ブラック・アメリカが歌うボブ・ディラン
12月21日、積雪ほぼゼロ。楽でよろしい、が今晩あたりから雪になるらしい。降り出せばあっという間に1メートル2メートル積もっちゃうからね。
●『HOW MANY ROADS - BLACK AMERICA SINGS BOB DYLAN』
ボブ・ディラン関係のコンピュレーション物って、あの手この手と品を変えて本当によく出る。これはアメリカの黒人歌手によるディラン・カバー集。立派なブックレット付きなので翻訳で読める日本盤を買えば良かったと後悔してるけど、まあ輸入盤で安かったから我慢しよう。
とにかく大物揃いなので聞き応えがある。年代別で一番古いのは64年のステイプル・シンガーズ「戦争の親玉」で、新しいのが90年オージェイズの「エモーショナリー・ユアーズ」。ゴスペルありアカペラ・コーラスありファンクありとバリエーションも豊か。中でもO.V.ライト、ハワード・テイト、ソロモン・バーグ、ボビー・ウォマックなどディープ・ソウル系が充実している。ブルック・ベントンの「くよくよするなよ」とネヴィル・ブラザーズ「ウィズ・ゴッド・オン・アワ・サイド」の癒し声にもコロリとやられた(笑)。
なかなかに良い企画盤でありました。
●『HOW MANY ROADS - BLACK AMERICA SINGS BOB DYLAN』
ボブ・ディラン関係のコンピュレーション物って、あの手この手と品を変えて本当によく出る。これはアメリカの黒人歌手によるディラン・カバー集。立派なブックレット付きなので翻訳で読める日本盤を買えば良かったと後悔してるけど、まあ輸入盤で安かったから我慢しよう。
とにかく大物揃いなので聞き応えがある。年代別で一番古いのは64年のステイプル・シンガーズ「戦争の親玉」で、新しいのが90年オージェイズの「エモーショナリー・ユアーズ」。ゴスペルありアカペラ・コーラスありファンクありとバリエーションも豊か。中でもO.V.ライト、ハワード・テイト、ソロモン・バーグ、ボビー・ウォマックなどディープ・ソウル系が充実している。ブルック・ベントンの「くよくよするなよ」とネヴィル・ブラザーズ「ウィズ・ゴッド・オン・アワ・サイド」の癒し声にもコロリとやられた(笑)。
なかなかに良い企画盤でありました。
- 風に吹かれて~ブラック・アメリカが歌うボブ・ディラン/オムニバス
- ¥3,150
- Amazon.co.jp
角田光代『ひそやかな花園』/志水辰夫『引かれ者でござい』
12日に行った自分たちのコンサートにばかり気を取られていて、読了した2冊の感想を書くのを忘れていました。では
●角田光代『ひそやかな花園』
小さかった頃、親と一緒に参加した " 夏のキャンプ " 。高原の山荘に、普段付き合いのない数組の家族が集まり数日を過ごし、そして数年間だけ続けられたそのキャンプ。大人になった " キャンプ " の子供達が、お互いの所在を探しあい、あのキャンプの謎に迫る。ちょっとミステリ風な面白さに惹かれながら、こわい真実に向けて謎が解かれて行く後半は、重いテーマを読者も委ねられたような感じになる。角田光代は再生の物語が巧い。
●志水辰夫『引かれ者でござい』
'81年のデビュー作『飢えて狼』から、そのほとんどの作品を読んでいる大好きな作家志水辰夫だが、本作の前編とも言える『つばくろ越え』を読んでいなかったことを悔やむ。こんなに面白いシリーズを読み忘れていたなんて。本作は幕末の飛脚の物語。「通し飛脚」という列島を単独で横断する飛脚のお話だ。舞台は本街道から外れた山奥。そんな山奥にも人々の営みがある。飛脚が山中を駆ける様には、冒険小説の趣もあり、村人との交情には深い人間ドラマがある。三編の短編から成っていて、短編ならではの話の落とし方もじつに巧い。流石は志水辰夫だ。
●角田光代『ひそやかな花園』
