キャンドル屋の1日 -4ページ目

ムハンマド君。

9世紀に建立されたアルハンブラ宮殿。
スペインの南東に位置するグラナダに鉄道で向かった。
 
異国情緒が漂う雰囲気のある町でアルハンブラ宮殿は町を見下ろせる小高い丘の頂上にあり、宮殿に向かう道中は石畳で細長く入り組んだ路地には数多くの土産物屋が軒を連ね、イスラム刺繍のカバンや民芸品など売られている。

そこを抜けると宮殿の入り口に辿りつく。

チケットを購入し、宮殿内に入ると、なんてことはない普通の手入れが行き届いた庭って感じだけど、良かったのは宮殿の屋上からは町が一望できること。
そこから見下ろす景色は薄いオレンジ色の古びたような家屋が建ち並び、1000年くらい前にタイムスリップような風情がある。
 

宮殿を一通り、見て廻り今度は石畳の路地を下り、街に出ると目的のアロマショップに辿りつく。ここのお店は調香体験もやっている。
店内には精油の抽出方法や抽出用の道具の解説もしている。このお店でしばらく過ごし、ホテルに戻る。
 
翌朝、グラナダからマドリードに戻る電車でトラブルが発生する。グラナダから途中区間が工事のため、利用できないという。
おまけに振替輸送用のバスも満席で、最短でも翌日の夕方になってしまうという。
ここで一日無駄に過ごす訳に行かない。

どうしても戻りたい。
 
試案していると、鉄道駅があるアンティクエラという町までバスで移動し、そこからマドリード行の電車に乗れるかもしれない。そう思い、少し遠回りになるが、そのバスに乗車した。
 
乗客は30名ほどで観光客らしき人はほとんどいない。全くスペイン語を話せないので、ちょっと不安になる。1時間ほど走り、目的の場所に辿りついたけど、Googleマップを見ると駅が近くにないどころか、車で30分くらいの距離にある。
 
ここはどこだ汗
 
その日は土曜日にあたりに人は歩いていないし、ましてやタクシーも見当たらない。
少しやっちまった感が否めない。
そのバスターミナル周辺には特に何にない。
ただ、そこにいるのは自分とそして、同じように不安げに周囲をうろついている
中東系の若者だけだった。
その名もムハンマド君。

彼はサウジアラビアからスペインに旅に来ているエンジニアだった。話を聞くと、ここに来た理由が全く同じとわかる。振替輸送に乗れず、明日まで待てない。そして、今日中にマドリードに戻りたい。強い意志を感じるメラメラ
 
でも、ここに電車の駅はない。タクシーもない。
そして、二人でまずタクシーを探すことにした。
 
探すこと30分、運転席で寝ていた運転手を起こして、最寄の駅に向かうことにしてもらった。やっと見つけたタクシー。グーグルマップでは30分かかる駅まで道のりをわずか15分で制覇した。

恐ろしいことに160kmくらいでかっ飛ばす。スペインってスピード制限速度ないのか!?
その速度に内心恐怖心を抱きながらの道中だった。やっと辿りついた駅。
 
不運にも次の電車が来るまで2時間。
 
コーヒーをご馳走してくれる優しいムハンマド君。
 
そして、彼と電車が来る2時間の間、お互いの国のこと。政治や宗教、王族、スポーツについて語りあった。なかでも、彼が特に関心を示したのは日本の不倫についてだったあせる
 
ありがとう。ムハンマド君。

マドリードの美術館で。

スペインのマドリードに到着した翌日。
 
その日は昼頃にコルドバに移動する予定で駅に向かったものの
予定していた電車に寸前で間に合わず、1時間半ほど待つことになってしまった💦

カフェで時間潰し…という気にならず、Googleマップで検索すると近隣にプラド美術館が
あることがわかったので、すぐに向かった。
 
とは言え、わずか一時間弱だから足早に館内に見て回ることになる。
 
広々とした館内。
マップで展示品を確認し、見たい作品から優先的にみることにした。
次に電車に間に合うように時間を気にしながら足早に館内を見て回る。
45分ほど経過し、2階から1階へ。
 
マップを右手に、左手で手すりを握りながら、ちょっと小走り気味に階段を下りる。
 
ターンした瞬間、顔を上げると、
下から上がってくる女性2人組と目が合った。
人とすれ違うことなんて日常生活で数えきれないほどある。
普段、気に留めることなく、過ぎていく光景だけど、その時は
ちょっと違った。
 
