3/26視察@石巻

【被災地レポート⑧】
 石巻に入った。水没した町中には、引っくり返った車や、地面に乗り上げた船、折れた電信柱が散乱している。

震災による廃棄物を撤去するだけでも、国が大財政出動する必要を感じる。

小雨降る中で片付け作業に勤しむ市民。

復旧への力強い小さな火が灯り始めている。

国を挙げての大復興に当たらねばならない。

(折り重なった車両)
$うとたかし オフィシャルブログ「ことら大尉のハート録!」Powered by Ameba

(折れた電柱)
$うとたかし オフィシャルブログ「ことら大尉のハート録!」Powered by Ameba

(陸地に乗り上げた漁船)
$うとたかし オフィシャルブログ「ことら大尉のハート録!」Powered by Ameba

【被災地レポート⑨】
 石巻の避難所には、物資がある程度届いてきているようだ。しかし在宅被災者にはまだ。そこで自衛隊の提案で、市の「キャラバン隊」が動きだした。エリア分けして、自衛隊車両が在宅被災者を周り、物資ニーズを直接確認、配給するシステム。現場は、市民の命を護り続けている。

3/26の視察@松島

【被災地レポート④】
 0800から行動開始。昨夜は雪が降り、行き交う車の屋根に積もっている。

朝からガソリンスタンドに並ぶ車の列。こちらもガソリンが心配だが、高速を使って東松島に向かう。

途中、何台もの自衛隊車両を見かける。震災から二週間、疲れもピークだろうが、頑張って欲しい。

現地対策本部で状況説明を受けたが、想定していた津波ハザードマップを遥かに超える範囲が壊滅したのことだった。写真を見るとよく解る。
(地震前)
$うとたかし オフィシャルブログ「ことら大尉のハート録!」Powered by Ameba
(地震後)※モノクロではない、カラー写真である!
$うとたかし オフィシャルブログ「ことら大尉のハート録!」Powered by Ameba

【被災地レポート⑤】
 松島基地を視察。津波の被害は甚大で、滑走路脇の誘導灯等、あらかたの飛行場施設は水圧で跡形もない。

水没した機体が、まだ泥まみれのまま、格納庫にある。無残な姿だ。せめて洗ってやりたいが、水は貴重で、機体を洗い流すのには使えない。

しかし、隊員はキビキビと動き、元の体制を取り戻すため、走り回っていた。頑張れ!

(損壊した機体の一部…痛ましい)
$うとたかし オフィシャルブログ「ことら大尉のハート録!」Powered by Ameba

【被災地レポート⑥】
松島基地では、二日前から、入浴支援を始めたらしい。

隊員の使用しない昼間を一般の被災者に解放し、身体を温めて貰っている。

汚泥に濡れたままでは衛生面に心配であり、最も感謝される支援だ。

お湯の循環機能は回復していないので、毎日水を張り替えてるが、基地の隊員は最後に入る。

「まずは国民から」という自衛官の姿勢に自然と頭が下がる。

(松島希望の湯)
$うとたかし オフィシャルブログ「ことら大尉のハート録!」Powered by Ameba

【被災地レポート⑦】
 東松島の海岸沿いの地域は、未だに水が引かない。

国土地理院の報告では、場所により67cm沈下しているようだ。

移動中、水に膝上まで浸かって、行方不明者の捜索をしていた。

外気温3℃。身を挺しての捜索・救出が続けられている。

中にはあどけない顔をした青年隊員もいた。

(田圃に入って、遺体を捜索する隊員)
$うとたかし オフィシャルブログ「ことら大尉のハート録!」Powered by Ameba
3/25(金)~27(日)、宮城県選出の熊谷大参議院議員と共に、宮城県に現地視察に行ってまいりました。現場にて目の当たりにした時のツイートをまとめてみました。

3/25
【被災地レポート①】
 先程山形空港到着。大荷物の乗客が多い。救援物資が詰まってるのかも。山形から仙台への高速は、一般車でも走れるが、50km規制。至るところ路面に凸凹があり、車に強い振動が…。地震の規模が推し量られる。外気温2℃。被災者は寒さに震えていないか心配だ。

【被災地レポート②】
 高速道路のサービスエリアから、長蛇の渋滞が発生してた。右車線を走り通り過ぎながら確認すると、ガソリンスタンドに並ぶ車の列だった。しかし、給油はしていない。熊谷議員曰く、いつ来るか解らないタンクローリーを期待して待ってる人だとのこと。現地は燃料が足りてない!

