近鉄内部・八王子線と並ぶ日本国内のナローゲージ最後の桃源郷である三岐鉄道北勢線へ…
前回は飼い犬の危篤の報があり、ゆっくり浸る間もないままだったので、ようやくの再訪。
そもそも、ナローゲージとは何ぞや?
標準軌
と呼ばれており、それより狭い軌間が
狭軌(ナローゲージ)
と呼ばれている。
なかでも、ここで言っているナローゲージとは、画像一番内側の762mmのことである。
これ以上の詳しい説明は、あえてここでは省きますが…
(この他、1,372mmがあり)
それゆえ、走る電車の車体も小さいのが特徴。
かつては軽便鉄道とも言われ各地に存在したが、その面影を残す貴重な存在。
さて。
前回ゆっくり浸る間が無かった…とはいえ、今回もそんなに時間は無かった。
新幹線が早い便しか取れなかったために、全線を一往復するのがやっとだった。
西桑名11:05→阿下喜12:05
阿下喜12:39→西桑名13:26
桑名駅と西桑名駅の間も若干徒歩で距離があるため、それも考慮して動かねばならない。
周りの建物が少し減ったなとは思ったが、10年半と変わらぬ佇まいの西桑名駅へ。
車両も冷房改造はされたが、ほとんど変わっていない。
そこそこの利用客を得て、いざ北へ。
小さい車体を目一杯震わせて、つりかけの唸り高らかに走り始めた。
途中では、三重交通時代の復刻塗装車とも交換。
このまま平穏に走るかと思われたが…
なんと、車両交換が行われるために東員駅で全員下車。
理由は定かではないが、とにかく東員駅で降ろされ、車両は北大社車両基地に回送されていった。
で、対向列車が来た横には、既に交換車両が待機中。
続いて引き上げ線に留め置かれていた電車が下りホームに入線。
ほどなくして、再発車になった。
そして、先程の車両が入庫した北大社車両区を横目に、さらに北へ。
北大社も、いつの間にか駅が消えてしまった。
北大社も、いつの間にか駅が消えてしまった。
幾度か交換を繰り返して、ゆっくりゆっくり、終着駅へ。
10年半ぶり、阿下喜駅。
木材を多用した駅舎に建て替えられ、かつての面影はない。
そんな駅前には、転車台が?
実はここ、軽便鉄道博物館が併設されていて、ちょうど開館日だった。
構内には、当線でかつて活躍したモニ226号車が、良好な状態で保存されている。
この日は、沿線で行われるミュージカルの写真撮影が行われていた。
残念ながら車内に入り込めなかったが、室内灯も点き大変状態は良い様子でした。
そしてまた、同じ列車に乗って帰路へ。
ただでさえ狭い車内、床置き冷房でさらに狭く…(^-^;
北勢線の珍名駅。
三重交通カラーとまた離合。
こうして、トータル約三時間の北勢線の旅は終わった。
10年前はどれだけ持つか心配だったが、ひとまずは安心か。
これからも末長く走り続けてほしい。
そして、快速みえ号で名古屋へ…
名古屋15:29発こだま664号グリーン車で、帰京しました。
実に濃く、充実した三日間になりました。
関わって下さった全ての皆様の縁に、感謝!!
…さて、旅の本篇は終了。
実はもうちょい、三岐線がらみで書いておきたいものもあったりする。
ということで、このシリーズはまだ、続けるつもりです。