小さかった頃、親と一緒に参加した " 夏のキャンプ " 。高原の山荘に、普段付き合いのない数組の家族が集まり数日を過ごし、そして数年間だけ続けられたそのキャンプ。大人になった " キャンプ " の子供達が、お互いの所在を探しあい、あのキャンプの謎に迫る。ちょっとミステリ風な面白さに惹かれながら、こわい真実に向けて謎が解かれて行く後半は、重いテーマを読者も委ねられたような感じになる。角田光代は再生の物語が巧い。
- ひそやかな花園/角田 光代
- ¥1,575
- Amazon.co.jp
●志水辰夫『引かれ者でござい』
'81年のデビュー作『飢えて狼』から、そのほとんどの作品を読んでいる大好きな作家志水辰夫だが、本作の前編とも言える『つばくろ越え』を読んでいなかったことを悔やむ。こんなに面白いシリーズを読み忘れていたなんて。本作は幕末の飛脚の物語。「通し飛脚」という列島を単独で横断する飛脚のお話だ。舞台は本街道から外れた山奥。そんな山奥にも人々の営みがある。飛脚が山中を駆ける様には、冒険小説の趣もあり、村人との交情には深い人間ドラマがある。三編の短編から成っていて、短編ならではの話の落とし方もじつに巧い。流石は志水辰夫だ。
- 引かれ者でござい―蓬莱屋帳外控/志水 辰夫
- ¥1,680
- Amazon.co.jp
ライブ!いしばしゆみこ&サンセット・レビュー『マイソングス vol.5』
★ライブ!いしばしゆみこ&サンセット・レビュー
『マイソングス vol.5』12月12日津南町文化センターホール
年一回のペースで続けている俺たちのコンサートも今回で5回目となった。石橋優美子のオリジナル曲だけのコンサート。ポスター・チラシ・当日パンフ作りからPA・照明など、第一回目から一から十まで全部自分たちでやってきた。もちろんバンド・メンバーの友人達に手伝ってもらってはいるけど、当日の楽器・PA機材の搬入や設置などの力仕事、そして演奏と、じつにハードな一日となるのだが、楽しいからやめられない(笑)。12日コンサート当日は朝の8時半に会場入り、つまり前日夜に楽器・機材を車に積んでおいた。なんでこんなに早いのかと言えば、リハーサルの時間をたっぷり取りたかったから。PAの設置までは順調に行ったのに、リハを始めてみたら、PAが不調だった。俺たちが買い集めた機材だから、他人に文句も言えず、だましだまし使うことに。結局満足のいくリハも出来ずに本番突入。全15曲で約1時間半のコンサート。そして演奏はと言えば、良かったとこもあり、ミスもありと、いつもながらの満足にはイマイチな出来だった。そして打ち上げでは、あれやこれやと修正点を話し合い、来年こそは、、、と気持ちをリセットするのだった。平均年齢50才のロック・バンドに幸あれ(笑)
エレキ親父(俺)の当日使った楽器などを紹介してみたい。
左から、ファントム(アメリカ製)のマンド・ギター。去年からマンドリンの代わりに使い重宝している。ゴダンのエレ・ガットはギター・シンセにもなるんだけど、今回はガット・ギターとして使用。フェンダー・ジャパンのロイ・ブキャナン・モデル・テレキャスターは'90年頃のもの。ネットで偶然見つけて、えっ!こんなテレあったの!?と一目惚れ。EMGのシングルが3コとローラー・ナットが装着されてる。リッケンバッカーの360/12は久しぶりにステージに登場。フェンダー・ジャパンのストラト12弦を手に入れて以来、練習はずっとそれだったけど、やはり本番はリッケン!かっこいいもんね。ギブソン・レスポール'59ヒスコレVOSはコンサート初登場。ギブソンのネックは弾きやすいし、やはりこのハンバッカーのサウンドはロックの基本だから(笑)。ストラップはニール・ヤング仕様のピース・マーク柄です。右端はお馴染みフェンダー・カスタム・ショップのロリー・ギャラガー・ストラトキャスター。アンコール1曲の為に用意したとっておき(笑)練習では使ったことなかったけど、年の最後の、年一回の出番に、一度くらい弾いてあげたかったんだよね。