【被災地レポート③】
 市内の仮営業中の宿に到着。宿泊客は、作業着をきた若い男性が多い。恐らく他県から復興支援に駆け付けてくれた有志だろう。偶さかすれ違った若い宿泊客が「今日マジ疲れたっす」といいながら、苦労とは裏腹の奉仕の喜びに満ちた良い表情をしていた。日本は捨てたもんじゃない!
今日も10万人を超える自衛隊員が、被災地に災害派遣として活動しています。現在の我が国の状態は、文字通り「緊急事態」であるといえるでしょう。


未曾有の困難に対処している政府関係者に心からの敬意を表するとともに、私自身も「自分が菅総理の立場だったら何を考え、どのように対処するだろう」ということを考えながら、日々の政務をこなしています。

このような時、政治家(指揮官)はどのようなことを心掛けるべきでしょうか?

私のつたない自衛隊の現場経験からすれば、

「それぞれの担当を受け持つ部下を信頼し任せて、『責任は俺がとるから思い切りやれ』とデンと構え、チームの士気を鼓舞すること」

だと思います。

少なくとも、私がお仕えした数々の素晴らしい指揮官達はその様に行動していました。私が尊敬する田母神元航空幕僚長も、そのような有事型の指揮官でした。

部下を怒鳴り付けたり、「言うことを聞かないと処分するぞ」と脅したり、なんていうのは逆効果です。現場は益々萎縮し、「失敗は許されない」「怒られたくない」という緊張感と焦りがミスの連鎖を生み、状況を悪化させ、あるいは悪い情報は上に上げられず、組織としての機能不全に陥ります。

必要以上に情報と意思決定をTOPに集中させることは、緊急事態には向かない指揮の取り方です。現場で判断できることは現場が責任をもって実施する。情報は質や内容を考えて、指揮官の意思決定に必要な情報だけを上げればよいのです。

何かと「統制(コントロール)」したがる指揮官には、よい指揮はできません。良い指揮官は指示を与え、責任はすべて自分にあるということを示して部下をプレッシャーから解放し、信頼させる「統御(インフルエンス)」するものです。
(私は、そのように教わりました。)

間違っても、部下に決心させるようなことはあってはならないのです。
地震以来、ブログの更新を自粛しておりましたが、皆様に伝えなければならないことがあまりに多く、それを適宜を伝えていき、私が皆様に訴えるべきものを発信するために、今日からブログを再開させてください。(不謹慎な言動や、無責任な批判は慎むことをお約束します)

まずは、

東日本巨大地震に際して、お亡くなりなった方々に対し心からのお悔やみを申し上げますと共に、ご遺族や被災見舞われた皆様の悲しみや御苦労に対し、お見舞い申し上げます。

平成23年3月11日 1446 三陸沖を震源とした巨大地震(M 9.0)が発生しました。
 
地震が起こった時、私は羽田空港にいました。

羽田空港1440発(鹿児島行) JAL1873便の機内でした。搭乗の最終チェックを終え、機体は離陸の許可を受け、滑走路に向かい走行している途中にそれは起こりました。

機長の突然の急ブレーキ!

「えッ何?なんで止まるの?」と思った瞬間機体が前後左右に大きく揺れ始めました。

私はパイロットが過度のブレーキ操作(ポンピング)を繰り返してふざけているのか?と一瞬錯覚したほどでした。窓から外を見ると、空港の看板や搭乗用のはしご等が激しく揺れていました。

「地震だ!」

誰かが一言つぶやいてから、乗客一同状況を理解しました。

揺れが収まると離陸禁止となり、機体は元の駐機場へ戻り、管制塔からの指示待ちとなりました。
その間、CAからの詳しい地震情報は皆無でした。

いえ、JALのCAを批判しているのではありません。東京の中心でも1時間いやもっとでしょうか、情報が完全に途絶状態に陥っていたというのが事実です。

携帯電話も通じない、メールもダメ、使用できるのはツイッターだけでした。事務所のスタッフが確認してくれることを願って、自分の現在地、そして無事であること、これからの指示を一方的に書き込みました。

同僚議員の熊谷議員が私の国会事務所に知らせてくれて、意思伝達系統を確保できたのはよかったのですが、それから2時間半、飛行機の中に缶詰状態でした。

その後は交通網の大混乱の状況を把握したので、とりあえず鹿児島へ飛び、向こうで情報収集に努める決心をして翌日夕方に帰京し、それからら自民党災害対策本部に詰めることになりました。

