第15話「なわ」(やけくそなタイトル)
同時進行となります。
マヤはなんとか収入を得ようと劇場めぐりをしていて
やっと栄進座にたどり着きます。
ここにいたのは月影せんせえの旧友である原田菊子先生。
原田先生が物凄くほっそりしていることと、目立ちたがり屋の
子守役の女優(あさえさん)もスカートがやたらと短い以外は
原作通りの進行です。
ついでに劇場めぐりの時、変なおじさんがどーんとバックに
あるのですが、これの意味は良くわかりません。
つっこんで欲しいのでしょうか?わからん。
で、とにかくここらへんは原作通り。
椅子を使っての喜怒哀楽、倒れた椅子に座る演技・・
もうね、倒れた椅子に座る時はマヤも倒れるけど
スカートの短さはもう数少ないであろう男性視聴者への
サービスと作画担当の「パンツが見えそうで見えない究極の
スカートに対するフェチズムの個人的美学」だと思う事にします。泣
で、原田先生が紅天女について語るシーンでは、一つの部屋に
紅天女の衣装と壁いっぱいに飾られた紅天女の写真の
絵が出てくるのですが、このマニアックでミーハーな部屋は
エースケ(真澄パパ)の秘密のお部屋・・ですよね。
原田先生もこっそりお邪魔してたら面白い。
で、その後演出担当がマヤに「おんな河」のあらすじを
説明しているのですが、登場人物たちは顔だけ黒い。
ラーンナウェーイ♪(シャネルズ)
を思い出してしもた。
で、更にそのあらすじの画像が薄型ノートパソコンで見せて
いたのがわかる。すごいよ。ハイテクだよ。
顔だけ黒くしてってのは昔の少女漫画で良く見られた手法だけど
このまま画像にしてノートパソコンで見せるって意味がわから
なくて笑ったよ・・・。
で、原田先生と姫川母娘がパーティ会場のような所で会い
マヤの話や紅天女の話をしていて、それをこっそりと
真澄さんは聞いてるわけです。
その後橋の下でひっそりとホームレスしている亜弓さんを見て
愕然とするマヤ。
あんな人の来ないところで「おもらいさん」しても意味がないですぜ
・・とおもらいさんのプロのジェイムズ君は一言言いたいでしょうが
私も思った。原作ではもっと人通りの多い場所じゃなかった?
なぜ橋の下?せめて駅の構内位にすればいいのに。
そして「王子と乞食」の舞台。相変わらず声について声優さん
すごいなという感想と演劇物としては違和感アリアリながらも
楽しめました。
「おんな河」では「ガラスのパタリロ仮面」で首の取れるシーンも
ありますが、こちらもだいたい原作通りとはいえ・・・
少しづつ動く人形の首は非常に不気味であります。
ついには180度回転しちゃったりなんてして。
エクソシストですかね・・。
なんかここまでこだわらなくても・・という部分はやたらと細かく
時間も取って、なんでこの後こうくる?という唐突なシーンの変化
だったり、オノデーラのワイングラスの悲しい手抜きだったりと
アンバランスさが目立ち・・ますね。わけわかんね。
でも「来週のマヤちゃん・・んがんぐ」・・・・次回予告は真澄さん。
いきなり
「チビちゃん・・・」と始まり笑って終了。・・・でした。
元ネタ「罠」
(罠と聞くと、オーディションの「キッスは目にして」がとても
気になるところです。歌はそのまま?それとも新しい歌に?)
第14話「真澄のライバル!?」
さてさて、話は容赦なくビシバシ進みます。
14話は映画撮影のシーンから。
もうここらへんはほぼ原作通りに進みます。
病院で足を引きずるマヤと大根萌え萌えエミちゃん。
(ついでに髪型はセーラームーン風)
演出家も撮影現場に現れて「あの子がオーディションに落ちた!?
