カネが邪魔でしょうがない | 中央線で読む新書

カネが邪魔でしょうがない

明治大正成金列伝。
教科書でお馴染みの、お札に火をつけて明かりにする、あの時代の成金。

木村荘平が少しなのが残念。牛鍋屋を妾に持たせてチェーン店化し
22店舗のうち、3店舗は妹で、あとはすべて妾が切り盛り。
子供は30人を数え、荘八は「墨東奇譚」でお馴染みの画家、荘十は直木賞作家、
荘十二は映画監督に。

それを上回るのが岩谷松平。煙草で成功し、子供は53人に及ぶ。数々の妾に
産ませた子を実子として引き取り、大切にした。その中からベルギー大使が出る。
孫には女優の森赫子。

圧倒的に面白いのが鈴木久五郎。株式相場で大儲けし財をなす。孫文に革命の
ための資金を提供をするにいたるが、最後は没落。

荒俣宏が書いていれば、もっと面白かったろうにと思う。

【話のネタ本にGOOD】 新潮選書 2005年
紀田 順一郎
カネが邪魔でしょうがない 明治大正・成金列伝