元漫画少女の雑記帳 -2ページ目

大奥/よしながふみ


新刊が出たらすぐ買う作品はだいぶ減ってしまったのですが、それでもいくつかの作品は相変わらず出たら買う。
その中にこの「大奥」があります。

元々よしながふみさんの「西洋骨董洋菓子店」が大好きで、読んで以来作者買いするようになりましたが、これは私的に大当たり。
長く続いている作品だし映画やドラマにもなったので大体のあらすじはご存知の方も多いでしょうが、江戸初期に熊由来の伝染病で若齢の男性のみが多数亡くなるようになり、農家や商家だけではなく徳川家も女性が跡を継ぐようになったというSF要素もある歴史物。

史実もふんだんにベースにしているので、学校の社会の授業で江戸時代の流れや徳川家は家なんとかさんだらけでもう嫌だー(現役漫画少女時代の自分)と思った学生さんにも勧めてみたい。
徳川将軍の見分けが付くようになるし、例えば赤穂浪士や平賀源内や井伊直弼はどの辺りの時代の人物なんていうのも頭に入ってしまうので、江戸時代に関しては勉強しやすくなれます。(息子談)

そんな大奥ももう17巻。
先月新刊が出たので即購入しましたが、もう14代将軍徳川家茂が京都に三回行ってしまった…。
実在の人物なので彼の人生はすぐ調べられる。調べて「うわあああ」と思う。
歴史本やサイトでネタバレされてる徳川家将軍たちの人生ですが、よしながふみさんが料理してしまうと感動したり泣けてしまう。
江戸時代にあった大奥が舞台だから、残り僅かな時間しか残されていないのも分かっているのにそれでもグングン引き込まれてしまう。

14代将軍は三回目の京都に行ってしまった。
残るは大奥に一度も足を踏み入れなかったという15代将軍で江戸時代は終わってしまう。
やがて文明開化・明治時代へ。
漫画なら大和和紀さんの「ヨコハマ物語」の時代へ、そして同じく大和さんの「はいからさんが通る」の大正へ。

悲しい。
完結した後は番外編を沢山沢山描いて欲しい。
よしながふみさんが創作したキャラクターは魅力いっぱいなので(史実なら平賀源内は最高だった)青沼さんの父親の話とか、黒木青史郎さんのその後とか、家茂の養子になった徳川亀之助の人生とか(よしながさんは元々BL作家さんだから筆が乗りそう)江戸時代の男夫婦の「さくじつ何を食した?」とか沢山読みたいものです。

イマドキの高校生が好きな漫画2

次は新し目の作品を。

まずは私の本棚にはない作品。

風都探偵/三条陸・佐藤まさき

内容は~表紙を見たら一発で分かりますよね。
仮面ライダーダブルの漫画版。
当時は小学校低学年だったかな?
「おまえのつみをかぞえろっ」
とか言っていつの間にか私の携帯で自撮り動画を撮影していて見つけた時は爆笑しましたwあほですなw
仮面ライダーはこの後のオーズも大好きで、更にその後のフォーゼの途中で卒業していたのですが、ガイムあたりでレンタル屋さんで借りてくるようになり今はまたベルトとか武器とか欲しがるように(^_^;)


次はぼろぼろにするから書き直すはめになり私の本棚に入れるようになった作品を。


鬼灯の冷徹/江口夏実

これは私もお気に入りな地獄を舞台にした作品でアニメにもなっています。
作者の地獄愛・地獄萌えがこれでもかとちりばめられ、一体どんなお子さんだったんだろうと想像したらちょっと楽しいw
古事記でお馴染みの神様やエピソードもネタになっているので、そういうのを読むきっかけにもなるかも。
日本神話は結構面白いです。


同じく書き直す羽目になり私の本棚に入れつつもちょこちょこ消えてる作品。

聖☆おにいさん/中村光

アニメにドラマにと人気な仏教やキリスト教等をネタにした日本ならではの作品。
モンスターハンターやらツイッターやら仮面ライダーやらの息子好みのネタを良く扱うのもあってゲラゲラ笑って読んでます。
聖書や仏教のネタは良く分かってないかもですが、基礎知識とか一般教養として頭に入っていればそのうち何か役に立つかもね~。