君たちのおめめは節穴ですかい」なやり取りの後、階段を
上がるマヤの「アップにしろ」などがあります。
「ガラスのパタリロ仮面 」を読んでしまった今、あのパロディ作品にも
使われたマヤのアップを思い出して笑いを堪えてしまうのですが・・。
その後亜弓さんの家のシーンへ。
またまたピアノを弾いている亜弓さん。その後
「紅天女は私がやる」と言い出し、焦る母と一悶着あった後・・
映画館のシーンです。もう話はポンポコと進みます。
で、肝心のアップのシーンですが・・・
カメラワークが全然ちがーーーーーーーーーーう!なぜよ。泣
で、次はいきなり学校のシーン。やっと中学の演劇部の部長も
出てきますが、原作よりもかなり若くなってます。
まあ・・原作の部長は1人でおばさん風だったから仕方ないね。
そしてまたまた場面が変わり「猛犬注意」の看板。
「美女と野獣」の野獣の手下役を亜弓さんが志願。驚く団員。
で、またまたマヤの中学とせわしなく場面は変わります。
演劇部の稽古を覗き見するマヤたち。
そして「役を下さい」と言いに行って・・・と原作通りの進み方。
そのまま通行人の役をやったり、舞台当日に女王役が入院して
マヤが代役となり・・とそのままの流れです。
で、それを終えて帰ってくると家には真澄さんが来ている。
そして月影せんせえに上演権をくれと迫っている。
良く見ると・・テーブルの上には急須と湯のみはあるものの
真澄さんには出してない。
そのいぢわるさがなかなか良いです。ふふっ。
で、またまた「うっ」があるわけです。
慌てるマヤと真澄さん。「大丈夫よん」と余裕な原作の読者。
更にはなんとか戦隊!?みたいな服を着た麗も帰宅。
この服のセンスって一体・・・・。(白目)
で、真澄さんは水城さん運転の高級車に乗って帰宅。
「どうしてあの子にはあんな事しか言えないのか・・・」悩め悩め。
その後「王子と乞食」を亜弓さんがやるシーン。
自分で原作通り散髪しますが、このショートのみは原作通りで
ちょっと嬉しい気分。
そのまま稽古に入りますが・・声優さんってすごいねえ。
声が別の人みたいです。あまりに上手すぎて「演劇物」としては
違和感を感じまくりですが、まあいいや。
その後は真澄さんが白いばらと果物を持って現れ、暴れるマヤ。
その後せんせえは救急車でGO!アパートには紫のばらと
いうシーンがあるのですが・・
ただ、稽古の後上半身下着姿の亜弓さんを見せるってどうなのよ。
なんか恒例となったマヤのパンツ見えそうな位短いスカートと
いい、この14話のラストに唐突に出てくる裸のマヤと亜弓さんと
いい、なんか違う・・・怪し過ぎて泣ける。
そういうのは別の作品でやってくれよ。。頼むぜ。
・・・と作画担当?の方々の趣味全開の余計な趣向がやたらと
多かった14話でございました。
で、この話から終わりの歌が変わりましたね。
レンガの道に寝るみなさんではなく、マヤと亜弓さんの演劇
シーンが次々と現れます。
「ジュリエット」の小鳥の演技のポーズがあったのはちょっと
嬉しかったりして。
元ネタ「宿命のライバル」
メデュウサ
(イラストはイメージです)
メデュウサ・・ギリシア神話に登場する美女・・だったのが
ポセイドン(「イブの息子たち」を想像してはなりませぬ)をも虜にし
彼の妻が怒りの魔法をかける。
その結果髪はヘビになり、彼女を見た者は石になってしまう
という怪物にされてしまった・・。
このメデュウサが登場する。
彼女は夜の街を歩く・・
その彼女を見てしまった人たちは次々に石になってしまう。
そして人間を石に変える度に彼女の体にもピシリ・・ビシリ・・と
亀裂が入っていく。
彼女が屋敷に帰宅するとシャワーを浴びている女性が。
彼女はニコラ。
少々品のない女性で、留守中のメデュウサの家に入り込み
ビールが冷えてないと罵る。
そう。彼女だけはなぜかメデュウサを見ても石にはならない。
そしてそんな彼女を抱く時のみ、メデュウサの髪はヘビから
美しい黒髪に戻る。
しかしそれは一時的で、彼女が男性の名前を口にした時
また元の姿へと戻ってしまう・・。
