一時退院してからさほど日をあけず、3日後には再び手術をするために入院しました。
妹が母を病院まで送り届けたのですが、コロナの影響で病室までは入ることが出来なかったため、本当に送り届けただけだったそうです。
妹から「送り届けてきたよ」と連絡をもらったときに、娘が手術入院した時のことを思い出していました。心臓の大きな手術をするのに、一人ぼっちで病室に向かう母はなんとも心細かったことだと思います。
コロナ禍で側弯症の手術をされた方も多くいらっしゃると思います。手術を受ける本人はもとより、ご家族の方の心配はとても大きかったと思います。
病院からの連絡を受ける担当になっていた私は、手術日前日に執刀医から手術の内容について連絡がありました。
事前検査を踏まえて、人口弁になるのか生体弁になるのか開胸してみないとわからないとのこと。手術時間は9時開始で早くて18時頃に終了予定。終了、もしくは何かあった場合はすぐに連絡するので必ず電話に出られるように言われました。
また、当日は術後ICUに入る関係で、入院時に持参した荷物は全て引き取りをお願いされたので、手術日に病院まで母の荷物を取りに行きました。
手術中の母を思うとなんとも言えない気持ちになりましたが、この日はひたすら先生からの電話を待つことにしました。
予定時間の18時を過ぎても電話は鳴りませんでした。
姉や妹から「まだ終わらないのかな?」と頻りにLINEに連絡が入るようになりました。
娘の手術の時は、ほぼ予定通りに終わり病室に戻ってきたので、今回も同じように考えていましたが、予定時間を過ぎても連絡がないのでだんだんと不安になりました。
もう少しで23時になるなぁ…と時計を見上げた時に電話が鳴りました。
手術は無事に終わりました。
14時間にも及ぶ大手術でした。
開胸してみると、心臓の周りの動脈の癒着が想像以上に酷い状態だたのと、出血がなかなか治まらなかったため(糖尿病のため)長時間かかったそうです。
弁膜の置換は生体弁で行えたこと、また同時に行った心臓バイパス&カテーテルも上手くいったそうです。
ただ元々不整脈持ちだったようで、脈が安定せず不安定なままなので、引き続き様子を見るのと、手術が長時間に及んだため麻酔は継続して行い、翌日昼まで寝かせておくと先生から報告がありました。
とにかく無事に手術を終えることが出来て安心しました。と同時に姉と妹に連絡しました。
長かった…
母も頑張りましたが、執刀してくれた先生方にも本当に感謝です。