キャンドル屋の1日 -191ページ目

ポテコと成長した自分

『いつの間にか大きくなった自分』


先日、気が付いたらあれよあれよと歳を重ねた自分は33歳になった。

もう立派なおっさんだし、大人と呼ばれるようになってから10年以上も経つ。

その間に友人の多くが結婚したし、自分にも子供がいてもおかしくない年齢だ。


そんな自分が今日改めて、大きくなったなあと思う瞬間があった。

それは友人を迎えに羽田空港に向かう途中に立ち寄った本牧サービスエリアでの出来事。


その前に、普通はどんな時に自分が大人になったと感じるだろうか。

例えば、あんなに苦かったお茶を美味しいと感じた時。

柱に刻んだ子供のときに身長がとても小さく感じた時。

はたまたタバコを堂々と吸えるようになった時。


誰でもそんな大人になったと思える瞬間があるはず・・・。

それは子供から大人への階段をしっかりと登っている証だろう。

今日、いまさらながらにそう感じる瞬間があったのだ。

たまたまサービスエリアで買ったお菓子『ポテコ』

もちろん、お約束の儀式をしようとした。・・・だが。

『指に入らない・・・・』


『すべての指に入れてから食べていたポテコ』


いつの間にかこんなに指と手が大きくなっていた。


『悲しい・・』


くだらない話でした・・。続く



『海外での貴重な経験とは・・・』

『海外での貴重な経験とは・・・』


その後、彼に弟子入りするわけだけど、後に自分たちのことを覚えている?と尋ねると、『うーんと考えた後で、彼女は覚えているけど、お前は覚えてないな~』とあっさりと言われてしまった。


それはさておき、旅はその後も続いた。

次に訪れたのはゴールドコーストよりさらに2時間ほど東に位置するヌーサ。

正直、オーストラリアではパースと並んでのお気に入りで、ここはゴールドコーストのような

派手さはないが、落ち着いた雰囲気と緑が豊かでとても気に入っている。

その後、何度か訪問したオーストラリアでも必ずここには立ち寄ってる。


まあ、田舎者の自分には静かな街があっているのだろう。


ここでの生活と言えば、毎日ビーチと国立公園を散策、そして読書と。

今思えばとても夢のような生活をしていた。ここの国立公園にはコアラの

好物であるユーカリが豊富にある。そのため、上を見上げると木々の間で野生のコアラ

が昼寝している姿や車道を早足で横切るコアラをしばしば目撃する。

その姿はなんとも愛らしい。ちなみにコアラの語源は『水を飲まない』というアボリジニ

(オーストラリアの原住民)の言葉に由来する。その名の通りコアラをほとんど

水分を取ることがないが、それは水分を豊富に含んだユーカリを主食としているためである。

また、彼らは夜行性で、昼間はほとんどを寝て過ごす。


自分のここでの生活はまさにコアラのようにやりたいことをやるだけの何とも優雅な暮らしをしていた訳だけど。


しかし、そんな生活も長くは続かない。


数週間後には日本に帰らなくてはならない。

ふと我に返り、帰国した後のことを考えると、現実に引き戻される。


帰国したら、何をしようか?そんなことを考えると憂鬱になった。

大学後、就職した会社で店長を勤める中で、漠然と起業したいという

思いがあったが、その思いとは裏腹に、ホントにやりたいことが見つからない。

自分自身、視野も狭く、経験も知識も乏しい。日本以外の国で生活したこともない。

もっと色々な経験がしたい。そんな思いで海外生活をはじめたわけだけど、

振り返れば、それは期待以上に有意義であった。


人種も宗教も価値観も違う仲間と共に過ごすことで、世界の中の日本人

とはどういう存在であるか。日本人の良いとこも悪いとこも、そして、

いかに恵まれた生活を送っているかを再認識することが出来た。


日本は島国であり、ほぼ単一民族で、戦争で侵略された経験も

民族や宗教戦争も歴史上ほとんど存在しない。

しかも世界第2位の経済大国であり、長寿の国。

こんな恵まれた国は世界を見渡して、存在しないだろう。

日本国内には居ては決してこのことを実感することは難しい。


そういった意味でも世界中の人達と会話したり、知り合う機会が

あった海外での生活は非常に視野を広げるという意味で貴重な体験だったといえる。


続く




二つの出会い

『二つの出会い』


次に到達したのが、ゴールドコースト。

ゴールドコーストといえば、南半球のハワイと言われ、白い砂浜が何十キロも続く。

その中心がサーファーズパラダイスに面して飲食店、ショップやホテルが立ち並び、

ここは国内外を問わず多くの観光客が訪れる。中でも日本人の割合もかなり多く、

、日本語で書かれた看板もかなり見られた。残念なのは金曜日の夜から週末にかけては

酔っ払った地元の若者や観光客が街に溢れ、治安はあまり良くないような印象がある。


我々はそんなオーストラリアきっての観光地、ゴールドコーストにしばらく滞在し、

オーストラリアを満喫することに決めた。


そして、ここでの自分の人生を左右する大きな出来事が二つ起きた。


まず一つ目は人生で二回目の海で溺れたこと(ちなみに一回目は江ノ島で6歳のとき)。

ここサーファーズパラダイスは名前が示すとおり、サーファー天国。

波は高いし、間髪なく波が寄せては返すのだが、その波に

ものの見事に飲み込まれて、海底で頭を強打した。

その影響で、意識がもうろうとする中で、水中な何回転しただろうか。

天地がわからなくなり、水もかなり飲み込んだ。


そのまま沖に流されていた自分を

たまたま、近くでサーフィンをしていた金髪美人に救助された。

ほんと、今思えば危うく命を落とすところだった。


後日、お礼にお好み焼を作ってあげたら、かなり喜んでくれて

それがきっかけで、いまだにメールでやりとりする友達にもなった。


そして、二つ目がキャンドル職人のジョンに出会ったこと。

当時、ジョンはショッピングセンター内で実演販売を行っていた。

そこをたまたま通りかかった自分たちは彼の鮮やかなナイフさばきに見とれ、

しばし、見学していた(写真は今度ご紹介)


三十分くらい経った頃だろうか。

あまりに真剣な顔をしている彼女に向かって、ジョンが話しかけたきた。


『学生さん?どこから来たの?』 


他愛の無い話をしばらくしていると、彼は彼女がとても気に入ったようで、

『特別にキャンドルを作ってあげるよ』と言ってくれた。

他のお客さんの手前、ただというわけにはいかないけど、たしか市販の1/3くらいの価格で

作ってくれたと思う。

彼女はジョンからキャンドルを受け取ると、そのキャンドルを大切そうに抱えて

『お母さんに素敵なお土産が出来た』ととても嬉しそうに微笑んだ。


そんな二人のやり取りを傍から眺めていた自分がまさか、その数ヶ月後に彼に

弟子入りするとは夢にも思わなかった。

人の出会い、繋がりとはほんと不思議なものだなあと思える。


つづく。