そして彼女の体は少しづつ亀裂が大きくなっていく・・・。
なんとも不思議な話でした。
このメデュウサの正体は最後の最後になってやっと解き明かされる
のですが、あまりもの真実に読後感は・・ドロドロとしたものが
残る感じです。
更に色々と考えさせられてしまいました・・。
「自分が自分を最後まで守ったら」
というニコラのセリフはとても印象的です。
自分が自分を守る・・
自己防衛により耳をふさぐ、目をふさぐ、口をふさぐ。
自分を壊さない為に守ろうとして「別のもの」を見ようとする。
別の自分を作り上げて陶酔していく。
歪めた現実を歪んだ自己防衛機能で見据える。
その結果怪物が生まれる。
怪物が少しづつ壊れた時、現実がむき出しになる。
その現実がむき出しになった姿がラストページ。
セリフもなく、1枚の紙に大きく描かれた絵だけなのです。
フォローも何もありません。
山岸凉子さんの作品はハッピーエンドの方が少ないのでは
ないかと思います。
これも数多い「突き放し型」の作品なのですが、心理面を
深く冷たく描写しており、読んだあとまたすぐに読み返して
しまうのです。
現実を知った後にまた読み返すと、今度はただショッキングな
だけじゃない。悲しい気持ちになってしまう。
本当に不思議な作品です。
(残念ながら文庫版の自選作品集には今の所収録されてないようです。
朝日ソノラマから同名タイトルのコミックスは出ています。
ただ大きな店より個人経営規模の古本屋さんを探すか、ネットで
探さないとなかなか見つからないと思います。)
夜明けのヴァンパイア/篠原烏童 原作:アン・ライス
この「夜明けのヴァンパイア」は1976年に発表された、アン・
る・・・いえ、「ラ」イス(最初あのアンルイスが小説を!?と
勘違いしたバカはここにいます。)の同名タイトルの小説から
ハリウッドで映画化されたり、日本では漫画化されたりとしました。
「夜明けの~」でピンと来なくても映画化されたほうなら知名度も
大きいと思います。
方も案外多いのではないでしょうか。
彼、この役柄(レスタト)を勝ち取る為に姫川亜弓並の努力をし
「はぁ?トムぅ?」と渋っていた原作者を納得させたのです。
トムは健康的だしそんなイメージが強くて、役柄に合わないと
されていたのを、ダイエットし痩せて・・というよりやつれた結果
この役を得たのです。まさにハリウッドの姫川亜弓。
更にこの映画のインタビュアー役は、「バナナ・フィッシュ」の
アッシュのモデルとされたアノ彼が出演予定でしたが、急逝の為
代役となりました。(代役と彼、2人のイメージは違いすぎだ)
・・・と、映画制作のエピソードも少し少女漫画の世界に触れる
ものもあるのですが、内容もまさに少女漫画を彷彿とさせる
耽美な世界です。
もしアン・ライスが日本人に生まれていたら少女漫画家に
なっていたかもしれません。耽美ホラーを得意とする・・・ね。
私は映画を見てハマり、次に文庫の小説を買って、
何年かした頃に漫画化されたものを見つけ読んでみました。
映画を見た時にブラット・ピットが綺麗だのなんだのよりも、
この日本の少女漫画チックな世界に夢中になりました。
そして小説に手を出した時また同じ事を感じました。
この話は表面上はとても恐かったり残虐だったりという、ホラー
作品なんですが、世界観は実に繊細。
2人の美青年と1人の美少女、更にこの3人は吸血鬼であり
永い時を旅をしている。
飢えをしのぐ為に誰かが死んでいく・・。
更に主な舞台になるのは18世紀のアメリカだったり、巴里
だったり。
もうそれだけで少女漫画しているではないですか。素敵な事です。
さて、この漫画版に関しては・・・少々自分が描いていた繊細な
イメージとは違い、ホラー色を濃く出した印象を持ちました。
それはきっとどちらかというと骨太な印象の強い絵柄のせいだと
思います。
男たちの描写もゴツイし、綺麗では・・。
少女は・・・映画でゴシック系のお人形みたいな、人間離れした
美少女を見てしまったからなあ・・・。残念。
(あの子本当に綺麗だった。今は普通っぽくなってた)
