「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。 -26ページ目

「Bar BAKER(バー・ベイカー)」のブログ。

日野市・豊田駅北口「Bar BAKER(バー・ベイカー)」店主のブログです。ウイスキー、ジン、カクテルなど、こだわりの洋酒と音楽。落ち着いた空間で、一息つきませんか?
おひとりさま、初めての方、女性の方も、お気軽にどうぞ。

9月も下旬に入りました。ここ数日は日中の暑さも和らいでいますが、朝晩はかなり涼しくなりました。また、この時期を象徴する彼岸花が咲いてきたり、秋の訪れを感じますね。

 

本日(24日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願いします。先週の連休も含めて、いまひとつ活気のない日々が続いているので、みなさま、応援よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(10月1日)は、通常営業の予定であります。

 

昨日(23日)は、当店の定例会こと、「第72回オールド&レア・ボトル会」を開催しました。この会は「ひとりではなかなか開けられない昔のボトルや珍しいボトルを思い切って開けて、皆で雑に飲もうよ」という趣旨で、こういったイベントを通して、お客さん同士、当店や僕も含めて、いろいろなつながりが生まれたり深まったりしてくれたら、という思いで、基本的に毎月開催しています。今回は、ウイスキーは突き抜けた1本のみにして、その他はシェリーを3本、投入しましたよ。

 

 

画像は、左から、オールドモルトカスク・グレンマレイ21年、サンデマン・キャラクター、サンデマン・アルマダ、サンデマン・ペドロヒメネス。「オールドモルトカスク・グレンマレイ21年」は、名門ボトラーズ、ハンターレイン社の看板商品、オールドモルトカスク・シリーズのひとつです。スコットランド北部、スペイサイド地方のグレンマレイ蒸溜所のシングルモルト原酒を、リフィル・バーボン樽で21年熟成、シングルカスク(単一樽)、50%のハイストレングスで瓶詰めしたものです。スペイサイド地方ならではの穏やかでクセのない原酒に、香り、味わいともに、長期熟成による深みが加わり、アタマ一つ突き抜けた美味しさでした。貴重なボトルを寄贈してくれたFさん、いつもありがとうございます。

 

上級サンデマン3兄弟は、シェリーとポートワインの名門、サンデマン社のプレミアム・シェリー・シリーズの面々です。いつもは、ドンフィノ、キャラクター、アルマダの3兄弟を投入することが多いですが、今回は趣向を変えて、すっきり辛口のドンフィノに代えて、極甘口のペドロヒメネスを投入しましたよ。

 

「サンデマン・キャラクター」は、フィノを再酒精強化して酸化熟成させたアモンティリャードと、極甘口の高級品種、ペドロヒメネスをブレンドした、ほんのり甘口のミディアム・タイプで、ソレラ・システムで9年程熟成を施しています。

 

「サンデマン・アルマダ」は、パロミノ原酒を酸化熟成させたオロロソと、極甘口の高級品種、ペドロヒメネスをブレンドした、こってり甘口のクリーム・タイプで、ソレラ・システムで10年程熟成を施しています。

 

「サンデマン・ペドロヒメネス」は、希少な高級品種、ペドロヒメネス原酒のみを酸化熟成させた、極甘口のペドロヒメネス・タイプで、ソレラ・システムで10年程熟成を施しています。糖度がとても高いため、ドロッと濃厚で、液色も琥珀色を超えて、もはや黒いです。ものすごく甘いので、そのまま飲むのはなかなか厳しいですが、慣れてくると普通に飲めるようになってしまうのが面白いところです。また、こいつをスーパーカップ・アイスにかけると、大人な味わいの贅沢アイスクリームになり、とても美味しいですよ。

 

 

僕は、ウイスキー漬け果実入りクリームチーズ・パンケーキを作りました。先日のゆるい会で使ったスコッチ、ハイランドクイーン・シェリーカスクの残りで漬け込んだドライフルーツをクリームチーズに練り込み、パンケーキで挟みました。たっぷり挟んでいるので、見た目以上に重いですが、皆にも好評でよかったです。美味しい!と、お代わりしてくれるのを見るのは、作った甲斐がありますし、何より嬉しいものです。

 

 

