「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。 -28ページ目

「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。

日野市・豊田駅北口「Bar BAKER(バー・ベイカー)」店主のブログです。ウイスキー、ジン、カクテルなど、こだわりの洋酒と音楽。落ち着いた空間で、一息つきませんか?
おひとりさま、初めての方、女性の方も、お気軽にどうぞ。

7月も下旬に入りましたが、昨日(22日)で、関東地方もようやく梅雨明けしたようです。今年の梅雨は前半は豪雨、後半は猛暑で、既に夏のような感じでしたが、これで本当の夏ということですね。厳しい暑さが続きそうなので、体調管理にも気をつけたいものです。暑すぎるせいか、このところ客足も鈍いので、いつも来てくれている面々も含め、みなさま、応援よろしくお願いします。

 

本日(23日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(30日)は、営業する予定であります。

 

昨日(22日)は、当店の定例会こと、「第70回オールド&レア・ボトル会」を開催しました。この会は「ひとりではなかなか開けられない昔のボトルや珍しいボトルを思い切って開けて、皆で雑に飲もうよ」という趣旨で、こういったイベントを通して、お客さん同士、当店や僕も含めて、いろいろなつながりが生まれたり深まったりしてくれたら、という思いで、基本的に毎月開催しています。

 

 

画像は、左から、くら(蔵)・シェリーカスク、タムナヴーリン・レッドワインカスク、オズボーン・フィノ・キンタ、ハーベイ・ブリストル・クリーム。「くら(蔵)・シェリーカスク」は、沖縄県のヘリオス酒造製のピュアモルト・ウイスキーで、オロロソ・シェリー樽で後熟を施しています。沖縄県のウイスキーというと、以前、「暦(れき)」というピュアモルト・ウイスキーがあったのですが、本当にこれがモルト・ウイスキーなのか?と思うくらい強烈な個性というか泡盛風味があり、かなり飲み手を選ぶ味わいだなという印象がありました。それに対して、この「くら(蔵)・シェリーカスク」は、独特な個性(いわゆる泡盛感です)はあるものの、かなりマイルドになっており、さらにシェリー樽で後熟を施すことによって果実感が加わり、だいぶ飲みやすくなっています。氷を入れて冷やすと、クセが抑えられて、すっきり飲めるように感じました。珍しいボトルを寄贈してくれたFさん、いつもありがとうございます。

 

「タムナヴーリン・レッドワインカスク」は、スコットランド北部、スペイサイド地方産のシングルモルト・ウイスキー、タムナヴーリンのカスク・エディション・シリーズのひとつです。ジャーマン・ピノノワールの赤ワイン樽で後熟を施しており、葡萄由来の果実感、かすかな渋みも感じられ、シェリー樽とは一味違った個性があり、なかなか面白い仕上がりでした。当店で普段から置いてあるタムナヴーリン・シェリーカスクと飲み比べてみるのも、樽による違いがわかって興味深いかと思います。

 

「オズボーン・フィノ・キンタ」は、シェリーの名門、オズボーン社の看板商品のひとつで、パロミノ原酒を酵母被膜下で熟成させたフィノ・タイプの上級品です。通常品のフィノと比べて、ソレラの開始年が古く、熟成期間も長くなっています。フィノは冷やして飲むのが王道ですが、このフィノ・キンタは口あたりもやわらかく、常温で飲んでも美味しいです。お約束の1:1のトニック割りも最高です。

 

「ハーベイ・ブリストル・クリーム」は、シェリーの名門、ハーベイ社の看板商品で、パロミノ原酒を酸化熟成させたオロロソと、極甘口の高級品種、ペドロヒメネスをブレンドしたクリーム・タイプの代表的な銘柄としても知られています。目を惹く青いボトルは、ガラス工芸が盛んなブリストルの街を象徴しているそうです。香り、味わいともに、程よい深みがあり、さすがはエリザベス女王御用達だなぁという美味しさで、サンデマン党員のみなさんにも人気でしたよ。

 

 

ハーベイ・ブリストル・クリーム。英国紳士っぽいラベルの下部には、エリザベス女王御用達の紋章と文言が記載されています。

 

そして、そら豆とチーズのスコーンを焼いてきてくれたUさん、ありがとうございました。焼きたてほかほかで美味しかったです。

 

