羽田沙織オフィシャルブログ「Art de vivre」Powered by Ameba
元NHK宇都宮放送局キャスター・リポーター
元ZIP-FM ミュージックナビゲーター

《過去の主な出演歴》
テレビテレビテレビ
NHK総合テレビ 『こんにちはいっと6けん』他
フジテレビ 『めざまし土曜日』インフォマーシャル
テレビ埼玉 『彩の国ニュースほっと』
浦和レッズ ピッチリポーター
その他 ドラマ アナウンサー役

カチンコ映画カチンコ
『インシテミル』 場内アナウンス役

ヘッドフォンラジオヘッドフォン
ZIP-FM 『STARTS!』 他
Fm yokohama 『KAWASAKI SPARKLING』 他
TOKYO FM 『BLUE OCEAN』

黄色い花現在アートエバンジェリストとして活動中黄色い花

ヒューマンアカデミー
『名古屋アートサプリウォーク』講師
ツアーのお申し込みはこちらまで→http://culture.athuman.com/sanyodo_fc_shidami/course/detail.aspx?cid=1248&code=140000


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岡崎乾ニ郎 而今而後














なんでも理解しようとするのはやめようと、
それは思ったのですらなく、察したに近かった。

昼と夜の狭間はいつも曖昧で、
今日と明日の境もそうであるように、
過去と未来も、
美しさや醜さ、好きや嫌い、
子供と大人だって
犬は本物の家族になれると言う自分は、人間なのか犬なのか、
人間という着ぐるみを着た別の存在ではないと、誰が断言できるだろう。

兎に角、
なんでも、既存の定義や言葉に当てはめて、
理解したフリをするのは終わりにしたい、
と感じていた。

そこには、たくさんの色たちが、
アクリルという物質が、
空間を謳歌していた。
溶け合うように反発し合い、
混じり合うように自立して、
まるで雨音のように跳ね上がるその様までも見せつけて、
ここは、確かに存在する世界であり、
それが、私が生きているそれとは違うのか同じなのか、
生きるってこういうことなのか、
死ぬこともその延長で、全てはもっと粒子的な次元の話なのだろうか。

長い長い作品タイトルは、
小説のようだとか、理解不能で、読むのをやめる類のものだ、などと書く人がいたが、
私はこの世界に、確かにいた。
そのタイトルが導く匂いに、酔いしれた。
人はなぜ、関連性を求めるのだろう。
何に頷きたいのだろう。
私はこれまで、何に頷いてきたのだろう。
「見るのではなく感じるんだ!」
とも違う。
まるで違う。
もっと壮大でもっと微細な、細胞レベルの出来事な気がしている。

なんどでも世界は再生しつづける。而今而後(これから先、ずっと先も)

岡崎乾ニ郎【而今而後】展にて。

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