ここのところの仕事先の傾向や八高線の記録などで拝島を頻繁に通るようになって、気になる列車が
もう一本、青梅線を走っていることを思い出すようになった。
米軍ジェット燃料輸送列車、またの名を米タン。
在日米軍横田基地を離発着する米軍飛行機の燃料を、鶴見(浜安善)の施設から運ぶ貨物列車。
かつては厚木基地向けにも相模鉄道を介して運行されていたりもしたが(→引込線訪問記)今やこの
横田基地向けが日本国内唯一の軍事物資輸送貨物列車となっている。
その米タン、かつては毎日運行されていたが、近年は主に火曜・木曜の指定曜日運行になっていた。
(あくまで指定曜日のため、時刻こそ変わるが日本の祝日には関係なく運行がある)
基本仕事サイクルは月曜〜金曜の週5勤務なので、うまく都合が噛み合わないと撮れない。
それに平日が休みになっても、他のスケジュールと天秤にかけると見送ることが多かった。
これは、自宅から近くていつでもなんとかなるだろうという見通しの軽さもあったのだろう。
ただ、そんなことをやっていたらいつの間にか終わり、なんてことはよくある話だし、先日の西武の
甲種輸送撮影をご一緒した知人が度々撮影記事を上げているのを読んだ事、加えて甲種輸送特異日に
不意に時間が空いたタイミングがあったので、久しぶりに撮影をしてみることにした。
9月10日、16:03頃
場所は青梅線中神駅。
先の知人のブログを読み返しながらダイヤパターンを割り出し、青梅線内で輸送列車を出迎えた。
この列車、この日のようにEF65PFか、またはEF210かどちらかが牽引する2パターンがあるようで
この日はEF65PFでも古株の2050号機が担当になっていたのは、個人的には運が良かったらしい。
ちなみに、やはりEF65が牽引する日のほうが撮り鉄の数も増えているようだ。
青梅線内は西立川〜拝島間はほぼ直線だから、上り電車の被りさえなければ問題なく撮れるのも良い。
この日は他に撮り鉄もおらず、ゆっくり下ってきた編成を落ち着いて収めた。
撮影した後の下り電車で拝島に向かうと、中線にはすでにEF65のみ。
本編成は既に、小宮方にDE10を使って引き上げられて入れ替え作業の真っ最中。
事前情報では16:27には横田に向かってしまうそうなので、北口を足早に抜けて専用線横を歩いた。
なんと24年ぶり(!)の撮影なのだが、そんなに感慨に浸る間もなく。
牽引はDE10 1662、このためにわざわざ新鶴見から回送されてきます。
次の機会の返空回送の時に備えてなのか、最後部の反射板は外されていました。
横には第4種の横田6号踏切があります。
飛行機の離発着がなければ、静かな佇まいの場所です。
でも時々DE10の短笛が響いてきて、ああ入換してるんだなというのは想像できます。
しばらく待つと…ゲートの向こうにDE10が見えました。
少し停車した後、基地内の踏切が鳴りました。
もしかしたら、この風景が見られるのはそう長くないかもしれない。
そんか状況が、ここのところの注目度上昇なのだろうか。
すでに鶴見側はDD200が担当している機会も増えているようだし、いずれは拝島でも見られるか?
…そして通過直後、背後から
ガチャーン
という音が。
振り返ると、基地へ通じるゲートが米兵によって閉じられていました。
非効率なことこの上ないが、単機のDLが青梅線・南武線を走る姿はもはや貴重。
拝島帰りはこの時期以降は日没後になってしまうのが残念だが…
そんな夏の時期に、少しだけ撮っていた写真。
8月4日、拝島にて
1月30日、尻手にて
8月13日、西立川にて
普段は下り方面ばかりの青梅短絡線を、上り方面に走る姿ももはやこの米タン関連のみ。
今度はタキを連ねた返空列車も撮ってみたいと考えているのだが。
そして改めてフォルダを見返すと、3月に廃止された石炭貨物列車の撮影の機にも撮っていた。
指定曜日運行のため本当にタイミングが合った時にしか撮ってなかったり、それすら外している事も。
やはり今後は、撮影優先レベルを上げて取り組むことにしよう。
できる時に、できることからコツコツと!