楽しい会が続いているのは、皆のおかげです。いつもありがとうございます。また来月も、定例会、ゆるい会のダブル開催を予定しています。昨日もいましたが、席に余裕があれば、飛び入り参加できる場合もありますが、予約していただくと、おつまみなども確実に用意できます。新メンバーも随時募集中ですので、興味のある方は、お気軽にお問合せください。

 

そして、長くなりますが、ビールまつりのご案内です。今度の週末、9月30日(土)、10月1日(日)の2日間、豊田駅南口から徒歩10分程の豊田一号公園にて、「豊田収穫祭」が開催されます。都内のクラフトビール・ブルワリー7社のほか、地域の飲食店なども出店するようです(当店は出店しません)。また、花火も打ち上げるそうですよ。

 

 

 

9月30日(土)は、豊田駅北口側では、メイン通りで「第20回ひのよさこい祭」、多摩平第七公園で「オクトーバーフェスタinたまだいら」も開催されるので、賑やかな(うるさい?)一日になりそうです。

 

お彼岸ということで、先日、母のお墓参りに行ってきました。あれから1年半が経ちました。いろいろありますが、心穏やかに過ごしたいものです。

 

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107

 

9月も折り返しを過ぎましたが、日中は30℃を超える日が多く、まだまだ暑いですね。夏の疲れが出てくる時期なので、体調管理にも気をつけたいものです。

 

世間的には3連休中ですが、当店は17日(日)、18日(月・祝)、ともに通常営業していますので、よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(24日)は、お休みをいただく予定であります。

 

ここで再び、アルバム紹介でも。僕の大好きなピアニスト、エヴァンス先生こと、BILL EVANSは、誕生日が8月16日、命日が9月15日ということで、毎年8月~9月にかけては聴く頻度がいつも以上に高くなります。先日、ソロ・ピアノ・アルバム「EASY TO LOVE」の紹介記事を書きましたが、今回は彼の初リーダー作を紹介してみたいと思います。

 

 

NEW JAZZ CONCEPTIONS / BILL EVANS / RIVERSIDE

 

1950年代半ば、BILL EVANS(ピアノ)は、サイドマンとして、JERRY WALD(クラリネット)、GEORGE RUSSELL(アレンジャー)、TONY SCOTT(クラリネット)、LUCY REED(ヴォーカル)などと共演しており、既にレコーディングも経験していたのですが、彼自身の初リーダー作を吹き込まないかという話が来た際には、あまり乗り気ではなく、尻込みしたそうです。そこで、riversideレーベルのプロデューサー、ORRIN KEEPNEWSは、選曲からメンバー選びまで好きにしていいということで説得して、録音に漕ぎつけたそうです。ちなみに、EVANSのデモテープを聴かせて、riversideレーベルに売り込んでくれたのは、学生時代(サウスイースタン・インディアナ・カレッジ)の仲間、MUNDELL LOWE(ギター)です。そんな経緯で集められた初リーダー・セッションのメンバーは、EVANS(ピアノ)、TEDDY KOTICK(ベース)、PAUL MOTIAN(ドラムス)のピアノ・トリオ編成で、1956年の録音であります。まず全体を通して感じられるのは、モダン・ジャズにおけるジャズ・ピアノのスタイルを確立し、ピアノ、ベース、ドラムスによるピアノ・トリオの原型を築き上げた天才ピアニスト、BUD POWELLの影響がとても大きいことです。EVANSというと、クラシックの影響を受けた複雑で美しい和音や、ペダルを多用した繊細な演奏が思い浮かびますが、本作におけるEVANSは、力強いタッチでリズミカルに弾いている曲も多い印象です。冒頭の「I LOVE YOU」や、ライヴ演奏時のオープニング、クロージングのテーマ曲にもなっていた「FIVE」では、繊細さよりも力強さが目立ちます。後のEVANS TRIOのような三位一体のインタープレイもないので、バップの影響を受けた、ごく一般的なピアノ・トリオという感じです。そんななか、「WALTZ FOR DEBBY」、「MY ROMANCE」、「I GOT IT BAD AND THAT AIN’T GOOD」の3曲は、短いながらもソロ・ピアノで吹き込まれており、トリオ演奏の合間のいいアクセントになっていますし、後のEVANSに繋がってくる繊細な要素もありますよ。本作は、偉大なるエヴァンス先生の初リーダー作ではありますが、当時は発売から1年で800枚ほどしか売れなかったそうです。とはいえ、ピアノの巨人、BILL EVANSの原点となった作品として、現在まで聴き継がれているわけで、とても興味深い1枚であります。