アンプです。左がゴダン・エレガットとマンド・ギターを鳴らしたローランドAC-60。真ん中どーんと存在感ありなのは今回のメイン、フェンダー・トーン・マスター。ヘッドは中古をヤフオクでゲット。SPキャビネットはスーパーソニック用。去年始めてフェンダーのスーパーソニック60コンボを使ってみて、このバンドのカラーに合うと思ったんだよね。それまではブギーとかマチレスといったハイ・ゲインで太く存在感ありのサウンドが売りのアンプを使っていたんだけど、この石橋のバンドはそんなにロック寄りではないので、カッティングやアルペジオがキレイに鳴るアンプを物色していてもうひとつの王道アンプ、フェンダーに行き着いたんだよね。スーパーソニックも良かったけど、もひとつ欲が出てしまった(笑)トーン・マスターにはクリーン・トーンの中に潤いや艶ってものを感じるんです。俺にはもったいない良いアンプ。ただし、クランチ・チャンネルは歪みすぎて使えなかった。そのせいでエフェクターのオーバードライブが増えるハメになった。
足下です。年々増え続け、エフェクター・ケースを新調するハメに。左側のボードがエレキ用。右側がアコースティック・アンプ用。左側下段右からクロン・ケンタウルス、T REX・ALBERTA、フルトーン・フルドライヴ2,ボス・ハーモニスト、エレハモ・スモールクローン、上段真ん中にエレハモ・ホーリーグレイル。あとはコルグ・チューナーとグヤトーンのパワー・サプライ。左側ボードには右からコルグ・チューナー、デミター・トレモロ、グヤトーン・クリーンブースター。以上でございます(笑)3個もオーバードライヴが必要になった理由ですが、アンプのところで書いたように、クランチ・チャンネルが使えなかったためで、つまりアンプのクリーン・チャンネルだけで、クリーン、ラフなリズム・サウンド、ハイゲインっぽいリード・サウンド、この3種類のギター・サウンドが欲しかったんですね。ケンタウルスはクリーン・ブースターとしてクリーンなソロの時に踏み込みます。ALBERTAはクリーンなリズムからオーバードライブのかかったソロの時に踏み込みます。そしてフルトーンは見ての通り踏み込みが2箇所。左を踏んでクランチぎみなリズム・トーンを作りだし、そこから右も踏んでさらにパワーアップしたリード・トーンにブーストする、そんな使い方です。
以前はこんなにエフェクターを使わなかったんだけど、使い始めると面白くてどんどん増えてしまう、、、なんかこわいですねえ(笑)
以上。当日のコンサートの写真は後ほど。
『マイソングス vol.5』12月12日津南町文化センターホール
年一回のペースで続けている俺たちのコンサートも今回で5回目となった。石橋優美子のオリジナル曲だけのコンサート。ポスター・チラシ・当日パンフ作りからPA・照明など、第一回目から一から十まで全部自分たちでやってきた。もちろんバンド・メンバーの友人達に手伝ってもらってはいるけど、当日の楽器・PA機材の搬入や設置などの力仕事、そして演奏と、じつにハードな一日となるのだが、楽しいからやめられない(笑)。12日コンサート当日は朝の8時半に会場入り、つまり前日夜に楽器・機材を車に積んでおいた。なんでこんなに早いのかと言えば、リハーサルの時間をたっぷり取りたかったから。PAの設置までは順調に行ったのに、リハを始めてみたら、PAが不調だった。俺たちが買い集めた機材だから、他人に文句も言えず、だましだまし使うことに。結局満足のいくリハも出来ずに本番突入。全15曲で約1時間半のコンサート。そして演奏はと言えば、良かったとこもあり、ミスもありと、いつもながらの満足にはイマイチな出来だった。そして打ち上げでは、あれやこれやと修正点を話し合い、来年こそは、、、と気持ちをリセットするのだった。平均年齢50才のロック・バンドに幸あれ(笑)