 

暑いので、冷めても美味しいものにしようと思って、僕はハーブウインナーのラタトゥイユ風を作りました。ハーブウインナー、茄子、ズッキーニ、玉葱をトマトソースで炒め煮にしました。みなさんにも好評でよかったです。

 

 

楽しい会が続いているのは、皆のおかげです。いつもありがとうございます。また来月も、定例会、ゆるい会のダブル開催を予定しています。席に余裕があれば、飛び入り参加できる場合もありますが、予約していただくと、おつまみなども確実に用意できます。新メンバーも随時募集中ですので、興味のある方は、お気軽にお問合せください。

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107

 

7月も折り返しです。世間的には3連休ですが、みなさま、いかがお過ごしですか? ここ数日、暑さが少し落ち着いていましたが、今日から再び猛暑が続くようです。体調管理にも気をつけたいものですね。

 

世間では連休中ですが、16日(日)、17日(月・祝)ともに、当店は通常営業しています。暑くなりそうですが、一息つきに来ませんか? お待ちしております。なお、来週の日曜日(23日)は、お休みをいただく予定であります。

 

ここで、音楽ネタでも。前回の記事で少し紹介した女流ピアニスト、PAT MORAN(男のような名前ですが女性です)のアルバムを、もう少し詳しく見てみたいと思います。

 

 

THIS IS PAT MORAN / PAT MORAN / AUDIO FIDELITY

 

1950年代、ジャズ界では数少ない女流ピアニストの草分けの1人として活躍したPAT MORANは、自身のピアノ・トリオにジャズ・シンガーのBEV KELLYを加えたジャズ・コーラス・グループ、PAT MORAN QUARTETとしても活動していました。本作は、そんな彼女が吹き込んだ唯一のピアノ・トリオ作品であり、他の作品のように歌が入っていないぶん、ピアニストとしてのMORANを堪能できる1枚になっています。メンバーは、MORAN(ピアノ)、SCOTT LAFARO(ベース)、JOHNNY WHITED(ドラムス)によるピアノ・トリオ編成で、1956年の録音であります。やはり、本作最大の注目は、後にピアノの巨人、BILL EVANSの第1期レギュラー・トリオのメンバーとして活躍し、EVANSとの緊密なインタープレイで名声を得ながらも、夭折してしまった天才ベース奏者、SCOTT LAFAROが参加していることでしょう。饒舌なベース・ソロだけでなく、気持ちよく4ビートを刻むベース・ランニングも含めて、縦横無尽に弾きまくる爆音ベースがとても格好いいです。個人的な一推しは、パーカッシブで斬新なアレンジも楽しい「COME RAIN OR COME SHINE」で、ベース・ソロの技巧、バックで刻む4ビート、ともに痺れる格好よさですよ。その他にも、スロー・テンポで堅実に刻む「IN YOUR OWN SWEET WAY」、アップ・テンポでグイグイ刻む「BLACKEYED PEAS」、スローから急速テンポに切り替わるのも楽しい「I COULD HAVE DANCED ALL NIGHT」など、聴きどころが満載です。本来、主役であるはずのMORANのピアノがLAFAROのベースに喰われてしまっている感がありますが、「STELLA BY STARLIGHT」、「SOMEONE TO WATCH OVER ME」などの4曲では、彼女の珍しいソロ・ピアノも聴くことができます。普段の小粋な雰囲気のスタイルをかなぐり捨てて、力強いタッチで鍵盤を叩くMORANを楽しめるだけでなく、EVANS TRIO加入前のLAFAROの超絶ベースも楽しめる、とても興味深い1枚でありますよ。

 

先日、早めのお盆も兼ねて(毎月行ってますが)、母の墓参りに行ってきました。日々を送っているといろいろありますが、心穏やかになったような気がします。

 

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107

 

まだ梅雨明けはしていないはずですが、このところ、まるで夏のような暑さが続いています。毎年、この時期は厳しいのですが、雨が降っても暑すぎても客足は鈍るので、残念ながら活気のない日々が続いています。お客さんが来てくれないことには頑張りようがないので、みなさま、何卒よろしくお願いします。

 

本日(9日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願いします。なお、来週の16日(日)、17日(月・祝)の連休は、通常営業する予定であります。