 

おまけ:

 

ほぼ毎日、仕事の前にお茶を飲みに行っている近所の喫茶店「BEATRICE(ベアトリーチェ)」の看板猫の一匹、ケビン(白黒のやんちゃな方)が、店に来て2年経ったそうですよ。華奢な子猫だったのが、ずいぶん大きくなって! 最近は、裏の棚の上がお気に入りみたいです(笑)。

 

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107

 

9月も中旬に入ろうとしています。台風による大雨の影響で、連日の猛暑も一段落したかと思いきや、今日からは再び残暑の厳しい日々が復活するようです。とはいえ、朝晩の暑さは落ち着いてきているので、飲み歩く人たちが増えることを期待したいです。みなさま、応援よろしくお願いします。

 

本日(10日)は、日曜日ですが当店は通常営業しています。天気も回復するようですし、お時間がございましたら、一息つきに来ませんか? お待ちしております。

 

訂正:すっかり失念していましたが、今度の週末は、世間的には連休になっていますね。なので、当店のお休みは1週間遅らせて、17日(日)、18日(月・祝)ともに、通常営業する予定であります。よろしくお願いします。

 

昨日(9日)は、わりと好評なので、ゆるい会の第10弾として「ゆるい9月会」を開催しました。定例会のように気合は入っておらず、ゆるいラインナップを飲みながら、こってりマフィンを食べて、ゆるい(チルい?)時間を過ごそうよという、まったりとしたイベントですが、ゆるい空気感が好きという方々もいて、新規参入もしやすいかと思いますので、興味のある方は、ぜひお問合せください。

 

 

画像は、左から、オズボーン・フィノ、オズボーン・ミディアム、ハイランドクイーン・シェリーカスク、藍苺酒(らんめいちゅう)。「オズボーン・フィノ」は、シェリーの名門、オズボーン社のスタンダード・ラインナップのひとつで、パロミノ原酒を酵母被膜下で熟成させた、すっきり辛口のフィノ・タイプです。

 

「オズボーン・ミディアム」は、同じくオズボーン社のスタンダード・ラインナップのひとつで、フィノを再酒精強化して酸化熟成を施したアモンティリャードと、極甘口の高級品種、ペドロヒメネスをブレンドした、ほんのり甘口のミディアム・タイプです。

 

「ハイランドクイーン・シェリーカスク」は、お手頃ブレンデッド・スコッチ、ハイランドクイーンのラインナップのひとつです。裏ラベルの能書きによると、シェリー樽で9ヶ月以上、後熟を施しているそうですが、本当にそれだけ?と思うほど、香り、味わいともに、いわゆるシェリー感が強いです。お手頃価格帯で、ここまで濃厚なシェリー感のあるボトルは珍しいと思いますよ。

 

「藍苺酒(らんめいちゅう)」は、杏露酒でお馴染み、永昌源の中国果実酒シリーズ(2017年からキリンが販売を手掛けている)のひとつで、厳選されたブルーベリーを漬け込んで造られています。そのまま飲んでもフルーティで美味しいですが、カクテルの風味づけ素材としても面白く、ジン、スイート・ベルモットと合わせて、ネグローニ風にしたもの(カンパリを藍苺酒に置き換えている)が、とても美味しかったです。発案したFさん、流石です。

 

今回のマフィンは、原点回帰して、コンミートを練り込んだ、こってり芋マフィンを作りましたよ。元々は、このマフィンを定例会や街バルで提供してみたら好評だったところからマフィン企画が始まっていたり、たらこ風味、ガーリック風味、柚子味噌風味などのバリエーションが生まれたりしているので、こってり芋マフィンは、いわば原点でもあるわけです。

 

 

大間まぐろ一本釣りまんじゅう。何だかすごい名前のおまんじゅうですが、まぐろ風味というわけではなく(笑)、白あんにカシスを練り込んだ、お洒落系(?)まんじゅうです。こちらはKさんからのお土産です。いつもありがとうございます。

 

 

殻付きアーモンド。こちらはYちゃんからの差し入れです。いつもありがとうございます。

 

 

そして、今回は9月ということで、BGMには、名曲「SEPTEMBER」をお洒落にカバーしている土岐麻子(とき・あさこ)さんをかけながら、ゆるいひとときを楽しみましたよ。ちょっと鼻にかかった声がほんわかした雰囲気を醸し出していて(演奏陣は腕利き揃いで聴き応えあり)、とても好きなのです。

