愛国者は信用できるか
新右翼の代表格である野村秋介は伊藤博文を暗殺した安重根を
ナショナリストとして尊敬している。
戦前では頭山満や北一輝は孫文を支援している。
このことは重要であろうし、今日2ちゃんねるなどで流行りの安直な
ナショナリズムと根本的に異なる点である。
肝心なのは本書でも触れているが戦前あるいは新右翼は、人権を主張
すれば外国のナショナリズムを認めているのである。
愛国心を統治権力と国民の側で奪い合いした結果、統治権力が勝った。
その結果、三島由紀夫は愛国心を「この言葉には官製のにほいがする」と
書くにいたる。
これを三島が書いた直後、鈴木は読み過ごしていたが、今頃になって注目する。
2ちゃんねるに、政府を批判するなら「日本から出て行けよ」という間抜けが
書き込みが多々あるが、「官製のにほい」が今では鈴木のみ成らず、誰しもが
嗅ぐことができるようになったためであろう。
【話のネタ本にGOOD】 2006年
ナショナリストとして尊敬している。
戦前では頭山満や北一輝は孫文を支援している。
このことは重要であろうし、今日2ちゃんねるなどで流行りの安直な
ナショナリズムと根本的に異なる点である。
肝心なのは本書でも触れているが戦前あるいは新右翼は、人権を主張
すれば外国のナショナリズムを認めているのである。
愛国心を統治権力と国民の側で奪い合いした結果、統治権力が勝った。
その結果、三島由紀夫は愛国心を「この言葉には官製のにほいがする」と
書くにいたる。
これを三島が書いた直後、鈴木は読み過ごしていたが、今頃になって注目する。
2ちゃんねるに、政府を批判するなら「日本から出て行けよ」という間抜けが
書き込みが多々あるが、「官製のにほい」が今では鈴木のみ成らず、誰しもが
嗅ぐことができるようになったためであろう。
【話のネタ本にGOOD】 2006年
- 鈴木 邦男
- 愛国者は信用できるか
黒字亡国
債務国アメリカを債権国日本が支え、その支える道具の米国国債が
ドル安により目減りし、日本は敗戦に値する国富を失ったことを指摘した
吉川元忠「マネー敗戦」の姉妹書の趣。
本書では日本の貿易黒字が米国を支え、それによって米国が「日本買い」
をすることを指摘。貿易黒字は日本にとって損なのである!
日本はドル建てで貿易をし、モノを米国に売ってはドルを受け取る。受け
取ったドルを売り、円に換金すれば、円高ドル安となるので、輸出が不利に
なる。またドルは米国以外の貿易にも使えるため、ドルのまま保有する。
そのドルを銀行が買う。つまり日本円の預金でドルを買うのである。
そのドルは今度は米国に投資される。それによって米国経済は活性化する。
つまり日本は内需をないがしろにしてでも、必死になって米国経済を活性化
させているのである。そうして活力を得た米国は強いドルを背景に日本企業を
買うのである。
【通勤用にGOOD】 2005年
ドル安により目減りし、日本は敗戦に値する国富を失ったことを指摘した
吉川元忠「マネー敗戦」の姉妹書の趣。
本書では日本の貿易黒字が米国を支え、それによって米国が「日本買い」
をすることを指摘。貿易黒字は日本にとって損なのである!
日本はドル建てで貿易をし、モノを米国に売ってはドルを受け取る。受け
取ったドルを売り、円に換金すれば、円高ドル安となるので、輸出が不利に
なる。またドルは米国以外の貿易にも使えるため、ドルのまま保有する。
そのドルを銀行が買う。つまり日本円の預金でドルを買うのである。
そのドルは今度は米国に投資される。それによって米国経済は活性化する。
つまり日本は内需をないがしろにしてでも、必死になって米国経済を活性化
させているのである。そうして活力を得た米国は強いドルを背景に日本企業を
買うのである。
【通勤用にGOOD】 2005年
- 三國 陽夫
- 黒字亡国―対米黒字が日本経済を殺す
誰も知らなかった賢い国カナダ
米国との区別がつきにくいカナダについて。
「ボウリングフォーコロンバイン」にて米国とカナダの対比が
為されているが、米国とはまったくの別の国とわかりはするが。
財政赤字を克服し(増税でなく歳出削減で)、人口減克服のために
積極的に難民を受け入れ(2001年時点で18.4%がカナダ国外生まれ)、
立憲君主制(エリザベス女王が国王)をひき、PKOに積極参加する。
PKOに積極参加しながら、米国の属国ではない。米国との領海紛争を
