日が傾いてきてもなお、撮り続ける
さて、鶴見小野で撮り続けると…
いよいよ、そのタイミングが来た。
これまで、さんざん毎日見られたはずの並び。
日常過ぎて、ほとんど撮っている人なぞいなかった並び。
自分とて、そもそも足を運ぶ回数が少なかったこともあって、ほとんど記録が無かった並び。
そして今はもう、ここでは定期では見られなくなった並び。
ワンチャン、疎開車が戻ればあるかもしれないが…
色違いなら、もうしばらく仙石線で見られるのかもわからないが。
それだって、いつまでになるのか。
東日本大震災で2編成を失い、既に100%ではなくなっている。
そんな記録をしっかり手元に残して、また行脚を再開していく。
夕暮れと共に、電車も、人の流れも活発になっていく。
そんな帰宅客の待つ駅へ、一歩ずつ、前に確実に。
最後まで、その使命を全うしていく。
こんなに間近に見られるのも、あと僅か。
始発として発車する前の、一時の静寂。
毎日見られたこんな場面も、1編成のみの稼働になった現在では極めて少なくなっている。
つくづく、先々にこうして手を回しておいてよかった、と毎回思うのである。
そして、また並びを撮るために。
そろそろ日没。
だが、いつもならこれで終わる記録は、まだまだ続く。
限りある記録は、夜もまた大事。