明日からは、皆様に自衛隊の活躍や現地の状況なども含めたレポートをして参ります。



イメージ先行型の過剰報道が目につきます。
あまりにメディア(海外も含め)煽るので、ツイッター等でも「憶測に基づく情報」や「根拠のない悲観論」が一部流布していて、被災者の不安をより一層掻き立てているように思います。

確かに福島原発の状況は、なかなか沈静化できずに好ましくない状況が続いていますが、物理学的な正しい知識と、原発に関する構造的な知識を踏まえたうえで、適切なレベルの警戒をしましょう。

(ちなみに一応、私は理工系工学部出身です。)

サイエンスメディアセンターというサイトが、物理学や原発に明るい有識者を中心に、福島原発に対する一般的な疑問に答えています。

逐次更新されているので、新たな動きがあるたびに確認すれば、「知らないことによる闇雲な不安」からは解放されますので、お勧めいたします。

福島原発に関するQ&A

また、マサチューセッツ工科大学のJosef Oehmen博士の解説も参考にしてください。

MIT研究者Dr.Oehmenの福島原発事故の解説

これらを読んで、正しい科学的知識を身につければ、今回の事故がチェルノブイリのように放射能汚染物質を周囲にまき散らしたり、いわゆる「核爆発」が起きたりすることがないということが理解できるはずです。

明日は、参議院の政策審議会(山本一太会長)で、専門家の意見を聴取するので、その内容についても明日以降UPします。

とにかく、皆さん冷静な対応を!

このような緊急事態においては、パニックが一番の敵です!
未曾有の大震災にあたり、ブログはしばらく控えていました。
(日々の活動等は、被災地とも比較的情報共有できるツイッターを用いています。)
ツイッターを利用している方は、こちらをフォローしてください。
宇都隆史ツイッターはここをクリック

ツイッターにて、一般の方より以下のような意見が寄せられました。
「大震災に直面し、全国民は団結しています。なのに、どうして政党・政治家は団結できないのですか!」
「災害対策に関して、政府、あるいは自民党の動きが見えない。いったい何をやっているですか!」


国民の皆様に不安や不信を与え、心から申し訳なく思っています。

現在私は、自民党災害対策本部事務局にて、対応にあたっています。
しかし、政府の災害対応に関する情報を入手するルートがなく、自民党としては、「義援金」「緊急物資」に限定した側方支援を実施しているのが現状です。

数日前より、谷垣総裁より「政府対策本部に自民党の実務者をオブザーバー参加させてほしい」旨を要請しているのですが、現在のところ実現されていません。

このような中、自民党からは政府に対し以下の申し入れを行いました。

①人命救助、被災者支援に全力を傾注するとともに、福島原発問題は喫緊の最重要課題であり、万全の対応を尽くす。

②23年度予算は来週審議に入り、年度内に結論を出す。

③関連法案(国税、地方税、関税、特例公債、地方交付税等)についても、来週審議に入り、少なくとも来週中には参議院に送付する。参議院の採決の時点において、それらの修正及び「つなぎ法案」のあり様については、野党としても協力し、結論を得るものとする。

④子ども手当については、この緊急時においては、凍結する。

⑤22年度予備費1700億円、23年度予備費1兆1600億円を併せて、当面の災害対策費として充て、被災地に対して速やかに交付し、被災者に希望を持たせなければならない。

⑥その間、復旧等に要する23年度補正予算、さらなる復旧等のための財源として、子ども手当及び高速無料化等、23年度予算に計上されたもの等を廃止する。そのうえで、⑤と併せて新たな5兆円規模の緊急対策を講じる。

⑦その後の地域の復旧計画の作成に当たっては、別途最大限の努力を行う。

⑧「東日本巨大地震災害対策与野党協議会(仮称)」を設置する。協議会の運営については、適宜調整するものとするが、
・政府は防災担当大臣、各党は幹事長、書記局長、政調会長が常時出席し、必要に応じ、各党代表が出席する。
・院内常任委員長室に看板をかけ、逐次開催する。
・政府、各政党間で情報共有を図る。その前提として、政府は迅速・正確な情報開示に努める。
・各党は災害復旧に関する建設的意見を提案する。政府はその実現可能性について精査したうえで、その実現に努める。
・この協議会は、あくまで復旧対策のための場とする。


このように、各政党及び国会議員も、一致団結し事に当たる覚悟です。

日本全体でこの難局をのりこえましょう!
我々には絶対にできる!
だって、我々は世界に冠たる精神を持った日本人だもの!


