「私に言わせればクラシックローズとは、庭に調和して、
大きな声で叫び立てないようなバラのことを言うんだよ」

 

 

これは、僕が尊敬するバラの巨匠の一人、

ピータービールズ氏の言葉です。

 

オールドローズ好きな方なら多分彼の名を

聞いたことがあるのではないでしょうか。

 

日本でもKing of Rosesという名前で親しまれており、

(個人的には王様・・?という感じなのですが)

ビールズ氏は英国のオールドローズ研究家で

ご自身も育種をされたり、英国の庭園で埋もれていた

バラを再発見し普及されるなど精力的に活動を

されていました。(享年2013年)

 

当園の苗の親木は、殆どが英国のビールズさんの

ところから毎年少しずつ裸苗を取り寄せたものなので

皆さんのところに届く苗はひょっとしたらビールズさんが

育てたバラの苗の子孫かもしれませんね(^^)

 

彼は、バラを「クラシックローズ」という

分け方で分類しました。

一般的には

便宜上、品種または1867年以降に作られたかどうか

オールドローズ/モダンローズと分けることが多いのですが、

彼の定義によると、

現存する原種のバラ、オールドローズ、モダンローズ全てを含め、

庭と調和し古風豊かなオールドローズの特徴を備えているもの

をクラシックローズとして定義しています。

そういう意味では、当園で扱いのある品種は

全てクラシックローズです。

 

あまり日本ではその分類での知名度がなかったりするので

混乱を避けるために敢えて言ってないのですが、

この定義付けについての記述を読んだとき、

ほんまそれ!!」と思いました。

(笑)

 

前にもターシャ・テューダについての記事でも書きましたが、

image

僕にとってバラは

「花が主役ではなくその枝葉で骨格を作るべき存在」

なので、花の自己主張が強すぎてまさに、

 

見て!わたしはここよ!!

 

と叫び立てているようなバラは

あまり好みではありません。

imageimage

バラだけでなくパンジーやその他の添花も、

華美なものは好みではないです。

(あくまで好みです。否定はしていませんよ)

 

 

残念ながら、お会いする前にピータービールズさんは

亡くなってしまいましたが、いつか農園を訪れてみたいと思います。

 

 

 

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