ピーマンを切ったら中に子ピーマンが。

ちょっと包丁が当たってしまい

私が、あ!ごめん、と言うと

子ピーマンが「いいよ別に。」って。

…言うわけないか。
娘の通う剣道教室の先生は

御歳70を過ぎておいでですが

しばしば面をつけて稽古してくださり

こてんぱんにやっつけてくださいます。


性別の違いを差し引いたとしても

一般的には14歳が有利に思えますが

そんな一般論は全く通用しません。

ありったけの力で打ちかかっていく娘を

軽くあしらっては小手、面、胴

無駄の無い動きで矢継ぎ早に決めていきます。

時にはわざと胴を空けて打たせたり。

でも次の瞬間にはバッサリと。


一生続けられる剣道を、がモットーだそうで

そのためには基礎をしっかり身につけさせたいと

日頃から仰っている先生は

言葉で指示を出すだけでなく

身をもってお手本を示してくださっています。


おかげさまで

「もう何べんも死んでる。」

が娘の口ぐせです。

その日は小手ばかり取られたそうで

ぐったりしながらボヤいていました。

ありがたいことです。

完膚なきまでに叩きのめされる経験は

一生の宝です。

何べんでも斬られておいで。


総体まであと2週間を切りました。

「‘あ’のつくもの。」

「‘あ’…‘あ’んこ♪」

「あんこ? あんこ いんこ うんこ!!」

「キャハハハハ!!」

「うんこ!!」

「キャハハハハ!!」

道端で遊んでいた子どもたちの会話でした。


‘あ’のつくものはどうなったんだ?

なんて、野暮なことは言いっこナシです。

言いたいお年頃なのです。

○んこ は定番ですね。ほかにも

カルニチンとかオルニチンとか

そういう単語を見つけると

その下に‘こ’をつけ加えたいとか。

会話の1/3、もしくは半分がそれで占められていて

それだけで十分たのしい。

そんな時期がうちの子にもあったし

遠い昔、私にもあったような気がします。

ちょっと懐かしい一場面でした。

朝の番組で

若者が語尾に「みたいな」をつける現象を

さも新発見であるかのように特集していました。

何を今さら…みたいな。

そういう若者なら、20年くらい前からいました。

正確には、いることに私が気づいたのがその頃です。

二十歳になりなんとする女性と話していたとき、彼女は

「○○○みたいな」

と語尾にくっつけて話していました。

最初は「○○○みたいな、何?」と

疑問を抱きながら彼女の話を聞いていましたが

待てども待てども

「みたいな」の後に何も続かないことに気づき

これが彼女の口ぐせなのだろうと

そのときは受け流しました。

しかしやがて

この口ぐせの人が複数いることに気づきました。

そうこうするうちに自分も影響されて

うっかり「みたいな」連発してしまったこともあります。

いや~ん伝染っちゃった~ みたいな。


20年前の彼女がオリジナルではないようなので

「みたいな」の歴史はもっと古いと思われます。

不確かな記憶ではありますが

「○○○みたいな感じ」という表現が

「○○○ って感じ」と

「○○○みたいな」に

派生していった?みたいな。

その支流には語尾上げの流れもあった?

みたいな?

おじさん、おばさんたちも

若者のまねをして連発し出した?

みたいな?

その頃若者だった人たちが

おじさん、おばさんになっても

やっぱり連発している?

みたいな?

かなりの感染率で広まって

もうすっかり定着しているのに

何を今さら?みたいな?


あら便利だわ、これ。

でも、これにドップリ浸かってしまったら

負けだと思います。

「みたいな」には抗いがたい魅力がありますが

うっかり連発しないように

きちんと踏みとどまって

よく考えてから言葉を発し

ホネのある日本語を使うようでありたいものです。



一晩苦しんだアサリ君たちを

ボールの中でガシガシゆすりながら洗って

(脳震盪を起こさせると身ばなれがよいそうなので)

