さて、10日に相鉄20000系のデビュー記念撮影会に行った帰りの話。
そのまま真っ直ぐ帰ろうと漠然と考えていたのだが、帰り間際にYさんとバッタリ出くわして
話の流れに乗っかって、相模大塚駅近くの在日米軍厚木基地引込線を訪れることになった。
まずは相模鉄道の線路沿いを、海老名方面に向けて歩き出す。
そこが引込線の始点だった。
現在はフェンスで本線側が仕切られ、出ていけないようになっている。
同線は1998(平成10)年9月末にジェット燃料輸送列車の廃止以来営業休止となった。
各種文献に廃止とされているのは実は間違いで、廃止後も路盤は在日米軍の管轄だったために
相模鉄道としては手がつけられなかったというのが実情だったようだ。
しかし、昨年6月30日付で日米合同委員会合意事案(PDF)が公表され、軌道を含む関連する
敷地が『米側が使用する必要がなくなったこと』に伴い、返還されることが明らかに。
なお実際には敷地は防衛省が所管し、管理を相模鉄道に委託しているようだ。
これらの状況から、互いの条件さえ整えば早晩正式に廃止〜撤去になる可能性が強い。
…そんな流れの時に、たまたまでもここを訪れることができたのは大きかった。
30年くらい前から路線の存在は認識していたものの、諸々タイミングが合わなかったりして
訪問しないままに時が経過していたから、誘いがあったのは絶好の機会だった。
実際にはさがみ野側の線路は引き上げ線になっていて、当時運行されていた貨物列車は2度の
スイッチバックを経てこの路線に乗り入れていたようである。
前述の通り休止線という扱いなので、線路敷を歩くのは自重。
線路はフェンスで封鎖されているから、列車が来ないのは分かり切っているけど…
それに、こちらが見学していた前後に線路敷を歩く人をいくらか見ているが、
現実的な話、鉄道営業法に抵触する可能性があるので、おすすめしません。
まぁ歩かなくとも、全体的にアプローチしやすい路線ですから。
こちらは、路地を迂回しつつ歩いていきます。
『CAUTION』と英文が併記されているのも基地のある街の踏切らしい。
(かつて学校で、腐った木柱を押し倒してしまった経験のある身としては…)
この引込線では分岐点に次ぐ規模の踏切だ。
現在、道路上の停止線は消されていて基本車は通過するのみになっているが、事情を知らない
県外などの人はついつい一時停止することもありそうだ。
続く!