$うとたかし オフィシャルブログ「ことら大尉のハート録!」Powered by Ameba

さっきまで、長々と書いていたメールが消えた…叫び

とり急ぎ、写真と動画をUPします。

応援してくださった先輩議員、同期、支援者の皆様に心から感謝です。


動画はここをクリックしてねハチ

自己評価は…イマイチ…です。

もっと、努力いたします!
前原外相が辞任しました。

出処進退でお茶を濁す大物政治家が多い中、極めて潔く国益を重視した即断即決でした。

公職選挙法に禁止されている「外国人からの寄付行為」に抵触したのは事実ですから、外務大臣辞職は辞むを得ないでしょう。故意であれば、議員辞職及び公民権停止にも繋がる重大犯罪です。

西田昌司議員が指摘するように、民主党は「永住外国人参政権」を実現しようとしている政党だけに、

「はやり、朝鮮系と裏でつながっているんじゃないのか?」
「だから、竹島を不法占拠と言えないのでは?」


という疑念を国民に抱かせたことは、政治に対する不信感に拍車をかけますし、同盟国である米国にも誤ったメッセージを発出したのではないかと心配をしています。

しかし、前原議員は松下政経塾の先輩でもあり、防衛問題に関しては長年理解を示してきた数少ない民主党議員だけに、このような結末を見ると心中複雑な気分です。

『泣いて馬謖を斬る』

という言葉がありますが、指導者とは「冷徹」な判断を求められるポジションであり、心を鬼にせねばならないことばかりでしょう。今回の件も、せめて任命権者である菅総理が自らの手で、介錯(大臣更迭を言い渡す)すべきだったのではないでしょうか。

権力の座にしがみつき、指導者としての理念や勇気や行動力を示せない民主党の歴代総理・・・。あなた方こそ、この潔さを少しは見習ってはいかがですビックリマーク


前原外相には、在任中問題視された言動も多々ありました。

しかし、私は日本人として、惻隠の情を失いたくありません。野党としては緊張感が無いと怒られそうですが、本日だけは一言、労いの言葉をかけることをお許しください。

前原外務大臣、お疲れさまでした。
出処進退の潔さ、お見事でした。
深夜に23年度予算が衆議院本会議で可決され、いよいよ参議院に審議が回ってきます。通常国会が始まって以来、総理及び大臣以下、すべての閣僚は衆議院に拘束されますので、参議院では委員会も開かれません。

「衆議院で審議しているとき、参議院は何をしてるの?」

と思いますよね。

実はこの間が、参議院議員が最も勉強できる期間なのです。国会が開いているので、毎日のように党本部でも部会(誰でも参加可能な政策等の勉強会)が開かれますし、自分の読みたかった書籍を読み込んだり、資料に目をとしたりする時間が十分取れます。

私も、最近は経済関連(財政金融)の書籍等を読み漁りながら、予算の勉強をしておりました。
(勿論、テーマである安全保障の政策勉強も疎かにはしておりません。)

そんな中、素晴らしい本に出会いました。
先輩議員の丸川珠代さんが「読んだ方がいいですよ」と進めてくださった本です。

「デフレの正体」 ― 経済は人口の波で動く

藻谷浩介著 角川書店

2010年6月に初版が出ている書籍なので、「今頃読んでるのか」と怒られそうですが、その内容は素晴らしく、私は著者の意見に対して非常に共感を覚えました。

私なりに理解した言葉で要約すれば、

今日の我が国の不況は、金融政策や財政支出だけでどうにかなるものではない。何故ならば、不況の根本的原因は、生産や消費を牽引する「生産年齢人口」自体が減少しているからである。我が国が今までに直面したことのない、この人口動態が引き起こしている現象に対して、それを解決するための政策を経済政策と同時に行う必要がある。

大雑把に言えば、そういうことだと思います。(藻谷先生、間違ってたらすみません。)

経済学者の方の中には、この本の内容を、そのまま肯定できない意見もあるやに聞いていますが、私はいま日本が直面している社会問題の核心に触れていると強く感じました。

これからの日本国を背負っていかなければならない、すべての同世代の若者たちに読んで欲しい一冊です。(勿論、ご年配の方にも読んでいただくことを希望します)

読み終えた私の感想は、正直に言って、日本の未来が空恐ろしくなりました。しかし、それと同時に問題の核心を把握できたことで、「政治家とという立場から今何をなすべきか」が明確になりました。

国民一体になって取り組んでいくべき、我が国最大の課題がここに書いてあります。
是非ご一読の上、皆さんも「自分の立場なら何ができるのか」と考えてみてください。