経営者や中間管理職の皆さん、**「今年こそ売上を上げよう!」**と声を上げているのに、具体的な利益目標や数値目標を設定していない…そんな状況はありませんか?

売上高だけを掲げる目標は、一見わかりやすいようで実は曖昧です。組織がどの方向に進むべきか、従業員が何を達成すればいいのかが見えなくなってしまうからです。

今日は、目標を数値化することで組織が動き出す方法を解説します。

1.目標を「数値」に置き換える方法

「売上をいくらにする」といった目標は実は曖昧です。
なぜなら、その売上を達成するには来店数・購入単価・リピート率など、さまざまな要素が関わるからです。

さらに大切なのは、企業の目的は売上を伸ばすことではなく、利益を上げることです。
利益を数値で共有することで、コスト削減や効率化といった施策も目標達成に直結します。

👉 売上目標ではなく、営業利益やキャッシュフローを目標として設定することをおすすめします。

GOALと書かれた木製キューブ

2.数字で進捗を確認できるとやる気が続く

数値で設定した目標は、定期的にチームで確認しましょう。
ただし、数字だけでなく現場の感覚も組み合わせるのが大切です。

  • 数字だけ ⇒ プレッシャーになりやすい

  • 感覚だけ ⇒ 終盤に「実は未達」というリスクがある

**「数値+現場の感覚」**を合わせて進捗確認することで、従業員のやる気が継続し、経営陣にとっても打開策を考えるきっかけになります。

3.達成度を共有すると一体感が生まれる

達成度を社内で共有すると、組織全体に一体感が生まれます。

  • 数値を共有することで「今どこまで来ているか」が一目で分かる

  • 達成度が低い部門・社員を他がフォローできる

  • 組織全体で目標達成に向かう雰囲気が醸成される

このサイクルを毎期繰り返すことで、会社全体が活性化し、企業の成長につながっていきます。

まとめ

曖昧な目標は自己満足で終わりがちです。
数値化 → 周知 → 進捗管理 → 達成度の共有というサイクルを回せば、達成できない目標はほとんどなくなります。

「数字で見える化する習慣」を、ぜひ組織に根付かせてください。

経営者の秘書の方や、国内外への出張が多いサラリーマンにとって、出張手配は意外と時間を取られる業務のひとつです。
限られた予算の中で、なるべく安く、かつ快適な出張を実現する必要があるため、航空券・ホテルの調整には相当な工数がかかります。かつては旅行会社が細やかにサポートしてくれましたが、人材不足やコスト高の影響で、対応が手薄になってきているのも現実です。
そこで活用できるのが チャットAI です。

1.AIで出張プランを効率化

海外出張に慣れている方なら、航空券やホテル予約の導線をご存じかと思います。
しかし「それが最も効率的か?」というと必ずしもそうではありません。
チャットAIに出張日程・予算・目的地を入力すれば、最新情報を参照しながら複数の候補を提示してくれます。
たとえば「東京駅から大阪に2泊3日、ホテルは1泊1万円以内」と条件を入力すると、新幹線とホテルのセット案を提案し、さらに導線まで整理してくれるのです。

また、ウクライナ情勢などで国際線の航路が変化しているように、移動ルートは常に変わります。AIを使うことで「今最適なルート」を把握しやすくなり、自分は確認と意思決定に集中できます。

ノートPCでオンライン予約画面を表示

2.AIでコスト比較をスピード化

AIはプラン作成だけでなく、コスト比較にも力を発揮します。
航空券とホテルを別々に予約すると割高になるケースもありますが、AIなら パッケージ料金と個別予約の比較 を一度に提示可能です。
人間が数時間かけて調べる内容を、AIは数分でまとめてくれるため、総務担当者や秘書の負担が大幅に軽減されます。

3.最終チェックは必ず人間が行う

ただし注意点もあります。
AIが参照する情報は、古かったり誤りを含む可能性があります。質問時には「最新情報で」と指定すること、さらに ファクトチェックを自分で行うこと が欠かせません。
最終的には公式サイトや航空会社・ホテルのページで必ず確認をしてください。
AIはあくまで「効率化のツール」であり、最終判断と責任は人間にあることを忘れないでください。

AIは「全部自動でやってくれる魔法の仕組み」ではありません。


しかし、候補出しや比較といった下準備をAIに任せるだけで、出張手配の時間は大幅に短縮できます。浮いたリソースを本来の業務に振り向け、組織全体の生産性を高めましょう。

 

本日もありがとうございました。

皆さんは、部下や後輩の「得意なこと」をきちんと把握していますか?
ここで言う「得意なこと」とは、本人が「これが得意です!」と言っていることではありません。
仕事を進めるうえで、その人が自然と力を発揮できる分野――これが本当の「得意」なのです。

人材を育成するためには、環境を整えることが欠かせません。
しかし、その整え方は人によって異なります。
だからこそ、万人に当てはまる育成方法は存在しないと私は考えています。

ビジネス書に書かれた手法をそのまま取り入れるのも悪くありません。
でも、それがすべての人に合うわけではなく、むしろ「やらない人は遅れている」といった空気が広がると、逆に失敗の原因になってしまうこともあります。

得意を見極めるには?