お酒と出し昆布と一緒に

弱火でじわじわと加熱します。

なんか、なぶり殺しみたいで

自分が極悪非道な人間に思えます。


沸騰する頃には

アサリ君たちは全滅です。

あくを取ったら

アサリ君たちをいったん退避させ

味噌を溶いて味を整えたら

アサリ君たちを鍋に戻します。


お椀によそって

葱をたっぷりのせて

汁も身も残さずいただきました。


合掌


心地よさそうにくつろいでいたアサリ君たちを

塩水から取りだし

冷蔵庫で一晩保存しました。

水から上げられたアサリが苦しがって

また別の旨み成分を出すのだそうです。

写真は断末魔の悲鳴をあげているところです。たぶん。


あんなにくつろがせておいて、この仕打ち。


この後私はアサリ君たちに

更に残酷なことをします。


びろ~んと身を伸ばしているアサリ君たち。

少しだけ、かわいいなあと思います。

ほんの少しだけ。


海水より濃いめの食塩水に5~8時間浸けると

アサリの旨み成分が増すそうです。

なので、砂だししてあるアサリでも

浸けこむとよいそうです。


なんだか自分が

お菓子の家の魔法使いに思えます。

よーく肥らせてから食ってやろうという…


自分たちの運命も知らずにくつろぐアサリが

不憫にも思えますが

「かわいそうで食べられなーい♪」

なんてことは、絶対に言いません。



羊羮てあんこと寒天でしょ、なんだか作れそう。

かねてからそう思っていたところ

某モーニングでスイーツ本部長が

水羊羹を作ったのを見かけ

いてもたってもいられなくなり

再現してみました。


水400ccに粉寒天3gとこし餡500g

おおよそこんな配合でした。


で、ゆるすぎました。

スイーツ本部長は

楊枝に羊羮を刺して食べていましたが

間違ってもそんな固さにはなりません。

水羊羹なのでスプーンで食べれば問題ありませんが

絵と違い過ぎる!!

アガーがいけないのか?


しかし、ここで終わる私ではありません。

どうしても楊枝に刺した羊羮を食べたい。

そんな欲望に背中を押され

試行錯誤を繰り返すこと数回。

ついに納得のいく配合にたどり着きました。

惜しげもなく後悔…ぢゃなく、公開します。


水200ccにアガー大さじ1(9gくらい)

こし餡は800gがグーです。


試していませんが、もしかしたら

1kgでもいいかもしれません。

近所のお店で売っているこし餡が

一袋800gで、ちょうど使いきる量なので

私にはこの配合が最もお手軽です。

それに、もう気が済んだし。

だからこの先、1kgを試すことは無いと思います。


羊羮の型は持っていないので

練ったときの耐熱容器でそのまま固め

ケーキみたいなこの形で(大容量です)

フォークでいただきました。

粒々が見えているのは甘納豆です。

小豆の甘納豆がちょうどよいのですが

今回はピーナッツの甘納豆を

粗くきざんで入れました。


これなら楊子も刺さる固さです。

やっとこさ、余は満足いたした。

であります。


ときどき怖くなります。

食べることへの執着心が強すぎる自分が。
先日とある大会会場の一角で

中坊がたむろしておりました。

そこへ一匹の蜂が現れました。

足長蜂だったと思います。

「やべっ! 刺される!!」

騒然となりかけたその時

ひとりの少年が立ち上がりました。

彼は竹刀を上手に操り

窓枠のコーナーまで蜂を追い詰め

竹刀の先端でぎゅーーーっと

押し潰しました。


「よし、窓閉めろ。」

???

「蜂は死んだらフェロモン出すんだ。早く閉めろって。」

だったら開けるんじゃないの?フェロモン浴びたいの?

そうツッコミたいところをグッとこらえて見ていると

回りにいた子たちが

「竹刀大丈夫?」

と彼に尋ねました。

「俺んじゃねーから。」

「えっ!?誰の?」

「知らね。」

「これ、結構いい竹刀じゃね?」

「知らね。」


ずっと黙って見ていようと思っていた私ですが

「もー何やってんの。」

思わず声に出てしまいました。

「はい、蜂殺してます。」

そこは真面目に返事するんだ。


蜂バスターの彼は

実はなかなかの使い手です。

お父上は厳しい方と聞いています。

幼い頃から鍛えられ

真面目に育ってきているのでしょう。

咄嗟に手もとにあった竹刀で対処する判断力も

確実にしとめる腕前も、さすがです。


でも、やんちゃだ。

言動がいかにも“男子”という感じで

健全だなーと思いました。


蜂が死んだあとの会場は

なんだか蒸し暑くなりました。

蜂の呪いか?

それとも竹刀の呪い?(持ち主の方、すみません)



正解は、窓を閉めたから、でした。



子どもトカゲや

10年ものかと思うほどの大きなトカゲが

続々と登場。

三歩行けばトカゲに遭遇♪

良い季節になりました。


トカゲは用心深いので

なかなか接近できませんが

こちらが息をひそめてじっとしていると

近くまでやって来ることがあります。


フォルムも光沢も動きも

美しくかつ愛らしく

見ていて飽きません。

爬虫類って素晴らしい。

どんな精密な玩具もロボットもかなわない

と私は思います。


10年もの(←勝手に命名)は

枯れ草の上に身を置いて

体の向きや曲げ具合を

周囲の葉っぱに合わせて

カムフラージュしていました。

それで隠れているつもりなところがまた

可愛らしい。

お見通しだよ~ん(^^)d


長かった雨も上がり

ぐんと暖かくなった午後の

ちょっとした駆け引きタイムでした。