やく旅・・・弟7話(後編)
サラが送迎車の中でのんきにタバコを吸っている時、翼は落ち着きがなかった。寮を出たり入ったりしていた。そう。サラがお店でトラブルをおこす事を一番恐れていたのだ。手持ちのお金がない事よりも、明日のご飯代がない事よりも、『店での女の子同士のトラブルを恐れていた。』美月会長の紹介の手前もあるし、3ヵ月で全てが解決して地元に帰れるとは、翼は考えていなかった。最低6ヵ月はかかると考えていたから、一日でクビになってしまったら、また、店探しから始めなければならないからだ。そんな面倒くさい事は避けたかった。いろいろな事を考えているうちに、サラが、笑顔で帰ってきた。『店、どうだった?』と翼が聞いて見ると、『ちょー楽しかったよぉ。続きそうだから、安心して。』とサラから、翼が思ってた通りの答えがかえってきた。『そうか。よかったな。』と翼はサラに答えたが、翼の頭の中は『1ヵ月もてばいいだろう。』と考えていた。
やく旅 ・・・弟7話(中編)
ボックスに着いたサラは、『初めましてぇ、今日から入店したサラです。よろしくお願いします。』とちょっとブリッ子をしながら客と喋った。ここは、何を隠そう、花びら回転の店だから、三回目に付くと、たいがいのお客さんは、喋って終わると、店の女の子からも、スッタフからも聞いていたから、サラは、ノーサビスで終わった。 そして女の子全員で片付けて、何と『終礼』をやるからなおさらビックリした。女の子全員横一列に並び、その日一日の、反省を一人づつ言わなくてはいけないから、一溜まりもない。幸い、初日だったサラは飛ばされたから安心していた。須元が最後に『今日から、このお店に入店したサラさんです。一言お願いします。』と言われ、サラは、ちょー面倒くさそうに『よろしくお願いします。』とだけ答えた。女の子一同が『お願いします。』と言い返してきた。須元が『じゃぁ明日から、17時30分に寮に迎えに行くから下に降りててねぇ。』と言われ、『えっ~無理。』なんて思いながら、嫌々『ハ~イ』とだけサラは返事した。須元の『じゃ、着替えていいよ。』の一言で皆、更衣室で着替えた。サラは誰よりも早く着替え、帰りの
送迎車の車の中でタバコを吸いながら、待っていた。その頃、翼は サラの帰りを寮の外で心配そうに待っていた。
送迎車の車の中でタバコを吸いながら、待っていた。その頃、翼は サラの帰りを寮の外で心配そうに待っていた。
やく旅・・・弟7話(前編)
サラの目の前にいた女の子はなんと、『デブ』だった。戸惑うサラをよそ目に、そのデブの女の子は、『ここに座っていいよ。』『あーはい。』とだけサラは答えた。『みゆきです。よろしくねぇ。』やはり、『あーはい。』としか面倒くさそうにしかサラは答えなかった。『いったい、ここの店の、女の子はなんなんだぁ。 まさか、デブ専に来てしまったのか?それとも、この子だけなのか?』とサラは心の中で不安そうに、思っていると、続々と女の子が戻ってきた。その女の子達を見てサラは、安心した。『他の女の子達はいたって普通だったからだ。』次の瞬間、少し細目の女の子が、サラに話しかけてきた。『新人さん?』『はい。』『志穂だけど、みゆきちゃんとは、あんまり仲良くしちゃ駄目だよ。あの子別の意味で特別だから。』と急に言われたサラは戸惑いつつも、そこは、無難に『あーわかりました。』と言っておいた。そう。『ここも一応、女だけの世界だから・・・。』とサラが頭の中でぼーっと考えてたら、須元が『サラさん、じゃあ、一回接客してみようか。?』と言ってきた。ふっと手元の時計を見ると、23時15分だった。もうすぐ仕事が終わる事
を確認し、須元に言われた番号の、ボックスにむかったサラだった。
を確認し、須元に言われた番号の、ボックスにむかったサラだった。