元漫画少女の雑記帳 -114ページ目

MADE in ニッポン/秋里和国

Made inニッポン(第2巻) Made inニッポン(第1巻)  ハチャメチャだけど切ない


「それでも地球は回ってる」と「THE B.B.B」の中間にあたる

連載作なんですが、つくづく・・この頃の秋里和国さんの

笑いのセンスって勢いあって楽しいです。

この「MADE in ニッポン」は主人公はガイジン恐怖症の

競子(けいこ)。
競子の片思いの相手は幼なじみの宝(たから)。

この宝の父親がアメリカ人女性と再婚して、その女性と

連れ子であるジョイスと共に帰国したまではいいんだけど

実はジョイスと離婚前の両親は昔日本に滞在していて

その時にジョイスは競子と既にであった事がある上に

ジョイスの初恋の相手が競子だったという・・。
更に更に競子の親友の志緒(しお)はジョイスに片思いっと。
・・と、えらくまた複雑な関係となってしまいます。

だけどそういう複雑な関係も上手に処理していく

話のテンポはとても軽快だし、上手いなあと思う。

・・と言っても最後は読者に想像させてしまう形。

だからちょっと消化不良ではあるけど・・。

こういうラストなので当時ややリアルで読んでた頃は

続編が出るんだろうと思っていて・・・約20年経った。

(1巻が出たのはなんと1986年11月)
出ませんでしたし、出そうにもないですね。


今からでもいい。

続きを描いて欲しいなあ・・・なんて夢みたいな事を思ったり。



文庫版 Made inニッポン(第1巻)  

      Made inニッポン(第2巻) (完結)

 
        (コミックス版は全4巻でした)


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ルネッサンス/秋里和国

ルネッサンス  月は見ていた・・地球を静かに


秋里和国さんの描くSFって好きなんです。

数としては少ないのが残念だけど、他には「青のメソポタミア」

があります。こっちも傑作でした。

「青のメソポタミア」はイラクのシュメール神話を元に作られた

話で゛すが、「ルネッサンス」はというと日本神話がモチーフ。
だから月読命とかスサノオとかカグツチなども出てきます。
だけど舞台は近未来と月。

近未来の世界では皮膚癌により白人は絶滅し、恋愛に関しても

同性愛がノーマルで、異性愛は異端。

そんな中警察官のエドが目撃したのは白人とアジア人の女性。
なにしろこの世界では白人は今で言うなら恐竜って感じ?

なのでエドはこの2人の女性をかくまう事になった上、アジア人

女性のアカリと恋に落ちてしまう。

そして突然の2人の失踪と「カグツチ」という少年の出現。

2人の女性に隠されていた謎
「ルネッサンス」という恐ろしい計画
そしてカグツチの正体・・

コミックス版で全2巻、文庫版で全1巻という短さですが

目が離せない面白さです。


この本は「謎」自体が面白いので詳しく書きません。


秋里和国さん、樹なつみさんともどもSFもっと描いて

欲しいなあ。




ルネッサンス

(文庫版も絶版してますので中古探すしかない模様)

青池組のメカ担当アシスタントさん

ドイツ戦車発達史 西ドイツ レオパルド中戦車 ←中佐が乗ってるw


さっきちょっと青池保子さんのサイトにお邪魔してみると

日記が更新してあり、初めて?メカアシさんのことが

登場してました。

青池組のメカアシさんってとても凄い存在だと思うのです。
振り返ってみてもエロイカには様々な乗り物などが登場しました。

代表的なのが戦車。

少佐といえば戦車です。
初期では当時裕福だった伯爵に盗まれているし

中佐になれた時は戦車に嬉々として乗っていました。

ルーマニアでは戦車の中で声を張り上げておりました。

どの話に出てくる戦車も実に緻密に再現されてましたよね。

外観ばかりではない。内部までも。

資料集め大変だっただろうな。

更に戦車だけではありません。
少佐といえばベンツ。
これまでにも幾度となくベンツは登場しました。

エジプトの廃車寸前のものからピカピカのものまで。

他にも乗用車・トラックなど車関係だけでも多数登場します。

他にもジャンボジェット機や戦闘機。
TEEやユーロスターなどの鉄道。
裕福だった時代の伯爵の持ち物である飛行船や潜水艦。

そういえばソ連の原潜まで出てきましたっけ。

他にもクルーザーやNATO軍の大型船、ボート・・

更には自転車やオートバイまで。

ちまちまと犬や猫を描き込んでいるアシスタントさんの絵も

好きなのですが、やっぱりメカ担当の方の力量は凄いと思う。
このエロイカはメカの存在はとても大きいもの。

32巻のユーロスターについての所でも書きましたが

実にどれも緻密にそして綺麗に描かれています。
もしこのアシさんのメカの絵のみの画集が出たとしたら

特に乗り物好きの男性などが買うんじゃなかろうかと思いましたです。

青池組のメカアシさんってどんな人なんだろう。
これからもエロイカの主力として頑張って欲しいです。

チラカシ氏の影響かメカ系にも注目するようになり、余計に凄さを

実感した私でございました。

火の鳥 鳳凰編

火の鳥(4(鳳凰編))   人生って儚いもの


「火の鳥」シリーズで2番目に好きなものはこれです。

(1番目はやはり黎明編)

