久しぶりの上野での撮影は、まだ続く。
暑さの心配の無い地下ホームは、近年の気候傾向からしたら良い環境なのだなと気づく。
体調を整えながら、また主役が来るのを待った。
8月9日…これまでの記録、高崎から上野へ
続けて待ったのは、上り22番線。
ほぼ当たり前なんだが、乗るのを待っている人は誰もいない。
そんな閑散としたホームに、17:22にMaxたにがわ412号が入線してきた。
上野駅は路線性格上、上りは降車が、下りは乗車がほとんどとなる。
だからこちらもご多分に漏れず列車から降りる一方で、その流れが引くとまた静けさが戻る。
そして1分もすれば、また発車していく。
地下ホームから羽ばたいていく朱鷺。
さまざまな想いを乗せながら、最後の旅の務めを果たし切っていった。
続けて、17:33に21番線に到着したのはMaxとき330号。
一瞬だけ、E5系と地下ホームで並ぶ姿。
その圧倒的な存在感は、やはり群を抜いて大なるものがあった。
もっとも、何度も見ているとその感覚も次第に麻痺してくるのだが。
そして、17:45には19番線に先程22番線で見送った編成によるMaxとき337号が。
かくして、16〜17時の上野駅前後は、上下6本のE4系が行き交うゴールデンタイムであった。
この時は上り3本、下り2本と撮影パターンを変えながら効率よく撮影ができた。
地下ホームだから綺麗に撮ろうとの考えはさらさらなく、ごく日常な上野駅の雰囲気を加味しつつ
自分にとっては満足のいく時間を過ごせたのかなと思う。
…そして、四半世紀余りの空白も、なんとなく埋まったかなと感じられた。
長いノーズを、縦構図で強調させて。
そして、発車扱いを撮る。
きわめて静かな上野駅の地下ホームで、E4系と対峙した約1時間半。
それぞれ停車時間1分弱と短いながらも、上野駅らしく出迎え、静かに見送ることができた。
それができたことでまた一つ、自分のミッションはコンプリートされたのだった。
…記録行脚は、まだ続く。
8月1日の記録