そういうわけでちょっと耽美・繊細さよりも怖い、残虐という面が
強くてそれが残念ではありますが、それでもあの分厚い小説を
よくぞ1冊に漫画としてまとめられたものだと思います。
作者もきっと大変だったことでしょう。
原作そのままに忠実に漫画にしたら全何巻位になるんでしょうね。
アン・ライスの他の作品には今の所出会えていませんが、その内
ゆっくり読んで、彼女の世界観と少しレトロな少女漫画の世界観との
共通点などを色々探してみたいものです。
9月の7日間
長い長い1週間。エロイカより愛をこめて(10)
に収録
あらすじ
「ミッドナイト・コレクター」 からイギリスに滞在していた少佐が
いよいよ帰国する事になった。
その際SIS(英国情報部)のミスターLから手渡されたKGBの
重要機密書類(ルビヤンカ・レポート)を本国に持ち帰るという
任務を下された。
しかし彼の乗った航空機がKGBにハイジャックされ、事態は
急変してしまう。更に彼が機内に持ち込んだ筈の「紫を着る男」の
絵を求めて外交官に変装してハイジャック機に乗り込む伯爵。
更に更にまたも仔熊のミーシャまで現れ、またもやド派手な
ハードアクションが始まってしまう。
舞台となる国
イギリス→ノルウェー→スペイン→イタリア→エジプト→ドイツ
エロイカの収穫
・特になし
個人的に選んだ名セリフ
「おれは口説かれたがる女は好かんのだ」(少佐)
「メリンダはお人形を見るたび思い出すだろう。
世界を股にかけて最前線を生きる、鉄の男のハードな横顔に
かくされた人間らしいやさしい心を・・ああいい話だ。」(ミスターL)
「思えば珍しい少佐の笑顔・・ぼくにビールをおごってくれた
気前よさ・・虫の知らせと気づくべきだった。
ああ、これが今生の別れになるとは・・」(おいおい・・ロレンス)
「ネクタイとベルトを外すのは大得意ですよ。しばるほうも
大好きで・・」(外交官に変装している伯爵)
「エロイカだ!ゆでダコじゃねー、イカだーっ!」(酔っ払い少佐)
「こんな時におれを怒らせるとなにをしでかすかわからんぜ」
(・・と格好付けたものの相手には通用しなかった少佐の脅し)
「恩なんか売らないよ。これは愛だ」(伯爵)
「世界一有能な経理士を一名贈呈しよう。
君の人生を楽しく豊かにしてくれるよ。」(伯爵)
「ぼ ぼくは君を あ・・あい・・・・・あいしているんだ!」(少佐)
「君は任務に生き私は美のロマンに生きる。」(伯爵)
【ひとこと】
イギリスからドイツまでたった2時間の距離を、北に南にと移動し
結果7日間もかかってしまったという話。
もうこれもかなり派手なアクションの有る話の部類に入りますよね。
また少佐(戦車部隊出身)は戦闘機だけじゃなく、民間航空機までも
上手に操縦出来るのだと知りました。
航空機でタッチ&ゴーまでやっちゃいます。
またミーシャとは再会早々に派手な喧嘩で始まり、ヘリや爆破など
ド派手な喧嘩でしめくくるのですが、その間に伯爵と3人で初の
共同任務もどきを見せてくれます。
ホテルに侵入する為に伯爵は夫人、少佐はその夫、ミーシャは執事に
変装するのですが、少佐以外の2人はなかなか名優です。
またお芝居でも少佐が「あいしてるんだ」なんて伯爵に言わされる
シーンはある意味名シーンだと思います。
更にその男女のメロドラマの脚本はミーシャ。
彼は実はその手のドラマや映画を見てたりしているんでしょうか。
なかなか泣かせる男と女の物語に仕上がっています。
またこの話でのたくさんの伯爵の変装も見物ではありますが、
他の話にはない伯爵のストリップという珍しいエピソードも盛り込まれて
いたりします。それも少佐に「おれは女の裸踊りが好きだ」と投げやりに
言われ、その対抗心で酒の力を借りて脱いでしまうのですから
なんつーか・・かわいいね。
もうこの頃になるとそれぞれのキャラクターの個性もしっかりして
1巻から順番に読み始めた方は「ハマっちゃった」と思ってしまう頃
かもしれませんね。くすくすっ。
「エロイカより愛をこめて」の軌跡
参考:この話で散々話題となったロンメル将軍と
エル・アラメインの映画。