エレキ親父(俺)の当日使った楽器などを紹介してみたい。
左から、ファントム(アメリカ製)のマンド・ギター。去年からマンドリンの代わりに使い重宝している。ゴダンのエレ・ガットはギター・シンセにもなるんだけど、今回はガット・ギターとして使用。フェンダー・ジャパンのロイ・ブキャナン・モデル・テレキャスターは'90年頃のもの。ネットで偶然見つけて、えっ!こんなテレあったの!?と一目惚れ。EMGのシングルが3コとローラー・ナットが装着されてる。リッケンバッカーの360/12は久しぶりにステージに登場。フェンダー・ジャパンのストラト12弦を手に入れて以来、練習はずっとそれだったけど、やはり本番はリッケン!かっこいいもんね。ギブソン・レスポール'59ヒスコレVOSはコンサート初登場。ギブソンのネックは弾きやすいし、やはりこのハンバッカーのサウンドはロックの基本だから(笑)。ストラップはニール・ヤング仕様のピース・マーク柄です。右端はお馴染みフェンダー・カスタム・ショップのロリー・ギャラガー・ストラトキャスター。アンコール1曲の為に用意したとっておき(笑)練習では使ったことなかったけど、年の最後の、年一回の出番に、一度くらい弾いてあげたかったんだよね。
アンプです。左がゴダン・エレガットとマンド・ギターを鳴らしたローランドAC-60。真ん中どーんと存在感ありなのは今回のメイン、フェンダー・トーン・マスター。ヘッドは中古をヤフオクでゲット。SPキャビネットはスーパーソニック用。去年始めてフェンダーのスーパーソニック60コンボを使ってみて、このバンドのカラーに合うと思ったんだよね。それまではブギーとかマチレスといったハイ・ゲインで太く存在感ありのサウンドが売りのアンプを使っていたんだけど、この石橋のバンドはそんなにロック寄りではないので、カッティングやアルペジオがキレイに鳴るアンプを物色していてもうひとつの王道アンプ、フェンダーに行き着いたんだよね。スーパーソニックも良かったけど、もひとつ欲が出てしまった(笑)トーン・マスターにはクリーン・トーンの中に潤いや艶ってものを感じるんです。俺にはもったいない良いアンプ。ただし、クランチ・チャンネルは歪みすぎて使えなかった。そのせいでエフェクターのオーバードライブが増えるハメになった。
足下です。年々増え続け、エフェクター・ケースを新調するハメに。左側のボードがエレキ用。右側がアコースティック・アンプ用。左側下段右からクロン・ケンタウルス、T REX・ALBERTA、フルトーン・フルドライヴ2,ボス・ハーモニスト、エレハモ・スモールクローン、上段真ん中にエレハモ・ホーリーグレイル。あとはコルグ・チューナーとグヤトーンのパワー・サプライ。左側ボードには右からコルグ・チューナー、デミター・トレモロ、グヤトーン・クリーンブースター。以上でございます(笑)3個もオーバードライヴが必要になった理由ですが、アンプのところで書いたように、クランチ・チャンネルが使えなかったためで、つまりアンプのクリーン・チャンネルだけで、クリーン、ラフなリズム・サウンド、ハイゲインっぽいリード・サウンド、この3種類のギター・サウンドが欲しかったんですね。ケンタウルスはクリーン・ブースターとしてクリーンなソロの時に踏み込みます。ALBERTAはクリーンなリズムからオーバードライブのかかったソロの時に踏み込みます。そしてフルトーンは見ての通り踏み込みが2箇所。左を踏んでクランチぎみなリズム・トーンを作りだし、そこから右も踏んでさらにパワーアップしたリード・トーンにブーストする、そんな使い方です。
以前はこんなにエフェクターを使わなかったんだけど、使い始めると面白くてどんどん増えてしまう、、、なんかこわいですねえ(笑)
以上。当日のコンサートの写真は後ほど。
日暮泰文『のめりこみ音楽起業』/ガース・ハドソンの新作はザ・バンド!?