抱えながらも一歩も引かず、キューバ・北朝鮮と国交を持つ。
【話のネタ本にGOOD】 講談社+α新書 2003年
「ボウリングフォーコロンバイン」にて米国とカナダの対比が
為されているが、米国とはまったくの別の国とわかりはするが。
財政赤字を克服し(増税でなく歳出削減で)、人口減克服のために
積極的に難民を受け入れ(2001年時点で18.4%がカナダ国外生まれ)、
立憲君主制(エリザベス女王が国王)をひき、PKOに積極参加する。
PKOに積極参加しながら、米国の属国ではない。米国との領海紛争を
抱えながらも一歩も引かず、キューバ・北朝鮮と国交を持つ。
【話のネタ本にGOOD】 講談社+α新書 2003年
- 桜田 大造
- 誰も知らなかった賢い国カナダ
首相支配
細川内閣以降を振り返り、圧倒的な権限を首相が得るまでを
論証のはずが、ただ細川内閣以降を振り返っただけに留まる。
参院自民党が力を持つ過程の論証は面白い。
【物足りず】 2006年
論証のはずが、ただ細川内閣以降を振り返っただけに留まる。
参院自民党が力を持つ過程の論証は面白い。
【物足りず】 2006年
- 竹中 治堅
- 首相支配-日本政治の変貌
怪盗ジゴマと活動写真の時代
東京大学駒場図書館の職員による。
大正元年に日本で封切られ、日本を席巻した映画ジゴマ。
情報の伝達が多岐でない当時の、その伝播を調べ上げた書物。
ジゴマ映画は次々と輸入され、ノベライズまでされる。
「探偵奇談女ジゴマ」「探偵奇談ジゴマ芸者」「ジゴマ小僧のいたづら日記」と
勝手に日本人が書いていく。
【つまみ読みにGOOD】 2006年
大正元年に日本で封切られ、日本を席巻した映画ジゴマ。
情報の伝達が多岐でない当時の、その伝播を調べ上げた書物。
ジゴマ映画は次々と輸入され、ノベライズまでされる。
「探偵奇談女ジゴマ」「探偵奇談ジゴマ芸者」「ジゴマ小僧のいたづら日記」と
勝手に日本人が書いていく。
【つまみ読みにGOOD】 2006年
- 永嶺 重敏
- 怪盗ジゴマと活動写真の時代
カネが邪魔でしょうがない
明治大正成金列伝。
教科書でお馴染みの、お札に火をつけて明かりにする、あの時代の成金。
木村荘平が少しなのが残念。牛鍋屋を妾に持たせてチェーン店化し
22店舗のうち、3店舗は妹で、あとはすべて妾が切り盛り。
子供は30人を数え、荘八は「墨東奇譚」でお馴染みの画家、荘十 は直木賞作家、
荘十二は映画監督に。
それを上回るのが岩谷松平。煙草で成功し、子供は53人に及ぶ。数々の妾に
産ませた子を実子として引き取り、大切にした。その中からベルギー大使が出る。
孫には女優の森赫子。
圧倒的に面白いのが鈴木久五郎。株式相場で大儲けし財をなす。孫文に革命の
ための資金を提供をするにいたるが、最後は没落。
荒俣宏が書いていれば、もっと面白かったろうにと思う。
【話のネタ本にGOOD】 新潮選書 2005年
教科書でお馴染みの、お札に火をつけて明かりにする、あの時代の成金。
木村荘平が少しなのが残念。牛鍋屋を妾に持たせてチェーン店化し
22店舗のうち、3店舗は妹で、あとはすべて妾が切り盛り。
子供は30人を数え、荘八は「墨東奇譚」でお馴染みの画家、荘十 は直木賞作家、
荘十二は映画監督に。
それを上回るのが岩谷松平。煙草で成功し、子供は53人に及ぶ。数々の妾に
産ませた子を実子として引き取り、大切にした。その中からベルギー大使が出る。
孫には女優の森赫子。
圧倒的に面白いのが鈴木久五郎。株式相場で大儲けし財をなす。孫文に革命の
ための資金を提供をするにいたるが、最後は没落。
荒俣宏が書いていれば、もっと面白かったろうにと思う。
【話のネタ本にGOOD】 新潮選書 2005年
- 紀田 順一郎
- カネが邪魔でしょうがない 明治大正・成金列伝
悪魔の発明と大衆操作
20世紀初期のテレビ、パンチカード、火葬炉、ラジオ、ラジオ定時放送と
大衆操作。当時の写真や広告がいい。
パンチカードはナチスがユダヤ人を把握するために国勢調査で利用した
もの。
それぞれを貫くものが見えず、書籍として統一感がない。
【話のネタ本にGOOD】 2003年
大衆操作。当時の写真や広告がいい。
パンチカードはナチスがユダヤ人を把握するために国勢調査で利用した
もの。
それぞれを貫くものが見えず、書籍として統一感がない。
【話のネタ本にGOOD】 2003年