 

昨日(8日)は、わりと好評なので、ゆるい会の第8弾として「ゆるい7月会」を開催しました。定例会のように気合は入っておらず、ゆるいラインナップを飲みながら、こってりマフィンを食べて、ゆるい(チルい?)時間を過ごそうよという、まったりとしたイベントです。ゆるい空気感が好きという方々もいて、新規参入もしやすいかと思いますので、興味のある方は、ぜひお問合せください。

 

 

画像は、左から、サンデマン・フィノ、サンデマン・ミディアム・スイート、カティサーク・ストーム、林檎酒(りんちんちゅう)。「サンデマン・フィノ」は、シェリーとポートワインの名門、サンデマン社のクラシック・シェリー・シリーズのひとつで、パロミノ原酒を酵母被膜下で熟成させた、すっきり辛口のフィノ・タイプです。1:1のトニック割りにすると、何杯でも飲めそうな、危険な美味しさです。

 

「サンデマン・ミディアム・スイート」は、同じくサンデマン社のクラシック・シェリー・シリーズのひとつです。パロミノ原酒を酸化熟成させたオロロソと、極甘口の高級品種、ペドロヒメネスをブレンドしたゴールデン・タイプで、甘味、酸味、熟成感のバランスが絶妙です。当店のレギュラー・シェリーでもあり、この味わいで洗脳されている人も多いです(笑)。飲み比べの参考商品として、並べてみました。

 

「カティサーク・ストーム」は、帆船のラベルでお馴染みのブレンデッド・スコッチ、カティサークのプチ上級品です。モルト原酒の比率が高く、ノンエイジ(年数表記なし)ではあるものの、熟成期間も長めになっています。通常のカティサークを全体的に濃くしたような感じで、香り、味わい、ともに深みが増しています。手頃でなかなか美味しかったのですが、現在は残念ながら終売になっています。

 

「林檎酒(りんちんちゅう)」は、このところ、ゆるい会のブームになっている永昌源の中国果実酒シリーズ(2017年からキリンが販売を手掛けている)のひとつで、青りんごを丸ごと漬け込んで造られています。当店で人気の「アップルワイン」の赤りんご(いわゆる林檎です)感とは異なる、みずみずしい青りんご感がみなさんに人気で、1日で空きました。永昌源の中国果実酒では「杏露酒」が圧倒的に有名ですが、こういった兄弟銘柄を飲んでみるのも楽しいですね。また次回も検討してみます。

 

今回のマフィンは、ガーリック芋ビアハム・マフィンにしました。ガーリックを練り込んだ芋の下に前回はハーブハムを敷きましたが、今回はビアハム(ビアソーセージの薄切り)にしてみました。また、トッピングに赤唐辛子とガーリックチップを加えて、ペペロン風にしてみました。皆にも好評でよかったです。

 

 

近所の喫茶店「BEATRICE(ベアトリーチェ)」のママからお土産でいただいた、山梨県産のスモークチーズも使わせてもらいました。いつもありがとうございます。

 

 

久しぶりに、いか姿フライ。お酒との相性もバッチリです。通常品も美味しいけれど、からしマヨネーズ味も病みつきになります(笑)。

 

 

そして、今回は、夭折したジャズ・ベースの革命児、SCOTT LAFARO(1961年7月6日没)に敬意を表して、BGMはLAFARO関連のアルバムのみ、かけていましたよ(気付いた人、いたかな?)。最も有名な第1期BILL EVANS TRIOの4部作以外では、PAT MORAN、BOOKER LITTLEなど。

 

 

THIS IS PAT MORAN / PAT MORAN / AUDIO FIDELITY

 

普段の女性らしい小粋な雰囲気を投げ捨てて、力強いタッチで鍵盤を叩くPAT MORAN(ピアノ)の後ろで、縦横無尽に弾きまくるSCOTT LAFAROの爆音ベースが最高に格好いいです。後にBILL EVANS TRIOで聴かせるインタープレイとは一味違った魅力がありますよ。そして、何と言ってもジャケットが素敵! またそのうち、紹介記事も書いてみたいと思います。

 

ゆるい会、定例会、ともに、新規参入メンバーも大歓迎です。基本的に毎月開催していますので、興味のある方は、ぜひお問合せください。

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107

 

