ここ最近の「大連立ニュース」について憤慨しています。

世論の「政局で争ってる場合ではない」というニューマ(空気)に染まり、自民党が変な方向に舵をとられることを危惧しています。

基本的政治理念(開かれた国益、最小不幸社会など)や柱となる政策(いわゆる4K)の一致をみないまま閣僚入りするのには、私は断固反対です。

そんなことをしたら、緊近の選挙で自民党に救国の望みを託した保守層からは見限られ、新生自民党は寄って立つ「保守政党としての再起」という大義名分を失い、日本の政党政治は崩壊するでしょう。

災害復興担当大臣を貰っても、肝心の財源を司る財務大臣が首を縦に振らなければ復興支援は思うままには実施できませんし、沖縄・北海道担当大臣なんて、アンコントロールになった普天間問題の尻拭い以外の何物でもないではありませんか?

韓国は竹島の海洋基地建設を決心をしました。北方領土、尖閣といった外交案件はどうなるのか?外務大臣は民主党だから我が党の意見など通りません…。入閣するということは、そのような民主党の外交方針にも従うということです。

また、ねじれが解消されれば、「外国人参政権」「夫婦別姓」「朝鮮学校無償化」といった左翼政策を止める手立ては、もはや無くなります。

入閣し期間限定で、災害復興は協力するけれどそれ以外は別物
そんなことが叶うはずが在りません。


そもそも閣内一致を図れない期間限定の内閣なんぞ、纏まりのない烏合の衆が、寄ってたかって一つの舵を握るようなもので、「船山に登る」が如き大混乱を深めることは目に見えているではないですか…

今こそ政治家は、大衆世論に振り回されることなく、大局的長期的思慮を持って国を舵取りせねばならないと思うのです。

先日の産経新聞二面には、「菅首相がトップに座ったままねなし崩し的な連立には反対だ」とする山本一太政審会長の意見は、自民党内では「もはや少数派」と書かれてました。

しかし、ここにも反対派はいます!

たとえ最後の一人になってでも、新生自民党の保守の旗を降ろすことなんかできません!

本朝(3/30付け)の産経新聞「正論」の記事にて、西尾幹二氏の意見に全く同感です。

私としても、福島原発事故に関しては、以下のロジックを通して、全てに対し真摯に回答し、国民への理解と情報の開示をすることが最重要であると考えます。

① 最悪の状態どうなるのか?(つまり、何も対処しなければどうなるか。)
  ↓
② ①の状態を回避するためには、段階的にどのような手段があるのか?
  ↓
③ ②の手段の中で、現在はどの段階に位置するのか?
  ↓
④ 現在実施している手段の効果は、どれほど上がっているのか?(どうなれば、次の段階に移行するのか?)
  ↓
⑤ 「最終的な終息の形」として、どのように処理するのか?
  ↓
⑥ ⑤の状態になるまでに、概ねどれだけの月日を考えているのか?
  ↓
⑦ 日本中に在る、他の48基の原子炉への再発防止策をどのように図るのか?
  ↓
⑧ 今後のエネルギー政策に対する戦略的変更をどう考えるのか?

 


残念ながら、政府からは①~⑧の全てに対して、明確な情報の開示がないのが現状です。

日本人のみならず、海外も不安になるのが当然ともいえます。

パニック回避のため?情報開示に慎重になるのは解りますが、過剰な情報統制は不信感を助長し、かえって不安を増大させるのだということを理解すべきです。



【独り言】(っち、委員会でも散々言っちょっとに、あんしらぁ、まっこち解らんもんじゃ…)
本日は、午前中、参議院本会議「締め括り総括質疑」でした。

原発を含めた災害への対応や、正確な情報が出されないことに対し、野党からの追及が相次ぎました。

しかし、私たち野党が最も要求したことは

「災害復旧対応に補正予算を十分に回すために、23年度予算で盛り込まれていた4K(子ども手当、高速道路無料化、農家の戸別所得補償、高校授業料の無償化)を廃止せよ」

その一点です。

「まずは未曾有の災害に対し、挙国一致で助け合おう。そのための予算を組みなおそう」

何か間違ったこと言ってますか?

この状況で、

「なんで被災者ばかりに良くして、私たちの子ども手当をカットするの?」むっ
「高速道路を無料にしろ!休日に遠くまで遊びに行きたいじゃないか!」プンプン
「東北の農家なんて知ったことか、戸別所得補償してくれ!」得意げ
「授業料が高くて大変だから、被災地に回さないで!」シラー


そんなことを、日本国民が言うと本気で思いますか?

日本人なら、絶対にそんなこと言いませんよ…この状況でそんな不謹慎なこという訳ないじゃないですか。

みんな、「何かしたい」しょぼん「助けてあげたい」しょぼんと願っているのに…。

菅総理は答弁で言いました。

「色々な選択肢があるので、予算を通していただいた後に、与野党含め国会で議論していただきたい」

こんな緊急事態なのに、日本国の指導者としての意思を、何故示せないのか?