日暮泰文『のめりこみ音楽起業』読了。俺をブルース・R&Bなど黒人音楽に深く引き込んだ3人、それは中村とうようと鈴木啓志と日暮泰文。'73年頃から読み始めた「ニューミュージックマガジン」で彼等が紹介したブルース・R&Bに興味かき立てられ、日暮が創刊した「ザ・ブルース」で更にずぶずぶ底なし沼に引き込まれるようにブルースを聴くようになった。日暮は更に雑誌だけでなく、ブルースをリリースするためのマイナー・レーベルを'76年に起こす。それが今も健在なPヴァインだ。Pヴァインはブルースに固執することなく黒人音楽中心にファンク~ヒップホップさらにワールド・ミュージックなどにも枝を広げ、出版関係もブルース・R&Bに限らず様々な本・雑誌を刊行している。つまるところ、ブルース・R&Bだけに拘らなかったのが会社に幸いしたということだ。それでも「ブルース&ソウル・レコーズ」のような、その手のファンを喜ばす雑誌も出しているから、変節したわけじゃないんだよね。そんな会社のオーナー社長として頑張った日暮泰文さんの起業記だから大変に面白かった。本の帯のコピーが「非メインストリームに生きよ」。このコピーに乗せられて買ったようなものだけど(笑)
ありがとう!日暮さんとPヴァイン。感謝しています。
●GARTH HUDSON PRESENTS
『A CANADIAN CELEBRATION OF THE BAND』
ザ・バンドの音楽博士ガース・ハドソンの新作は、カナダ人ミュージシャンによる、なんと!ザ・バンド・トリビュート・アルバムだ。まあ参加のミュージシャンで知ってるのはニール・ヤングとブルース・コバーンだけだけど、この二人がいるだけで十二分に凄いんだから。ヤングは「THIS WHEEL'S ON FIRE」を歌いギターをかき鳴らす。ヴォーカルもディストーション・ギターも迫力満点!凄いぞ! コバーンは「SLEEPING」を歌いギターを弾く。コバーンならではの味わい深いヴォーカルに繊細なアコースティック・ギターが素晴らしい。他のバンドは正統派のロック・バンドって感じの、なかなかいかしたザ・バンド・ナンバーを聴かせてくれる。ガースは全曲にキーボードで参加、その魔法のひと振りで、サウンドからザ・バンドらしさを立ち昇らせる。やはり魔法使いはガース・ハドソンだったのかな(笑)
ありがとう!日暮さんとPヴァイン。感謝しています。
- のめりこみ音楽起業―孤高のインディペンデント企業、Pヴァイン創業者のメモワール (YOU GO.../日暮 泰文
- ¥1,995
- Amazon.co.jp
●GARTH HUDSON PRESENTS
『A CANADIAN CELEBRATION OF THE BAND』
ザ・バンドの音楽博士ガース・ハドソンの新作は、カナダ人ミュージシャンによる、なんと!ザ・バンド・トリビュート・アルバムだ。まあ参加のミュージシャンで知ってるのはニール・ヤングとブルース・コバーンだけだけど、この二人がいるだけで十二分に凄いんだから。ヤングは「THIS WHEEL'S ON FIRE」を歌いギターをかき鳴らす。ヴォーカルもディストーション・ギターも迫力満点!凄いぞ! コバーンは「SLEEPING」を歌いギターを弾く。コバーンならではの味わい深いヴォーカルに繊細なアコースティック・ギターが素晴らしい。他のバンドは正統派のロック・バンドって感じの、なかなかいかしたザ・バンド・ナンバーを聴かせてくれる。ガースは全曲にキーボードで参加、その魔法のひと振りで、サウンドからザ・バンドらしさを立ち昇らせる。やはり魔法使いはガース・ハドソンだったのかな(笑)
- Garth Hudson Presents Canadian Band/Garth Hudson
- ¥2,806
- Amazon.co.jp
まりやさんアゲイン-mariya takeuchi live 2010
●『souvenir again mariya takeuchi live 2010』
12月3日。ついに竹内まりやのライブを見たよ。思えば10年前、ライブの告知を知らず悔しい思いをした。あれから10年だ。俺はさらにおっさん化したけど、まりやさんはさらに麗しくおなりだった。