 

 

STANDARDS ~土岐麻子ジャズを歌う~ / ASAKO TOKI / LVING DINING & KITCHEN

 

1990年代から活躍していたCYMBALS(シンバルズ)の解散後、ソロ歌手となった土岐麻子さんの初ソロアルバム(2004年)で、この後、しばらく続いた洋楽カバー集「STANDARDS ~土岐麻子ジャズを歌う~」シリーズの1枚目。選曲やアレンジも秀逸です。

 

ゆるい会、定例会、ともに、新規参入メンバーも大歓迎です。基本的に毎月開催していますので、興味のある方は、ぜひお問合せください。

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107

 

9月に入りましたが、まだまだ日中は暑い日が続いています。とはいえ、日の出が遅くなってきたり、夜の暑さは和らいできたり、徐々に秋が近づいている気配もありますね。これから涼しくなって、飲み歩く人たちが増えてくれることを期待したいところです。みなさま、応援よろしくお願いします。

 

本日(3日)は、当店はお休みをいただきます。また月曜日以降、お待ちしておりますので、よろしくお願いします。なお、来週の日曜日(10日)は、営業する予定であります。

 

ここで、毎月恒例、8月末締めの当店での人気ランキングを見てみたいと思います。今回は久しぶりに上位陣に動きがありましたよ。

 

それでは、さっそく・・・。

 

 1位 タンカレー

 2位 ジョニーウォーカー

 3位 サンデマン

 4位 角瓶

 5位 ブラックニッカ

 6位 オールド

 7位 アップルワイン

 8位 ラフロイグ

 9位 スーパーニッカ

10位 響

 

11位 タリスカー

12位 プリマス

13位 アードベッグ

14位 バランタイン

15位 エギュベル

16位 カティサーク

17位 カリラ

18位 ラガヴーリン

19位 バッファロートレース

20位 ヘイマン

 

21位 ゴードン

22位 ヘネシー

23位 山崎

24位 ブッシュミルズ

25位 ビーフィーター

26位 ボウモア

27位 竹鶴

28位 グレンファークラス

29位 キャプテンモルガン

30位 ローヤル

 

 

画像は、左から、プレミアム角瓶、デュワーズ12年、ジェントルマン・ジャック。「プレミアム角瓶」は、サントリーの誇る大定番ウイスキー、角瓶の兄弟銘柄で青いラベルが目印です。「プレミアム」の名前の通り、ワンランク上の角瓶として造られており、モルト原酒の比率が高く、熟成期間も長いため、口あたりもやわらかく、香りや味わいにも深みが出ています。ボトルも角瓶らしさを残しつつも上質感を追求した、プレ角専用の型を使った瓶になっています。2013年に発売されたものの、角瓶の名前を冠しているわりにオールドよりも高いこともあって、それほど売り上げを伸ばすことができず、残念ながら2016年には終売となってしまいました。相次ぐ値上げに苦しむ現在から見れば、この味わいで定価¥2000なら、むしろお買い得感があるくらいですけどね。

 

「デュワーズ12年」は、ブレンデッド・スコッチの定番、デュワーズのプチ上級品です。突出した何かがあるわけではありませんが、とにかく全体のバランスがよく、ストレート、ロック、ハイボール、カクテルなど、どんな飲み方をしても美味しく楽しめる優等生です。コストパフォーマンスも優秀で、スコッチの御三家、ジョニ黒、バランタイン12年、シーバスリーガル12年とも互角に戦える銘柄です。

 

「ジェントルマン・ジャック」は、テネシー・ウイスキーの代表格、ジャックダニエルの上級品で、チャコール濾過を2回(樽熟成の前と後)施すことにより、口あたり、味わいともに、やわらかい仕上がりになっています。若干、色合いが淡いのは、熟成後にも濾過をしているためです。当店のジャックダニエルは、ここ数年、150周年ボトル(イギリス市場向け)を使っていましたが、しばらく前にストックが尽き、続いて投入したマスターディスティラーも空いたため、久しぶりにジェントルマン・ジャックが復活しました。ジャックコーク缶に倣ってコーラ割りにしても美味しいですよ。

 

