角田光代『ひそやかな花園』/志水辰夫『引かれ者でござい』
12日に行った自分たちのコンサートにばかり気を取られていて、読了した2冊の感想を書くのを忘れていました。では
●角田光代『ひそやかな花園』
小さかった頃、親と一緒に参加した " 夏のキャンプ " 。高原の山荘に、普段付き合いのない数組の家族が集まり数日を過ごし、そして数年間だけ続けられたそのキャンプ。大人になった " キャンプ " の子供達が、お互いの所在を探しあい、あのキャンプの謎に迫る。ちょっとミステリ風な面白さに惹かれながら、こわい真実に向けて謎が解かれて行く後半は、重いテーマを読者も委ねられたような感じになる。角田光代は再生の物語が巧い。
●志水辰夫『引かれ者でござい』
'81年のデビュー作『飢えて狼』から、そのほとんどの作品を読んでいる大好きな作家志水辰夫だが、本作の前編とも言える『つばくろ越え』を読んでいなかったことを悔やむ。こんなに面白いシリーズを読み忘れていたなんて。本作は幕末の飛脚の物語。「通し飛脚」という列島を単独で横断する飛脚のお話だ。舞台は本街道から外れた山奥。そんな山奥にも人々の営みがある。飛脚が山中を駆ける様には、冒険小説の趣もあり、村人との交情には深い人間ドラマがある。三編の短編から成っていて、短編ならではの話の落とし方もじつに巧い。流石は志水辰夫だ。
●角田光代『ひそやかな花園』
小さかった頃、親と一緒に参加した " 夏のキャンプ " 。高原の山荘に、普段付き合いのない数組の家族が集まり数日を過ごし、そして数年間だけ続けられたそのキャンプ。大人になった " キャンプ " の子供達が、お互いの所在を探しあい、あのキャンプの謎に迫る。ちょっとミステリ風な面白さに惹かれながら、こわい真実に向けて謎が解かれて行く後半は、重いテーマを読者も委ねられたような感じになる。角田光代は再生の物語が巧い。
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●志水辰夫『引かれ者でござい』
'81年のデビュー作『飢えて狼』から、そのほとんどの作品を読んでいる大好きな作家志水辰夫だが、本作の前編とも言える『つばくろ越え』を読んでいなかったことを悔やむ。こんなに面白いシリーズを読み忘れていたなんて。本作は幕末の飛脚の物語。「通し飛脚」という列島を単独で横断する飛脚のお話だ。舞台は本街道から外れた山奥。そんな山奥にも人々の営みがある。飛脚が山中を駆ける様には、冒険小説の趣もあり、村人との交情には深い人間ドラマがある。三編の短編から成っていて、短編ならではの話の落とし方もじつに巧い。流石は志水辰夫だ。
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