【失業歯科医元自衛官 様へ】
初めに、いつもコメントを頂きありがとうございます。
私の記事に対しての、コメントによるご批判は甘んじてお受けいたします。しかしながら、貴殿が匿名である以上、他の読者に誤解を招くような一方的なコメントは差し控えていただきたく存じます。
と申しますのも、私は一言も
「領土問題に対し、即実現できるようなコペルニクス的転回の解決策がある」
などと言うことは一切言及しておりません。
領土問題の解決が容易ではないことは、元自衛官の貴殿ならば十分認識されているでしょうし、また実力を持って不法占拠された領土に関して、即効性のある平和的解決策などないことは、歴史を見ても明らかです。
私が申し述べていますのは、そういう枝葉末節の政策論ではありません。防衛問題の本質を訴えているつもりです。
我が国は戦後、「国防」に関して真摯に向き合わず、経済的利益(復興と繁栄)を優先して参りました。それが結果、未だに自衛隊を国軍と憲法上規定できないような「独立国家として異常な状態」を続けています。しかし、そのような国は、国益がぶつかり合う国際社会においては、相手から外交のテーブルにもついてもらえないというのが現実です。(外交力と軍事力はコインの表裏)
これは、戦後の政治を担ってきた政治家の責任でもありますが、民主主義国家において、政治家を選択するのは主権者である国民自身であり、国民全体が『国を守る気概と覚悟』を持つことをしなければ、例え法律を改正したとしても、多くの予算と人員を投じて自衛隊を増強し前線に部隊配備をしたとしても、諸外国としのぎを削るような交渉などできず、結果として「国家の存続と繁栄」は担保されません。
つまり、私が申し上げたかった防衛問題の本質は、
「国民の国防意識に勝る防衛力など存在しない。それを持つ覚悟が今、我々に試されている」
ということなのです。
くしくも、昨年尖閣問題で日本中が中国の動向に注視していた頃、来日していたリチャード・アーミテージ元米国務副長官は記者会見で、「中国は(日本政府を)試しているのだ」という発言をしましたが、試されているのは日本政府というより、私たち日本国民一人一人なのではないでしょうか?
さて、ここからはご提案です。
このように顔の見えないところで中身の深い議論を交わすことは、匿名にて意見できるブログという性格的にも合いませんし、あまり発展的な結果にならないと考えます。もし貴殿が、これ以上のより具体的で建設的な防衛議論をお望みであれば、公的な空間に場所を移し、互いの言論に対して責任を持てる立場で正々堂々と議論を交わしましょう。私は皆様からの負託を得て国会議員をさせていただいている以上、御意見をお持ちの方であれば、どなたであっても議論することを決していといませんし、公にて意見を述べる覚悟もございます。
どうぞ御一考ください。
末尾ながら、貴殿より頂きましたコメントに関しましては、心からの感謝と敬意を申し上げたく存じます。
参議院議員 宇都隆史 拝
※オフィシャルブログでは、コメント返しが削除対象となる(管理者に確認)規定があることから、記事として掲載いたしました。ご了承ください。
初めに、いつもコメントを頂きありがとうございます。
私の記事に対しての、コメントによるご批判は甘んじてお受けいたします。しかしながら、貴殿が匿名である以上、他の読者に誤解を招くような一方的なコメントは差し控えていただきたく存じます。
と申しますのも、私は一言も
「領土問題に対し、即実現できるようなコペルニクス的転回の解決策がある」
などと言うことは一切言及しておりません。
領土問題の解決が容易ではないことは、元自衛官の貴殿ならば十分認識されているでしょうし、また実力を持って不法占拠された領土に関して、即効性のある平和的解決策などないことは、歴史を見ても明らかです。
私が申し述べていますのは、そういう枝葉末節の政策論ではありません。防衛問題の本質を訴えているつもりです。
我が国は戦後、「国防」に関して真摯に向き合わず、経済的利益(復興と繁栄)を優先して参りました。それが結果、未だに自衛隊を国軍と憲法上規定できないような「独立国家として異常な状態」を続けています。しかし、そのような国は、国益がぶつかり合う国際社会においては、相手から外交のテーブルにもついてもらえないというのが現実です。(外交力と軍事力はコインの表裏)
これは、戦後の政治を担ってきた政治家の責任でもありますが、民主主義国家において、政治家を選択するのは主権者である国民自身であり、国民全体が『国を守る気概と覚悟』を持つことをしなければ、例え法律を改正したとしても、多くの予算と人員を投じて自衛隊を増強し前線に部隊配備をしたとしても、諸外国としのぎを削るような交渉などできず、結果として「国家の存続と繁栄」は担保されません。
つまり、私が申し上げたかった防衛問題の本質は、
「国民の国防意識に勝る防衛力など存在しない。それを持つ覚悟が今、我々に試されている」
ということなのです。
くしくも、昨年尖閣問題で日本中が中国の動向に注視していた頃、来日していたリチャード・アーミテージ元米国務副長官は記者会見で、「中国は(日本政府を)試しているのだ」という発言をしましたが、試されているのは日本政府というより、私たち日本国民一人一人なのではないでしょうか?
さて、ここからはご提案です。
このように顔の見えないところで中身の深い議論を交わすことは、匿名にて意見できるブログという性格的にも合いませんし、あまり発展的な結果にならないと考えます。もし貴殿が、これ以上のより具体的で建設的な防衛議論をお望みであれば、公的な空間に場所を移し、互いの言論に対して責任を持てる立場で正々堂々と議論を交わしましょう。私は皆様からの負託を得て国会議員をさせていただいている以上、御意見をお持ちの方であれば、どなたであっても議論することを決していといませんし、公にて意見を述べる覚悟もございます。
どうぞ御一考ください。
末尾ながら、貴殿より頂きましたコメントに関しましては、心からの感謝と敬意を申し上げたく存じます。
参議院議員 宇都隆史 拝
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