7月になりました。2023年も半分が過ぎたわけですが、毎年のことながら梅雨の時期は活気のない日々が続いています。お客さんが来てくれないことには頑張りようがないので、普段来てくれている面々も含め、みなさま、応援よろしくお願いします。

 

本日(2日)は、日曜日ですが当店は通常営業しています。昨日とは打って変わって天気もよさそうですし、お時間がございましたら、一息つきに来ませんか? お待ちしております。なお、来週の日曜日(9日)は、お休みをいただく予定であります。

 

ここで、毎月恒例、6月末締めの当店での人気ランキングを見てみたいと思います。今回も大きな動きはありませんでした。

 

それでは、さっそく・・・。

 

 1位 タンカレー

 2位 ジョニーウォーカー

 3位 サンデマン

 4位 ブラックニッカ

 5位 角瓶

 6位 オールド

 7位 アップルワイン

 8位 ラフロイグ

 9位 スーパーニッカ

10位 響

 

11位 タリスカー

12位 プリマス

13位 アードベッグ

14位 バランタイン

15位 カリラ

16位 エギュベル

17位 カティサーク

18位 ラガヴーリン

19位 バッファロートレース

20位 ヘイマン

 

21位 ゴードン

22位 ヘネシー

23位 山崎

24位 ビーフィーター

25位 ボウモア

26位 ブッシュミルズ

27位 竹鶴

28位 グレンファークラス

29位 キャプテンモルガン

30位 ローヤル

 

 

画像は、左から、バッファロートレース、タリスカー10年、白州NA。「バッファロートレース」は、同名のバッファロートレース蒸溜所製のバーボン・ウイスキーで、銘柄名やラベルの印象に反してまろやかな味わいで、当店でも安定した人気があります。マッシュビル(原料の比率)は、コーン80%、ライ麦10%、大麦麦芽10%で、比較的、コーンの割合が高くなっています。年数表記はありませんが、8~12年熟成の原酒のみを厳選して使用しているため、口あたりはやさしめです。

 

「タリスカー10年」は、スコットランド北西部に浮かぶスカイ島産のシングルモルト・ウイスキーです。島ものならではの潮っぽさがあり、胡椒のようなパンチの効いた力強い味わいで、当店でも安定した人気があります。当店の人気ランキング10位の「響」に迫っており、近いうちにトップ10入りもあるかもしれません。

 

「白州NA(ノンエイジ)」は、サントリーの誇る、白州蒸溜所製のシングルモルト・ウイスキーです。よく比較される「山崎」は、スモーキーさはほとんど感じられず、まろやかで万人受けしそうな味わいですが、「白州」は、少しスモーキーでさっぱりした味わいになっています。先月、話題の「白州ハイボール缶」が発売された影響もあり、当店でも白州のソーダ割りを注文する方が明らかに増えました。白州、山崎、響は、相変わらず品薄状態が続いているので、ハイボール缶を生産する余裕があるんだったら、ウイスキーそのものをもっと流通させてほしいものですが・・・。

 

 

僕も買って飲んでみました。缶の下部に「香るスモーキー」と記載されているとおり、白州NAを使って普通にハイボールを作るよりも、ピート由来のスモーキーさが強めに感じられます。最近の白州はマイルド志向になっているような気がしますが、以前の白州が好きだった方にとっては懐かしく感じる味わいかもしれませんね。8月には「山崎ハイボール缶」も発売されるらしいので、そちらも楽しみです。

 

今回のランキングでも、大きな動きはありませんでしたが、ブッシュミルズが竹鶴、グレンファークラスを抜いて26位に上がりました。また、上の記事でも書きましたが、タリスカーと響の差が詰まっているので、近いうちに10位が入れ替わるかもしれません。先月は両方ともあまり伸びませんでしたが、ジョニーウォーカーとサンデマンの2位争いも注目です。

 

おまけ。

 

僕がほぼ毎日、仕事前にお茶を飲みに行っている近所の喫茶店「BEATRICE(ベアトリーチェ)」の看板娘(猫)、レイチェルが、先日、店に来て8周年を迎えたそうですよ。時々出てきて愛嬌を振りまかれると、ほっこり癒されます。

 

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107

 