まりやさんは俺にとって「いっこ上の憧れの先輩」なんだ。そこんとこ問答無用だ(笑)。といって、デビュー時からのファンてわけでもない。やはり山下達郎がプロデュースするようになってからで、彼女のアルバムの素晴らしさに気付き虜になった。それは84年の『VARIETY』からかな。無駄をそぎ落とした極上のポップ・サウンド、まろやかでボトムのしっかりしたリズム、天性の人懐こさを持つ楽曲、そんな彼女の音楽は、俺にとって音楽世界のオアシスだ。努めて幅広く音楽を聴くことを自分に課してきた(それほど大袈裟なもんじゃないけど)洋の東西を問わず、新しいの古いのも問わず、興味の趣くまま芋づる式に音楽を聴きその行為も含め楽しんできた。でもヘヴィーな音楽もあればツライ音楽にも出会う。そんな時に、脳に潤いが欲しい時に聴きたくなるのが竹内まりやのアルバムだった。竹内まりやは俺にとって「最後の歌謡曲」なんだ。俺が日本の音楽で一番好きだった昭和30-40年代の歌謡曲の最後の、ただひとりの、いやもうひとり浜田真理子がいるけど、とにかく素晴らしかった歌謡曲への郷愁を一手に引き受けてくれる歌手こそ竹内まりやなのだ。(くどいけど、もうひとり浜田真理子もね)歌謡曲の話をすると長くなるので、それはまた別の機会に。
昨夜、武道館のステージに舞い降りたまりやさんは、白いドレスにサンバーストのテレキャスターを抱えていた。そして始まった曲が「家に帰ろう」。いきなり大好きな曲が歌われ感激。バンドは山下達郎のツアー・バンドそのまま。つまり9月に新潟で見た時のメンバーだ。もちろん最高峰のロック・サウンドを演奏できる連中であり、なにより達郎・まりやの音楽の最高の理解者達だ。特にベースの伊藤広規、ピアノの難波弘之、サックスの土岐英史、ギターの佐橋佳幸は達郎・まりやとの付き合いも長く、その音楽に熟達したプレイヤーだ。歌に寄り添うオブリガート、曲にインパクトを与えるソロ・プレイなど、スムーズに心地よく、まりやの歌にフィットする。歌われた曲はどれも彼女の曲としてもはやスタンダードと言っていい程よく知られたものばかりで、そんな中、ウイスキーのCMでお馴染みの「ウイスキーが、お好きでしょ」をジャズ・バージョンで雰囲気たっぷりに聴かせてくれたのと、アンコールのラスト、ピアノ弾き語りで歌われた「いのちの歌」(NHK朝ドラ"だんだん"の挿入歌)が特に印象に残った。歌い終わり「だんだん」と言って微笑み、ステージを後にした。
山下達郎についても触れなきゃね(笑)。このまりやバンドのバンマスでありアレンジャーでありサウンドの要となるリズム・ギターを担当している達郎さん。9月の山下達郎ライブの時に確信したのだが、彼のサウンドは先ず彼の弾くリズム・ギターが基盤となり、バンドを先導しているってこと。そのカッティングはほんとに巧い。俺、9月以降影響うけたもんね、達郎さんのギターのカッティングに。ロックのサウンドとしてこんなカッティングから入る曲もかっこいいよなって思った。それで思い出したんだよ、シュガーベイブのことを。そもそも二十歳の頃は、シュガーベイブのようなロックがしたくてテレキャスターを買ったんだから。でもそれはポップな才能の無さに気付きすぐに挫折(笑)。それでも山下達郎は、俺が音楽をやっている以上、常にひとつの指標なんだよね。音楽の良心だと思ってる。
そんな達郎のシュガーベイブについて、この夜のライブでまりやさんが語ったエピソード。それはまだ彼女が普通の大学生だった頃、リリースされたばかりの『ソングス』が気に入り、たまたま雑誌で渋谷ヤマハでシュガーベイブがフリーライブをやるという情報を得て、そしてライブに駆けつけた。そしてその同じ会場には、まだ中学生だった佐橋佳幸少年がシュガー見たさにチャリを飛ばして駆けつけていたという話。そんな山下達郎と竹内まりやと佐橋佳幸が、この夜の武道館のステージに立っているという、、、なんか夢のようなお話し。
そこで、声を大にして叫びたい。俺もそこにいたんだよ~!あの日の渋谷ヤマハのシュガーベイブのライブに、俺もいたんだよ~!
「ウイスキー..」の作曲者杉真理はこのライブでBOXとして前座を務めた。BOXは杉と元シネマの松尾清憲をフロントに配したビートルズ・ライクなバンドで、素晴らしいポップ・センスを披露してくれた。杉さんとまりやさんと言えば、俺のバンド仲間であり兄貴分関口仁彦さんが在籍した慶応大学リアルマッコイズの後輩にあたるふたり。仁彦さんからは、そんな大学時代のふたりの話をよく聞かされていた。数年前にはサークルの同窓会があり、杉さんとまりやさんと仁彦さんのスリーショット写真を見せられ、ヒジョーにうらやましかった(笑)。なんかね、竹内まりやのエヴァー・グリーンな魅力って、大学の音楽サークルの雰囲気をずっと持ち続けているような、そんなところにもあるのかな、なんてことも思った。だからいつまでも「いっこ上の憧れのまりや先輩」なんだよね。

