自分の場合、若い頃(社会人2~3年生位まで)は、海外志向はほとんどありませんでした。学生時代には、海外旅行にすら行ったことがなく、英語を極力避けていました。
そんな私が海外留学(米国大学院への留学)して、今は英語を使って仕事をしているわけですから、人生分からないものです。
ということで、今回は海外留学を通じて身につけた(海外留学すると身に付くと思われる)能力についてです。
■ 英語力
まず、英語力ですが、これは一定レベル以上の大学(院)への正規留学であれば身に付くと思います。
正規留学の場合、日本でTOEFLとかを勉強して、ある程度の点数をとってからの留学となります。
この点、「現地に行けば英語力なんてなんとかなる」という風に考え、安易な留学を是認する人もいます。もちろん、サバイバル英語位は何とか身に付くでしょう。
しかし、
①日本でも英語を学ぶという意識がなかった人が、現地で英語を本気で身につけようとするのか?
②結局、英語ができない者同士がつるんでしまい、英語ができるようにならないのではないか?
という危険性もあります。
特に若い頃は環境(クラスメート等の周囲の人間)に大きく左右されますから、英語を学ぶ環境はとても重要だと思います。
日本国内で英語を学習する(金銭面の)コストはほぼタダ同然ですから、わざわざ高いお金をかけて海外に行くということは、日本ではなかなか身に付かない能力(英語力を含めて)を身につけようという意識が重要と思います。
■ 情報処理能力
次に身に付くのが、速読を含めた情報処理能力です。
例えば、大学院(MBA)の場合、あるいは、一定レベル以上の大学への正規留学の場合も同様でしょうが、リーディングアサインメントの量が半端ではありません。
日本の大学の教科書は300頁~400頁位ですが、北米系の教科書の場合、1,000頁とか1,500頁とかのモノもザラにあります。しかも、大学院になると教科書に加えて副読本、ケース、さらに(学術)論文なども読みこまなければなりません。こうした膨大な情報量に加え、英語のハンディがある中で、まともにやっていたら、1日50時間あっても足りない位です。
こうした状況において一定の成果(単位の取得や卒業)を出さなければならないわけですから、必要な情報を素早く選別し、理解するということが死活問題となるわけです。
日本では「速読法」などと銘打った本が結構売れているようですし、「速読法」の訓練などもあるようですが、少なくとも私の在籍した大学院では「速読法」が話題になることは全くありませんでした(もっとも、skimmingという用語はよく使いましたが・・・。)
結局、欧米人は、大学生の頃から大量のリーディングアサインメントを与えられ、その中から情報を素早く収集するというトレーニングを重ねてきているので、自然と速読できる素地ができているわけです。結局、速読とは何か特別な手法ではなく、情報を短時間に収集・処理するという訓練を続ければ、誰でも身に付くスキルということです。
速読法の本を読んだり、速読法の訓練を受けるくらいなら、自分の仕事関連の本(新書とかではなく専門書)10冊を3日位で読んでみるという訓練をした方が、速読訓練としてははるかに効果的と思います。 