6月も最終週になりました。梅雨の時期は厳しい日々が続きますが、何とかよいかたちで締めくくり、7月に繋げていきたいものです。みなさま、応援よろしくお願いします。

 

本日(25日)は、当店はお休みをいただきます。今回は3週間休みなしだったので、何だか久しぶりです。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(7月2日)は、営業する予定であります。

 

ここで、音楽ネタでも。先日、ちょっと嬉しいことがありました。6月5日に亡くなってしまった歌手、ASTRUD GILBERTOに敬意を表して、当店のインスタグラムに彼女のアルバム写真を投稿したところ、何と!彼女の孫娘であるSOFIA GILBERTOさんから、いいね!とコメントをいただいたのですよ。名前がGILBERTOとなっていたので、ファンの方がアカウント名として使っているのかなと思ったら、まさか、孫娘だったとは驚きです。

 

 


SOFIA GILBERTOさん(画像は、SOFIAさんのインスタグラムから)。JOAOとASTRUDのGILBERTO夫妻の息子、JOAO MARCELO GILBERTOの娘ということで、偉大なるJOAOとASTRUD、双方の血を引いているわけです。何となくASTRUDの面影もあるような気もしますね。

 

 

こんな可愛らしい孫娘がいるとは知らなかったです。まだ7歳ですが、すでにシンガーソングライターとして活動しているそうです。将来がとても楽しみですね。

 

というわけで、少し前に軽く取り上げたASTRUD GILBERTOの初ソロ・アルバムについて、もう少し詳しく見てみたいと思います。

 

 

THE ASTRUD GILBERTO ALBUM / ASTRUD GILBERTO / VERVE

 

ASTRUD GILBERTOは、元々は歌手ではなく、普通の主婦でした。当時の夫で、ボサノヴァを世界中に広めた立役者の1人でもあるJOAO GILBERTO(ギター、ヴォーカル)が、ジャズ界の名手、STAN GETZ(テナー・サックス)、ボサノヴァの天才作曲家、ANTONIO CARLOS JOBIM(ピアノ、ヴォーカル)と組んで、1963年に吹き込んだ大名盤「GETZ/GILBERTO」(verve)の収録曲のうち、「THE GIRL FROM IPANEMA」、「CORCOVADO」の2曲で、英語パートのヴォーカルを務めたのが、彼女の初録音でした。語学教師をしていたドイツ人の父とブラジル人の母との間に生まれたASTRUDは、母国語のポルトガル語のほか、英語を含め、複数の言語を話すことができたそうで、たまたま彼女の鼻唄を耳にしたプロデューサーのCREED TAYLORが、歌手としての彼女の声質に惚れ込んだことがきっかけですが、世界を狙うにあたって英語で歌えることも大きかったようです。「THE GIRL FROM IPANEMA(イパネマの娘)」の大ヒットにより、一躍、大人気歌手になったASTRUDが満を持して吹き込んだソロ・アルバムが本作で、1965年の録音であります。ANTONIO CARLOS JOBIMの名曲の数々(JOBIM本人もピアノ、コーラスで参加)を、MARTY PAICH編曲によるストリングス・オーケストラをバックに、力の抜けた鼻唄スタイルで唄っています。冒頭の「ONCE I LOVED」からラストを締めくくる「ALL THAT’S LEFT IS TO SAY GOODBYE」まで、ずらっと名曲が並んでいますが、2曲目の「AGUA DE BEBER(おいしい水)」では、作曲者のJOBIM本人とデュエットで唄っており、例の印象的なスキャットも聴くことができます。個人的に最も好きなのは、ボサノヴァ黎明期の歌手、SYLVIA TELLESに捧げられた美しいバラード曲の「DINDI」です。曲を書いたJOBIM、捧げられたSYLVIA、ほかにも様々な人がカバーしていますが、個人的には最初に聴いたASTRUDバージョンの刷り込みが強いです。ちなみに、この曲を捧げられたSYLVIA TELLESは、交通事故により32歳の若さで亡くなっており、優しくて悲しい、何とも言えない味わいのある曲です。

 

ずいぶん長くなってしまいましたが、先日、亡くなってしまったボサノヴァ歌手、ASTRUD GILBERTOについての紹介でした。あらためて、ご冥福をお祈りいたします。

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107