本日は、午前中、参議院本会議「締め括り総括質疑」でした。

原発を含めた災害への対応や、正確な情報が出されないことに対し、野党からの追及が相次ぎました。

しかし、私たち野党が最も要求したことは

「災害復旧対応に補正予算を十分に回すために、23年度予算で盛り込まれていた4K(子ども手当、高速道路無料化、農家の戸別所得補償、高校授業料の無償化)を廃止せよ」

その一点です。

「まずは未曾有の災害に対し、挙国一致で助け合おう。そのための予算を組みなおそう」

何か間違ったこと言ってますか?

この状況で、

「なんで被災者ばかりに良くして、私たちの子ども手当をカットするの?」むっ
「高速道路を無料にしろ!休日に遠くまで遊びに行きたいじゃないか!」プンプン
「東北の農家なんて知ったことか、戸別所得補償してくれ!」得意げ
「授業料が高くて大変だから、被災地に回さないで!」シラー


そんなことを、日本国民が言うと本気で思いますか?

日本人なら、絶対にそんなこと言いませんよ…この状況でそんな不謹慎なこという訳ないじゃないですか。

みんな、「何かしたい」しょぼん「助けてあげたい」しょぼんと願っているのに…。

菅総理は答弁で言いました。

「色々な選択肢があるので、予算を通していただいた後に、与野党含め国会で議論していただきたい」

こんな緊急事態なのに、日本国の指導者としての意思を、何故示せないのか?

たった一言

「わかった、全て災害対策を優先させる。すべて政府で面倒見るから、被災地の皆さんは安心してほしい。被災地以外の皆さん、ここは被災地の復興を優先するから、協力して下さい。」

と総理大臣が言ってくれるだけで、どれだけ被災者の皆さんが勇気づけられるか…。


しかし、結局23年度予算政府案は、4Kを一歩も譲らず、本日の本会議で参議院において反対多数により否決されました。関連予算も通る見込みがないのに、この欠陥予算を通すことに現政権が意固地になることが理解できないのですが…。

総理!今の状況は、民(被災者の生存と福祉)よりも義(マニフェストによる約束)を貫く時ではないのでは!