中央線で読む新書 -15ページ目

ウェブ炎上

炎上事例は面白いがそれを分析までされてもね。
「道徳の過剰」という指摘はなるほど。

【つまみ読みに】 2007年
荻上 チキ
ウェブ炎上―ネット群集の暴走と可能性 (ちくま新書 683)

ホワイトカラーは給料ドロボーか?

日本の生産性について書くのに「闇労働力の大きさ」を持ち出すあたりがさすが門倉貴史。

【つまみ読みにGOOD】 2007年
門倉 貴史
ホワイトカラーは給料ドロボーか? (光文社新書 305)

サブプライム問題とは何か

住宅問題としての側面と証券化の側面があり、証券化の面を扱かわれることが多い中で
税制やモーゲージの日本との違いなど住宅問題としての面も抑えていますよという新書。

【新書だからといって整理されたものではない】 宝島新書 2007年

春山 昇華
サブプライム問題とは何か (宝島社新書 254)

世界一身近な世界経済入門

新興国の、先進国への供給から消費への転換。それに伴う商品の高騰。
これで読んでピーター・ナヴァロ「ブラジルに雨が降ったらスターバックスを買え 」を読むと。

【高校生にお勧め】 2007年
門倉 貴史
世界一身近な世界経済入門 (幻冬舎新書 か 5-1)

テレビ霊能者を斬る

サブカルチャーとしての霊能力がオウム事件でお茶の間から消え、変わりに出てきたスピリチュアル。
織田無道から江原啓之へ。もうちょっと面白くなる題材。

【わざわざ読むほどのものではない】 2007年
小池 靖
テレビ霊能者を斬る メディアとスピリチュアルの蜜月 (ソフトバンク新書 57)

ヒット商品を最初に買う人たち

【中味が薄い】 2007年
森 行生
ヒット商品を最初に買う人たち [ソフトバンク新書]

旅芸人のいた風景

名著 「悪所」の民俗誌  の沖浦和光による。漂白の人生を送る「道々の者」芸遊民への愛惜。

初春や節分などの年中行事の際には、遊芸民の訪れは欠くことのできぬ民俗行事だった。
元旦などハレのときには、神や仏の仮の姿をした「祝言人」(ほかいびと)として門毎に祝福を
述べて回る。しかしひとたび日常的なケの時間に戻れば、「乞食人」(ほかいびと)として賤視
される。」(60)

【期待はずれ】 2007年
沖浦 和光
旅芸人のいた風景―遍歴・流浪・渡世 (文春新書 587)

日本はなぜ地球の裏側まで援助するのか

世論として「ODAはほどほどにしろ」という雰囲気が形成されているが、実際はODAは縮減し
その額は英国に抜かれて世界3位となった。それでもまだなお海外にくれてやる銭があったら
日本人のために使えという雰囲気にある。そういう世相に対して援助する必要があるのだと力説。
読んで面白いものではない。

【余程関心のある方はどうぞ】 2007年
草野 厚
日本はなぜ地球の裏側まで援助するのか (朝日新書 83)

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ

【期待はずれ】 2007年
太田 直子
字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (光文社新書)

「法令遵守」が日本を滅ぼす

例えば独禁法と知的財産法はぶつかり合う関係にある法律で、それぞれをそれぞれに解釈する
限りは経済社会の法として機能しない。「実は多くの企業不祥事が、複数の法律の目的がぶつか
り合う領域で生じています。その法律の目的と背後にある社会からの要請に加えて、関連する別
の法律の背後にある価値も視野に入れなければ、問題の根本的な解決につながりません。それ
は、企業に関連する法全体を体系化して、「面」でとらえるということです。」(138) それに基づき
「フルセット・コンプライアンス」を提唱する。

【通勤用にGOOD】 2007年
郷原 信郎
「法令遵守」が日本を滅ぼす (新潮新書 197)