ねこじぞう/池田さとみ

息子はめっちゃ猫好きで猫漫画を良く読んでる。
池田さとみさんは元々私が好きな漫画家さんで辻占売や東盛医師等の本を並べていますが、辻占売で池田さとみさんファンになったそうで彼女の猫漫画を読みたいとねだられ購入。
一話完結式で読みやすいし、彼女が得意なちょっと不思議ないい話も沢山あって私からもオススメです。



あとはゲームの漫画版ですかね。
東方(ゲーム?)とかモンスターハンターとかペルソナとか色々買いました。
私はゲームはさっぱりなので、息子の本棚にズラリと並んでいます。


最初うちの犬はゲームの怪獣?の名前を付けられそうになりました(^_^;)
なんか凄く長くて読みにくく中2テイストがムンムンした名前で、断固拒否して和風の普通の名前にしました。
犬は散歩先とか病院で名前を聞かれる確率がぐんと高くなるので、そんな中2チックな名前は嫌過ぎるw

イマドキの高校生が好きな作品

かなり更新が亀ですが、チラカシ氏(息子)と犬と猫たち、ラット(ねずみ)の婆ちゃんたち、亀たちとまったり暮らしています。

ブログを始めた時はチラカシ氏の保育園が決まった!なんて書いてますなあ。今じゃ高校生っすよ!びっくりしちゃいますヽ(゚д゚ヽ)(ノ゚д゚)ノ!!

ちなみに彼がどんな漫画や小説を読んでいるのかは、トイレに置き忘れた本や相変わらず一緒に本屋&古本屋巡りをするので分かります。

イマドキの高校生が好きな作品~
気になる人は気になるかもしれないし、どうでもいい人はどうでもいい情報だろうな(  ̄▽ ̄)

とりあえずかなり気に入ってるようなのは



緋弾のアリア/赤松中学
小説版と漫画版がありますが、どちらも好きなようです。

もうちょい小難しい本も読めやと思わないでもありませんが、自分も高校生の頃は赤川次郎さんの三毛猫ホームズや吸血鬼エリカのシリーズに夢中になっていたので、活字本を楽しめるのは良い事だとうるさくは言ってません。

また彼は幼い頃から私の本棚やDVDやCDの棚から色々出しては見たり読んだりしていたので古い作品も好きなようです(*^^*)
つか良い物は新旧関係ないと彼を見ていて思います。
一番のお気に入り映画はバック・トゥ・ザ・フューチャーだそうですし。新しい作品は私以上に奴は見てるのにです。




伝染るんです/吉田戦車
吉田戦車作品もお気に入りなようです。
特に「伝染るんです」「ぷりぷり県」でしょうか。
伝染るんですではミッチーが好きなんだそうです。いいセンスしてますぜ。



伊賀野カバ丸/亜月裕
小学生くらいの時にゲラゲラ笑って読んでいたのを見たらカバ丸でした。
私も小学生の時から好きな作品で、なかなか感慨深いものがありました。
ちなみに私は疾風が大好きで、息子はカバ丸!だそうです。
時々読み返したくなるようで本棚から消えてる事が多い作品です。



エロイカより愛をこめて/青池保子

そしてこれ!
いやあ嬉しい!
これも小学生の時から読み返したくなるようでちょこちょこ本棚から消える。
ちなみにジェイムズ君が一番で、二番目は少佐だそう。
ちなみにこの本、勿論買いました♪
エロイカの新作、番外編でもいいから読みたいよう(ToT)

本棚から良く消えるのはこれもそう。



動物のお医者さん/佐々木倫子

言わずと知れた名作。
この作品の影響で彼は自ら拾ってきたグレーサビの子猫にミケと名付けました(^_^;)