では、仕事上で「得意」をどうやって見極めればよいのでしょうか。

新人であれば、まずは雑務を含めた幅広い仕事を経験させてみましょう。
事務作業、営業活動、データ入力などをやらせる中で、他の仕事よりスピード感があって正確にできるものが出てきます。
そこにその人の得意が隠れています。

見極めたら、再度同じ種類の仕事を任せてみる。
「やっぱり得意だ」と確信できたら、その分野に関する仕事を正式に任せていきましょう。

任せるときには、必ず 目標と期日を明確に伝えること が大切です。
その上で口を出しすぎず、あとは任せて見守る。
これが権限移譲の基本です。

女性が笑顔のカードを持つ、得意を活かす

得意を活かすメリット

本人が得意な仕事は、必ずしも「好きなこと」とは限りません。
ですが、得意なことは成果につながりやすく、評価されやすい。
その結果、自己肯定感が高まり、成功体験を積み重ねられるのです。

成功体験が積み重なると、仕事が楽しくなり、スピード感も上がる。
そして「次はもっと挑戦してみたい」という意欲が自然に生まれてきます。

得意を活かす任せ方は、部下にとっても組織にとってもプラスしかありません。
ぜひ一度、部下の「本当の得意」を観察して見つけ、任せてみてください。

 

本日もお読みいただきありがとうございました✨

経営者の皆さん、サラリーマンの皆さん、計画って立てていますか?
事業計画や人生計画を立てて、そのまま“立てただけ”で終わっていないでしょうか?

もちろん、計画を持つこと自体に大きな意味があります。
ですが、本当に大切なのは 「計画を実行に落とし込むこと」 なんです。

計画や目標があるということは、日々の行動に対して評価できる基準ができたということ。
そしてもしミスや失敗が起きても、その目標や成果を基準に検証できるので、単なる失敗ではなく、**成功のための「経験値」**として財産に変えられるんです。

◆プロジェクト計画の例

例えばこんなシンプルなプロジェクトを考えてみましょう。

  • 目標:12/15 顧客納期までに搬送機器を製造・納入

  • 現在日時:5/1

  • 設計リードタイム:1カ月

  • 製造リードタイム:3カ月

  • 原材料手配リードタイム:2カ月

  • 外注部品リードタイム:1カ月

この条件だと、結構ギリギリのスケジュールですよね。

◆実際の進行と振り返り

  • 原材料・外注部品を5/10に発注 → 7/10に納品(1カ月遅延)

  • 設計開始 5/15 → 6/1に完了(2週間早い!)

  • 製造開始 7/30 → 夏休みもあり11/30に完了(1カ月遅延)

結果的に納期には間に合いました。
でも大事なのは「どこで遅延が起き、なぜそうなったか」を検証することです。

例えば、原材料が遅れた理由が「こちらから督促していなかった」なら改善すべき。
製造リードタイムが伸びた理由が「特定工程の不具合」なら、次回に再発しない施策を講じる必要があります。

計画ノート、キーボード、虫眼鏡、ペン

◆計画は「行動に落とし込んでこそ価値がある」

このように計画があれば、改善のサイクルを回せる。
だからこそ、計画は“立てるだけ”ではなく、“日々の行動にまで落とし込む”ことが重要なんです。

計画 → 行動 → 検証 → 改善。
この繰り返しこそが、個人も企業も成長させる原動力になります。

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました😊

経営規模が大きくなると、複数の部門が立ち上がり、それぞれに収益・コストが発生します。部門長や中間管理職が現場対応をしていても、経営陣が数字を深く見ていない企業は少なくありません。

特に危険なのが、赤字部門を黒字部門と統合して「数字を見えにくくしてしまう」やり方です。これでは本質的な改善につながらず、従業員の士気低下を招くリスクすらあります。経営者は部門別損益を把握し、迅速に判断できる体制を整える必要があります。

1.部門別で収益を管理する重要性

部門ごとの収益を数字で把握することは、経営の基本です。

  • どの部門が利益を生んでいるか

  • どの部門が赤字を出しているか

  • 利益率が低い理由は外部要因か、内部課題か

これらを分析しなければ、経営戦略を誤ります。黒字部門と赤字部門を一緒にしてしまうと「見えない赤字」が隠れてしまい、組織全体の士気を下げる要因になります。

部門別組織図と損益管理の重要性

2.赤字部門を放置しない判断基準

赤字部門が一時的なものなのか、恒常的なものなのかを見極める基準を持つことが重要です。

  • 政策的赤字:新規事業や立ち上げ期の投資に伴う赤字。将来回収できる見込みがあるか?

  • 慢性的赤字:改善の余地がないまま続いている赤字。早急に手を打たないと経営を圧迫する。

例えば「5年以内に黒字転換できるか」を基準にするなど、撤退も含めた明確なルールを設けることが求められます。

3.定点観測で次の一手を早く打てる

赤字部門かどうかは「定点観測」がカギです。

  • 半期ごと、四半期ごとなど定期的に損益を確認する

  • 一時的に黒字化しても、継続性があるかどうかを必ずチェックする

  • 赤字が見えた時点で改善策を立案し、すぐに行動に移す

この仕組みを持つことで、経営陣はスピード感のある意思決定が可能になります。

部門別損益のチェックは、全社決算だけを見ていては分からない課題を浮き彫りにします。
「数字を細かく見ること」こそが、真の経営者の役割です。ぜひ今日から取り組んでみてください。