たった一言

「わかった、全て災害対策を優先させる。すべて政府で面倒見るから、被災地の皆さんは安心してほしい。被災地以外の皆さん、ここは被災地の復興を優先するから、協力して下さい。」

と総理大臣が言ってくれるだけで、どれだけ被災者の皆さんが勇気づけられるか…。


しかし、結局23年度予算政府案は、4Kを一歩も譲らず、本日の本会議で参議院において反対多数により否決されました。関連予算も通る見込みがないのに、この欠陥予算を通すことに現政権が意固地になることが理解できないのですが…。

総理!今の状況は、民(被災者の生存と福祉)よりも義(マニフェストによる約束)を貫く時ではないのでは!
遅ればせながら、

3/23に放送分のチャンネル桜に出演しました。

何度見ても、自分の喋っている映像を確認するのは恥ずかしくて仕方ありません…。

上手くなるには場数を踏むことですかね…色々とご意見お寄せください。

チャンネル桜「大震災における自衛隊災害派遣と政府の対応
【被災地レポート⑭】
宮城県連から「松島基地の被害額に対する批判がある」という話を聞いた。

F-2だけで13機全機が水没したので、単純計算しても被害額は120億円×18機=2160億円にのぼる。

「数機だけでも他基地に避難できなかったのか」という批判があると言うが、実態を知らな過ぎる。

現に、松島基地の隊員は一名(休暇中)を除き司令の判断が的確で助かったのだ。

当日は3rd訓練前に気象条件が悪化し飛行訓練を断念。

並べていた戦闘機を格納しようとする時に大地震は起きた。

司令は隊員の人命優先を即座に判断し、大津波対処に全力を尽くさせたのだ。

戦闘機等の国有財産を守ることに逡巡し、対応を誤れば、甚大な人的被害を産み、現在のように災害派遣には当たれず、被災者の一部になっていただろう。

自衛隊の指揮官の平時における最大任務は、精強な部隊を造り上げ維持することである。

その根幹をなすのは、最新兵器ではなく、士気旺盛な隊員なのだ。



軍事組織にとって武器は買えば足りるが、兵を失っては再建できない。

私は、この判断を瞬時に決行した司令に、心から敬意を表する。

(隊員の身代わりになった泥だらけのF-2、すまん…そして、ありがとう)
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【被災地レポート⑰】
 
宮城県は東北一のイチゴの生産地。

しかしビニルハウスはすべて流された。

また、3200haの耕作地の85%が海水による塩害に。

田圃の排水施設も全壊し、当分農家は生活を取り戻せない。

国や県は、救いの手を差し伸べるだけでなく、自立するための雇用対策(希望)を示さねば。

現状を目の当たりにすれば、とても地方自治体の財力では復旧できないことは一目瞭然である。

(かつては美しい田園風景が一変、見渡す限りの瓦礫の山)
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【被災地レポート⑱】
 陸地の被害が甚大なので、つい見落としがちになるが、港湾内にも多くの瓦礫が沈んでいる。

地元漁師さん曰く「残った船で漁に出たいが、港は使えず、漁具もない」と。

港湾整備は、復旧作業の最後になりがちだが、海運ルートを確保するためにも、同時並行で作業せねばならない。

日本は海洋国家なのだから。

(女川港は、とても船を着けられる状態ではない。)
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【被災地レポート⑲】
 災統合任務部隊司令部を慰問。

総務部長(1佐)自ら概況説明を頂く。

被災地には、全国から精鋭が集められてきている。

司令部には600名近くの幕僚が集い、叡知を結集していた。

顔見知りの先輩もいて頼もしい限り。

先輩方、何卒宜しくお願いします。

(地震で隆起した、赤レンガの石畳)
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(半旗を掲げ、弔意を表す東北方面隊司令部庁舎)
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3/27視察 with谷垣総裁 in県南

【被災地レポート⑬】
 県庁にて、村井知事を谷垣総裁が慰問。

村井知事は県庁に寝泊まりして陣頭指揮に当たっている。

当面の被害復旧もさることながら、中長期的な視点では、農水産業の復興にはかなりの時間を要するという。

土壌が汚れている(海水と油を含んだ汚泥等)ので、野菜や米を作れるようになるには3年程かかるとのことだった。

農業離れが加速するのは必至だろう…。

(かつての田んぼには…)
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【被災地レポート⑮】
 谷垣総裁と視察中、行方不明者捜索をしている自衛隊員に会う。

敬礼すると「宇都じゃないか!」と返事が。卒業以来の防大同期だった。
(米村、メールありがとう!)

北海道上富良野から支援に来たという。先日、自分の子供と同じくらいの遺体を引き上げ「涙が出た」と語った。

頑張ってくれ、みんなが頼りだ!

国民の最後の拠り所が、君たちなんだ!


(視察する谷垣総裁を、地元議員の同志:熊谷議員がエスコート)

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【被災地レポート⑯】
 視察中、旦理町災害対策本部に慰問。

ふと気付くと自衛官のヘルメットに何か着いてる。

「あっ!これぞ日本男児!」真の武人は惻隠の情を忘れぬもの。

この精神がイラクの民の心を動かしたのだ。

ヒゲの隊長、そうですよね!「頑張ろう!日本!」

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3/26視察@女川町

【被災地レポート⑩】
女川町入ったが、絶句…。

谷沿いにあった全ての家屋が集落ごと跡形もなく微塵と化している。

元々海抜の低い町全体が、港に集中した衝撃波に直撃されたのだろう。

復旧などという言葉は、空々しく響く。極めて深刻な状況だ…

(消えた集落)
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(高台で津波を間一髪のがれた家屋)
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【被災地レポート⑪】
 女川町の安住町長を慰問。

災害対策本部にて、町長は「負債を負ってでも、災害に強い斬新な町造りをする時だ!」と力を込めて語ってくれた。
リーダーの真価は、有事にこそ表れる。

避難場所では、強いリーダーシップの下、困惑はしつつも秩序ある暮らしが生まれ始めている。

(こんな時でも?こんな時こそ?)
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【被災地レポート⑫】
女川町で遺体安置所を慰問。

自衛隊員は、慎重に御遺体を運んでくるという。

県警の検視官が確認・綺麗にした後、葬儀社の送り人が服をきせ、化粧を施し、柩に入れる。

遺族が、少しでも綺麗になったお顔を確認できるように。

悲しみを少しでも和らげる心使いに目が潤む。