長い長い手術が終わった翌日昼過ぎに主治医から連絡がありました。
先ほど麻酔から覚めたのですが意識は混濁しているとのこと。
開胸してみて、心臓の他に思ったより肺の状態が良くなかった(母は長年の喫煙者)ため、しばらく人口呼吸器をつけて様子をみることになりました。
心臓の手術はうまくいったそうですが、元々の不整脈持ちで脈も安定していないので今は補助機をつけていて、今後状態が安定したらペースメーカーを埋める手術も検討していくそう。
血圧も低く、尿も出ない為しばらくはICUでお世話になることになりました。
2~3日おきに主治医から母の様子を連絡してもらえますが、今まで母とはLINEで直接やり取りできていただけに、術後どうしているかとても不安でした。
そもそもまだICUから出て来られないので、スマホを含めた貴重品や身の回りの物など母の荷物は私が自宅で預かったままでした。
その中のひとつ、入院に関する書類に目を通してみました。
パラパラとめくっていると、手術の同意書の控えなどが数枚ファイリングされていました。
今回の入院はコロナ禍ということもあり、付き添いも玄関までしか行けなかったため、一人で心細い思いをして同意書にサインしたと思うとなんだか申し訳なくなってしまいました。
ファイルの最後のページで目にした「術後のせん妄について」という冊子。
この時は何気なく流し読みしただけですが、後にこの「せん妄」が長引いたため、母の退院は長期化してしまいます。
・・・続く