる最終破滅が始まる地とされているけれど、この書籍は、その地が、アジアにシフトされる可能性を記述している。
 聖書というのは、欧米人の深層意識が依拠する処だから、これに即して、欧米人の作為的な謀略は、歴史上あくことなく繰り返されてきたのであり、その謀略対象地域は、欧米人のDNAを持たないアジア人の住む地域へと向けられてもいるのである。
 そこには興隆するアジアを経済的に利用しつつ、発展が脅威となるならアジア人同士で戦う状況を創出し、破滅させるという計画もあるのである。欧米人は、軍事と資本、両方の刀を使って、どのようでもアジアを料理しようとするのである。

 

 沈没した韓国船は、原因調査の結果、北朝鮮の攻撃によるものと、先ごろ判明したけれど、「分断と統治」 を基本とする、欧米人の謀略と見る視点を欠いてはいけない。多くのアメリカ人を犠牲にした ニューヨークの911テロであってすら、アジアを戦場とするための大規模な自作自演の謀略テロだったのである。アジアの国同士で戦うことは、まさに欧米人の謀略に嵌ることになるのである。
 《2011年2月26日追記》
 沈没した韓国船は、北朝鮮の攻撃によるものではなかった。米韓共同の謀略であった。
   《参照》   『中国バブル経済はアメリカに勝つ』 副島隆彦 (ビジネス社)

 

 

【777】
 黙示録に出てくるいろんな数字の中で、もっとも重大で危険なのがこの777なのだ。(p.36)
 そういわれれば確かに、「知恵ある者は666を解いてみよ」 などと、黙示録自身がわざわざ666に注目させ挑発しているのはおかしい。
 と気づいて、「これはフェイントだ、こんなフェイントが仕掛けられているのは、黙示録のどっかほかの部分に、最大のキーナンバーが隠されているからじゃないのか」。こう推理して探すとき、浮かび上がってくるのが “777” なのだ。(p.37-38)
 魔性の666については、20世紀末に出版されていたあまたの著作にいろいろ記述されていた。この本自体、その頃、読んだことがあったかもしれないけれど、この777についてはまったく記憶していなかった。
 著者は、777を 「破滅の天使の数」 と記述している。
 数ヶ月前に再読した著者の 『聖徳太子「未来記」の秘予言』 五島勉 (青春出版社)の中の 「世間虚仮、唯仏是真」 の解釈といい、この本の 「777」 の解釈といい、今再読して意味深であったことに気づくのである。
 マイケル・ドロズニンという人物が著した、『聖書の暗号』 についても、この本の中で既に言及されていた。破局の予言に満ちた 『聖書の暗号』 である。

 

 

【破滅は延期されることも・・・】
 もっともドロズニン解読は、わずかな希望として 「破滅の実施は延期されることがある」 といっている。(p.107)
 世紀末から延期されて、その時点が現在からの数年間だろう。
 預言書などの分野ではなく、まっとうな世界経済の視点で著述している副島さんや朝倉さんなどの著作の中に、アメリカが企む中東を発火点とする破局の様相はすでに予見されているのである。
 再延期がないのならば、今はまさに “焦眉の急” の時なのである。
    《参照》  『あと5年で中国が世界を制覇する』 副島隆彦 ビジネス社 《後編》
           【世界政治の本当の焦眉の中心】
    《参照》  『すでに世界は恐慌に突入した』 船井幸雄・朝倉慶 ビジネス社 《前編》
           【オバマの役割】

 

 

【アメリカの計画】
 IAスクールとは、スチュワーデスのなるための超一流予備校で、事実上、アメリカのトップ航空会社直属の養成所になっているところだという。そこの入学試験で優れた成績をおさめた日本人女性が、最終面接で希望乗務路線を述べた時に言われた内容である。
 アメリカのトップ航空では、今後、ニューヨーク~東京間のノンストップ直行便を、発展的に続けていく意思はぜんぜんないからです。・・・(中略)・・・。
 代わっていま、もっとも求められているのは、ニューヨーク~北京、あるいはニューヨーク~上海間のノンストップ直行便です。(p.118)
 この本は、1997年初版だから既に13年以上前に、次の超大国は中国と、決められていたわけである。
    《参照》  『次の超大国は中国だとロックフェラーが決めた (下)』 ヴィクター・ソーン 徳間書店