そのまま2・3歩進む。そのほんのわずかな時間で記憶を巡らす。
2度見をするように振り返ると・・・。
 
向こうもこちらを振り返えるように見ている。そして、自然と声が出てしまった。
“●●●!?”
すると、向こうも。
“自分の名前を呼んでいる”
 
まさに運命的な再開だった。
 
その相手は古くからの友人というか、今から10年以上前にワーホリで
ニュージーランドにいたころ、英会話学校のクラスメートで当時は6人ほどのグループで、
一年近くの間、遊びにいったり、行動を共にしていた友人の一人だった。
 
当時はお互いに違う人と付き合っていたけど、よく一緒に旅してた仲間。
帰国後、数年間はよくメールなどでやり取りしていて、
彼女が当時住んでいたアイルランドのダブリンを旅した時に街を案内してもらったり、
彼女が日本に来た時に一緒に観光したりもした。恋愛関係では
ないけど、気の合う友達だった。

そんな彼女もアイルランドでスペイン人と結婚して1児の母になった。
結婚したあとは、徐々に疎遠になってしまった。

全く連絡を取らなくなって6・7年が経っていただろうか。
 
そんな彼女とまさかのマドリードでの再開。
 
彼女はたまたま、彼女の妹がアイルランドに遊びに来ていたので
妹を連れて、旦那さんの実家があるマドリード郊外の町からマドリード
観光に来ていたところだった。
そして、自分はコルドバに行く途中、電車に乗り遅れてたまたま立ち寄った
のがこの美術館だった。
 
まさに、運命の再会。
 
若い独身の男女であれば、これを機会に恋に落ちるなんてストーリーも
あるだろうけどね。
 
ニュージーランドで出会い、互いに異国の日本とアイルランドに住み、
スペインのマドリードで美術館で偶然再会する。
 
彼女は翌日に一日時間を空けてくれてマドリードを案内して
くれた。久々に楽しい時間を過ごせた。
 
一つ残念なのが、彼女が流暢に話す英語に対して、老化の影響か
言いたい単語が出てこない。当時と立場が全く逆になってしまったことだ汗
 
 
 
 
 
 
 
 
 

キャンドル屋のヨーロッパ街歩き…スペイン編 

海外でのトラブルでワースト1はマレーシアで誘拐される。

 

今から遡ること10年ほど前。

シンガポール在住の友人に会いにマレーシアを訪れた時に、

若い男女が気さくに声を掛けてきた。

“我々は演奏家で今度、名古屋でコンサートをする”

“ここに日本語の契約書があるから英訳してくれないか?”そんな感じで声を掛けてきた。

 

ちょっと、面倒だと思いながら訳していると、その時に飲んでいたドリンクを口にすると

急激に意識を失うような感覚になり、気が付いた時。・・・というよりは起こされた時には

全く見知らぬ民家の玄関前にいる。

 

ふと目を腕時計にやると、1時間半ほど経過している。

どうやら、車で連れて来られたようだ。

 

意識がもうろうとしている状態で民家の中に入ると、テーブルの上には豪華の家庭料理が並ぶ。

正直、全然置かれている状況がわからない中、テーブルを囲む10人ほどに住人はすごい

ウェルカムの雰囲気を醸し出している。

 
頭の中には『?????』 しかない。
 
二人は全く意味が分からず、何が起きているのかわからない。お互いの顔を見合わせて

“一体、何が起きた!?”そんな会話をしたと思う。その時、間髪入れず、リーダー格の男が

”Do not speak japanese!”と強い口調で言う。

 

そして、ふと部屋の奥に目をやると、一人だけ鋭い眼光で

こちらを見ていて、サバイバルナイフのようなものを角度を変えながら、光を反射させて

刃渡り20cmほどのナイフ存在をこちらにアピールしているようだった。

 

“変なとこに連れて来られちゃったなあ”まあ、正直な感想だ。

次の思ったのは“ここにつれた来られた目的は何だろう”ってこと。

 

その目的もリーダーの次の言葉ですぐわかることになる。

 

”お前らポーカー知っているか!?”

 

“ポーカー?”とりあえず、知っていても知らないふりをする。

 

ただ、次の瞬間

“あっ、ポーカー賭博”だと悟った。

 

要はポーカーケームをやって二人が負けてお金を騙し取られるってこと。

東南アジアではありがちな犯罪だ。

現実を受け入れて、かなり落胆した記憶がある。