今回のランキングでは、久しぶりに上位陣に動きがあり、このところ猛追していた角瓶がブラックニッカを追い抜き、4位に再浮上しました。当店では、通常の角瓶(黄角)だけでなく、白角、復刻角、プレ角と兄弟銘柄もありますので、角瓶党のみなさま、ぜひ、お楽しみください。

 

そういえば、先月、発売になった山崎ハイボール缶ですが、不思議なことに、当店では全く盛り上がりませんでした。ジャックコーク缶や白州缶が発売になったときには、ジャックダニエル・コーラ割りや白州ハイボールのオーダーが急増したので、山崎缶が発売されたら、山崎ハイボールのオーダーが増えそうだなと思っていたのですが、そんなことは全くありませんでした。わからないものですね。

 

 

100周年記念ラベルの山崎&白州と並べると、ちょっと映えますね(笑)。

 

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107

 

8月も最終週になりました。暑すぎるせいか、いまひとつ活気のない日々が続いていますが、何とかいい流れに戻して9月に繋げていきたいものです。みなさま、応援よろしくお願いします。

 

本日(27日)は、日曜日ですが当店は通常営業しています。お時間がございましたら、一息つきに来ませんか? お待ちしております。なお、来週の日曜日(9月3日)は、お休みをいただく予定であります。

 

ここで、アルバム紹介でも書こうかと思います。ここ2回は、PAT MORAN、SONNY CLARKと、ピアニストが続いていますが、今回は僕が最も好きなピアニスト(誕生日が僕と一緒なので勝手に親近感も抱いている)、エヴァンス先生こと、BILL EVANSを取り上げてみます。

 

 

EASY TO LOVE / BILL EVANS / RIVERSIDE

 

幾多の才能がひしめくジャズ・ピアニストたちの中でも、屈指の影響力と人気を誇るピアノの巨人の1人として必ず挙げられるのが、BILL EVANSではないでしょうか。それまでの黒人中心のジャズ界においては珍しい白人であること、クラシック音楽の影響を大きく受けた繊細で複雑な和音、ピアノ・トリオ(ピアノ、ベース、ドラムス)の概念を覆す三者対等のインタープレイなど、EVANSの音楽を語る際によく言われることですが、彼の音楽を聴いていると、そういった理屈を超えて心を揺さぶられるものがあるように感じます。EVANSといえば、1959年にSCOTT LAFARO(ベース)、PAUL MOTIAN(ドラムス)と結成した第1期ピアノ・トリオが非常に有名ですが、1961年、LAFAROが交通事故で急逝してしまったことにより、その短い活動に終止符を打つことになりました。本作は、LAFAROの死後、理想の共演者を求めて試行錯誤していた時期に吹き込まれたソロ・セッションで、1962年の録音であります。この時期のEVANSは精神的に不安定で、本作のレコーディングでも4曲を吹き込んだ時点で演奏を続けることができなくなり、セッションそのものが打ち切られています。そんな状態での吹き込みですが、10分を超える長尺の「DANNY BOY」はEVANS屈指の名演としても知られ、あれこれ言うのが野暮に感じられるような、寂しい美しさがあります。その他の収録曲を見ると、かなりのスロー・テンポで奏でられる「LIKE SOMEONE IN LOVE」は若干ダレる印象がありますが、「EASY TO LOVE」、「IN YOUR OWN SWEET WAY」の2曲は素晴らしい出来です。4曲だけではアルバム1枚には足りないため、本作ではキャリア初期のソロ・ピアノ録音も併せて収録されています。初リーダー作「NEW JAZZ CONCEPTIONS」(riverside)からは、有名な「WALTZ FOR DEBBY」の初期バージョン、晩年まで愛奏し続けた「MY ROMANCE」など、セカンド・リーダー作「EVERYBODY DIGS」(riverside)からは、EVANSのソロ・ピアノの評価を一気に高めた「PEACE PIECE」、その原型の「SOME OTHER TIME」などが収録されています。とはいえ、アルバム全体を通して聴いてみて、突出しているのはやはり「DANNY BOY」であり、いちだんと音が病んでいて美しいところに、強く惹かれるものがありますよ。BILL EVANSといえば、圧倒的にピアノ・トリオが有名ですが、ソロ・ピアノも負けず劣らず素晴らしいので、今回はソロ・ピアノのアルバムを紹介してみました。

 

Bar BAKER

 

日野市多摩平1-5-12 タカラ豊田ホームズ107