中央線で読む新書 -11ページ目

自治体格差が国を滅ぼす

勝ち組自治体(浦安市・豊田市・亀山市etc)  負け組自治体(夕張市・木更津市・西成区etc)。
木更津の凋落ぶりには驚く。バブル期300万円以上の地価が10万円そこそこに下落。
地方に支えられる中央、中央に支えられる地方の視点も忘れない。

【通勤用にGOOD】 2007年
田村 秀
自治体格差が国を滅ぼす (集英社新書 422B) (集英社新書 422B)

昭和天皇

人間宣言しようとも「決して自らを「神」の子孫と見なすことを否定したわけではなかった」(161)昭和天皇は、占領期に靖国神社への参拝はやめようとも新嘗祭は続けた。(最晩年になってからも新嘗祭にはこだわり続けた) 

戦時後半天候常に我れに幸いせざりしは、非科学的な考えながら、伊勢神宮の御援(たす)けなかりしが故なりと思う。神宮は軍の神にあらず平和の神なり。しかるに戦勝祈願をしたり何かしたので御怒りになったのではないか」と1946年侍徒次長・木下道雄に述べる。(155)

(宮中)祭祀にこだわりつつけた昭和天皇。その視座からの書籍。

【通勤用にGOOD】 2008年
原 武史
昭和天皇 (岩波新書 新赤版 1111)

100億円はゴミ同然

元ソロモンのアナリストによる。投資銀行のアナリスト・トレーダーの日常。

【読んで損はない】 2007年
坪井 信行
100億円はゴミ同然―アナリスト、トレーダーの24時間 (幻冬舎新書 つ 1-1)

国家情報戦略

佐藤優と、韓国の国防省海外情報部日本担当・北朝鮮担当を歴任したコウ・ヨンチョルの対談。
中野学校についての第四章は面白い。

【暇つぶしに】 2007年
佐藤 優, コウ・ヨンチョル
国家情報戦略 (講談社+α新書)

ルポ 貧困大国アメリカ

なかなか面白いけれども、「第1章 貧困が生み出す肥満国民」以外は目新しさがない。

【もうひとおしのエグさがない】 2008年
堤 未果
ルポ貧困大国アメリカ (岩波新書 新赤版 1112)

戦後日本経済史

元が週刊新潮連載とあって読みやすい。エピソードも多く楽しめる。
財政投融資を源泉とした政府系金融機関(造船疑獄・昭和電工事件もこれを巡る物)に
よる統制経済などなど。

【通勤用にGOOD】 2008年
野口 悠紀雄
戦後日本経済史 (新潮選書)

スピリチュアルにハマる人、ハマらない人

茶飲み話以下。江原が「オーラ」と日常の語彙を用いた点を指摘している数行のみ、読むに値する。

【なんでこんな中味のないものが発行されているのか驚きを禁じ得ない
幻冬舎新書創刊時のラインナップの1冊なので、数あわせなのだろうけれども】 2006年

香山 リカ
スピリチュアルにハマる人、ハマらない人 (幻冬舎新書
 

ヤクザと日本

周縁としてのヤクザ論といったところ。まったく私の頭に入ってこず。

【不向き】 2008年
宮崎 学
ヤクザと日本―近代の無頼 (ちくま新書 702)

東京裁判

明治以来の憲法の中で戦争と関わったA級戦犯は、ナチスのための法体系に変更し戦争に突き進んだドイツとは根本的に異なり、いまさら明治憲法の外の法でもって犯罪人扱いされても困るわけで、しかし戦後にあって、世間は明治憲法を全否定し日本の戦争を絶対悪とした立場にたった。その齟齬が今日の今日まで続くのである。 

A級戦犯という言葉が、プロ野球などで敗戦原因をつくった選手に誤用されるのがその齟齬の象徴的事例であろう。

271頁前後にパル判事の論理がまとめられている。

【通勤用にGOOD】 2008年
日暮 吉延
東京裁判 (講談社現代新書 1924)

フリーペーパーの衝撃

つまるところ広告媒体ビジネスなんだから無料だろうが有料だろうが広告頼りには変わらない。
海外事情などが紹介。 中途半端にマーケによっていて、なもんで半端。

【物足りない】 2008年
稲垣 太郎
フリーペーパーの衝撃 (集英社新書 424B) (集英社新書 424B)