2人の男と2人の女

2人の女たちはどちらも不思議な存在として描かれています。
速魚は化身、ブチは最後の方では本来なら存在しない

ものとして。
彼女たちはそれぞれ男たちの人生に大きな意味を遺します。

男たちはというと生身の人間です。

生まれた日に父親と共にガケから落ち、片腕と片目を失い

父親は転落死、母親は発狂。
村人たちに差別され育ったせいか、身も心も荒みきった我王。

そして特に不自由なく育ち、彫刻家としての才能を伸ばす茜丸。

特にこの2人の男たちの半生を重点に置き、鳳凰(火の鳥)と

絡ませて話は進みます。


「輪廻転生」がこの話の重要なテーマの一つなのですが
人の世とはなんて儚いもの。
この本を読んでいると頭の中で中島みゆきの「時代」が

ずっと流れていました。
巡り巡っていくんですね。命って・・。

そういう大きな・・大きすぎる世界と対比しての2人の男の人生。

野望に燃えた男が失った純粋な気持ちとあっけない死
野望を捨てた男が得た純粋な無欲と長い生

それをただ見つめる大きな存在・・火の鳥。


どうせ儚いものなら打ち上げ花火のように派手に咲いて散る?

それとも線香花火のように地味に咲き続けポトンと散る?


いろいろと考えさせられた哲学的な1冊でした。

この話はアニメ映画にもなっているので、興味のある方は

原作とあわせてどうぞ。ほぼ忠実にアニメ化されてますので

安心して観られます。


火の鳥(4(鳳凰編))

火の鳥(4) 文庫版

火の鳥 鳳凰編 火の鳥  鳳凰編 アニメ版

オーディオドラマ 火の鳥  ドラマCD版


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トロイの木馬

22  強敵登場! 

エロイカより愛をこめて(第21巻)

エロイカより愛をこめて(第22巻)

エロイカより愛をこめて(第23巻) に収録


あらすじ

イタリアマフィアのボスであり伯爵の熱烈なファンである

ボロボロンテ氏の元で休暇を楽しんでいた伯爵が

またまたスパイ抗争に巻き込まれてしまいます。

だけどそれはフランス情報部の三バカの失敗によるもの

なのですが、フランス情報部には有能な強敵もいて

伯爵は生と死の危機に!
片や少佐もたまたまこの事件を追っており

今度はKGBに変わり有能なフランス情報部員との

三つ巴の戦いが始まります。

タイトルにもある「トロイの木馬」とは、恐ろしい計画の

コードネームだったのです。

舞台となる国




エロイカの収穫


・カルタゴ女王の首飾り(レプリカだけど愛はあるの)

・ノートパソコン(変態ソフト入り)
・少佐のおごりの晩餐
・少佐の温もり付のチョコレート・・・


個人的に選んだ名セリフ

「おれにはあんたという太陽神の守りがあるさ」

ボロボロンテ氏)

「あなたの愛を感じます」(伯爵)

「ただ飯くらうに遠慮はいらぬ ただこそぼくの生きがい」

(もちろんジェイムズ君)

「フランソワーズへ 妻には内緒だよ ジャン」(ブリニャック)

「ではおれも情報部の窓から用足しします」(少佐)

「少佐・・・・・愛してる」(伯爵)

「イギリス人は変人が多い」(Q)



【ひとこと】

32巻「ケルティック・スパイラル」に登場したQはこの話が

初登場となります。
彼はとても有能なスパイです。なんとそれを少佐自ら

認めてしまいました。これって凄い事ですよう。だって

そういう人って実はエロイカの世界では珍しいんです。
クールで有能と聞くとKGBの白クマを連想しますが、彼も

少佐をぼこぼこしているちょっと可愛いシーンもありますが
Qについてはそういう可愛いシーンは一切なしなんです。
今までこんなエージェントは登場しませんでした。

(シリアスな魔弾の射手やZは除く。あくまでエロイカ本編で)

あまりにも無表情でかつ格好よすぎるので、こういう人こそ

ロレンスとの対決シーンをとても見たくなります。

ロレンス相手にしてもこの無表情さ・冷静さを保てたら

本当にすごい人だと私は思う。

さてさて、この「トロイの木馬」も私にとっては特別な存在です。
後半の少佐と伯爵のコンビはとても息があっており

またQに拉致され殺されかけた伯爵の救出にブツクサ言い

ながらも向かう少佐が王子様に見えました。
以前やおいの世界は良くワカランと書いた私ですが、この

2人の息のあったコンビネーションを見てドキドキして

しまったですだ。

更にQ(ルイ・サンドリエ)というフランスのスパイのこれまた

格好いいことといったら。

これってもしかしたらエロイカ一「萌え」要素あり?


そのQの常に冷静で表情も崩さず任務をやり遂げる

それとは対照的なのが同じフランス情報局の三バカ。
結局彼らの遅刻から伯爵をまたスパイ抗争の世界に

巻き込む事になるし、結果を考えると彼らのせいで

みんなが大変な思いをしてしまうという・・。

「無能な情報部員」はエロイカには多数登場しますが

彼らが一番作者の愛のなさを感じます。




ちなみに伝説となっている?

伯爵のオマタの間から少佐が登場するシーンや

ジェイムズ君の宝物「楽ラク家計簿」もこの話に登場します。

P.S.

青池保子さんが日記を更新してました。

確かに最近妙な形状の車多いですもんなあ。

私も昔のカクカクした車が好きだな・・。(9/29 AM8:06)


トリアー市のサイト (英語)




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