まあ、三毛は三毛か。薄い茶色の毛が少しだけ入ってます。
病院に行った時に二度聞かれしましたが…。
もう自分で名付けた子は自分で病院に連れて行って欲しい…。

もう一匹がハスキーラットのチョビ。


若い頃は白にベージュのシベリアンハスキーのような模様がありましたが、もう2歳7ヶ月を過ぎ(寿命は2歳なのですっかりお婆さんです)白くなっちゃいました。長生きして欲しいです。
スナネズミも欲しがった過去はありましたが、ネズミ系ならラットでしょと。

他にも好きな作品はありますがとりあえず私の本棚から良く消える作品を並べてみました。

秘密のレプタイルズ/鯨川リョウ

 秘密のレプタイルズ/鯨川リョウ 現在7巻まで

爬虫類、好きですか?
私は好きです。
ついでにネズミも大好きで、俗に言うピンクマウスも生きてる状態を見て萌えまくった経験があるので、大多数の蛇などネズミを餌にする必要がある種類は飼う事はないでしょうが、見るだけなら全然オッケー!

気持ち悪い?
世話してると仕草や表情に萌えちまうんですよ。
分かりやすく萌えられるのがクサガメや通称ミドリガメやフトアゴヒゲトカゲでしょうか。
餌を見たらテンションが上がる
掃除をすると楽しそうに動き回る
ケージや水槽から出すとドッグランの犬のように走り出す 
嬉しいのか(萌)とこちらまで嬉しくなる。

脱線してしまいましたが、そんな爬虫類の作品ってほぼないようです。
好きな人は好きだけど苦手な人は見たくもない、興味がなければイモリとヤモリがごっちゃになる程度の生き物ですものね。

そんな爬虫類を作者の萌え全開で紹介したのが「秘密のレプタイルズ」。
元々成人向けの作品を描かれる方だそうで、まあそうだろうと思った…という絵柄で好みが別れそうですが、動物の絵はきちんと描いてあり上手です。

ふわふわの生き物に癒しを求めてペットショップに行ってみた営業マンが爬虫類マニアの店員(若くて乳でかの女の子)に捕まり、ヒョウモントカゲカモドキをお買い上げ。
その彼女がなんと隣人で、彼の小さなペットが増えて行くという恐ろしく?また爬虫類好きあるあるな話です。

小さなふわふわちゃんにペットショップで文句を付けるその店員さんに、ふわふわも好きな自分は共感出来ませんでしたが、そこら辺は営業マンさんが何とかしてくれました。

ストーリーはこの二人の恋愛、個性的な店員たち、そして飼育本一歩手前レベルで紹介している小さなつるつるの飼い方。

レビューを見るとあれを読んで実際に小さなつるつるを飼う事になったという方も見かけました。
こういうのがきっかけで愛好家が増えるのも良いと思います。
ただシベリアンハスキーのように漫画と違う!と捨てたりしないでね。

ZOOKEEPER/青木幸子

ZOOKEEPER/青木幸子 全8巻

予備知識なしでたまたま絵やタイトルに興味を引かれて読んでみた本が当たりだとすごく幸せな気分になれる。
これもそんな作品です。

肉眼で物を見るとサーモグラフィーのように見えてしまう特殊な目を持つ女性が動物園の飼育員の仕事をする。
目以外は実に普通の人で、色々な動物を四苦八苦しながら世話をするのですが、作者が良く取材されているそうで特殊な目というファンタジーな設定でもぐいぐい引き込まれていきました。

幼い頃からショービズの世界で暮らした為に、園に引き取られても群れに入れず孤独な暮らしをしているチンパンジー。
コアラの餌と行動の秘密
都市開発とオオタカ
捨てられたイリエワニ等の爬虫類
チーターをチーターらしく魅せる展示方法
放棄されたテーマパークの犬たち
人為的に作られた狼
象の習性や繁殖
ふれあい動物園のウサギたち

などなど…深い!
主人公と他動物園の青年のエピソードなどほのぼのした話もありますが、考えさせられるエピソードも織り交ぜてある上に絵が綺麗で上手です。

残念なのはあっさり終わってしまう事。
ですが全8巻なので短いというわけでもないので、それだけ楽しめたって事ですな!続編を是非とも読みたいです。

ただ動物が可愛いとかじゃなく動物園のリアルな面(爬虫類の話等)読んでみたい方にもオススメです。